HOME記事工具・マテリアルデカール貼りの難所を攻略! これで大判デカールもシワなく密着!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その3】

デカール貼りの難所を攻略! これで大判デカールもシワなく密着!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その3】

2026.06.13

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.20


大きい(広い)デカールを貼り付けるポイント

 航空機の機体に大きなマーキングデカールを貼る例で実践していきます。

▲使用キットはハセガワ1/72「J-35Ö ドラケン“オーストリア ミレニアム”」。記念塗装のカラーリングで大きなマークが貼られるもの。機体パーツはすでに塗装を済ませた状態です
▲デカールを貼った仕上がりも確認。大きなマーキングは機体中心線の2段の膨らみを乗り越えて貼られています。1枚のデカールで抑揚がいくつもあるのは難しい点です。凹みに追従しきれなくて切れたところを修正したり、ダクト(凹み)やパネルラインとの重なりでは、デカールを切り込んで馴染ませることもしています
▲凹凸のある面に広くデカールを貼っていく様子。デカールは水分が乾くのにしたがいパーツに密着していきます。けれどパーツの膨らみと膨らみの間の凹みや、急な凹みの隅などは密着させるのが難しいところです。そこはデカールを“軟化”させたり“切り分ける”など、状況に応じた対処をしていきます
▲デカールの密着を助けるデカール軟化剤。デカールに塗り、軟らかくすることで曲面や凹凸面に追従しやすくします。塗りすぎるとデカールを痛める危険もあるので、軟化の具合を見極めつつ用います
▲デカールの切り分けに使うナイフ。貼ったデカールを切り込む際は引っかかりが無いように刃を新品にするのがオススメです。切り込みではメスのような曲線刃が便利なこともあります

大判デカールの位置合わせと全体の馴染ませ方

 それでは実践の開始。デカールは大→小の順で貼っていくと作業がスムーズ。この例も最も大きい(広い)ものから貼っていきます。

▲機体パーツは細部まで塗装が済んだ状態。パネルラインのスミ入れも済ませています(画像は比較のため右半分がスミ入れ済み)
▲デカールを台紙から切り出し、貼る面と比較。貼り込みをイメージして難しそうなところが無いか見当を付けておきます。ここでは「C」周辺の余白が尾翼の先端に重なることに気付きました
▲そのため尾翼に重なりそうな余白を切り取っておきます。余白は少ない方がいいのですが、このマークのように関連する箇所をつなぐために多めになることもあります
▲水に浸し、ずらせるようになったデカールをパーツ面に移していきます。台紙を引く時に絡んだりすることもあるので注意します。貼り付け面に水分を足したり、デカールを扱うのに平筆を使っています
▲説明図と見比べてデカールをズラしつつ、位置や向きを調整します。余分な水分を拭き取りながら進めていきます
▲マークの位置が決まり、周囲の水分を取り除いた状態。2段の凹みには緩く馴染んでいます。このまま乾燥すると浮きそうな気配はあるので、ここで軟化剤や熱で馴染ませるといった対処も考えられます
▲この例では通常の貼り方でどの程度に馴染むかも見せるため、そのまま進めます。段差の隅にデカールが寄るよう筆先でおさえつつ裏の水分を押し出しています
▲位置調整の途中でデカールが千切れました!細くなっているところはこうした注意も必要です。切れた所は重ねずに接ぐよう合わせておきます。欠けがある場合は乾いてから同色のデカールや塗装で補修します

▲乾燥したデカール。全体では面に沿って貼れていますが細かく見ると粗が見つかります。2段の凹み沿いでは波打ったような馴染み具合。余白とマークでは厚みが違って馴染み易さにも差があるためです。余白のシルバリングもみられます。このあとはこれら手当をして、見た目をより整えていきましょう

 次のページでは、貼り付けでの粗や難点を解消してく方法を学んでいきましょう。

[次のページ]シルバリングを解消するには? >

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