『機動警察パトレイバーEZY File1』公開記念インタビュー!! 出渕裕氏にパトレイバー復活の経緯から劇場版の見どころまで聞いてみた!【試し読み】
2026.06.01機動警察パトレイバー EZY File1公開記念出渕裕監督インタビュー 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)
機動警察パトレイバーEZY File1
公開記念
出渕 裕 監督
インタビュー
『機動警察パトレイバー』生みの親であるHEADGEARのメンバーにして、漫画家・ゆうきまさみ氏とともに最初期から企画を練ってきた中心人物・出渕裕氏が、自ら監督に就任して世に放つ最新作『機動警察パトレイバーEZY』。「File 1」劇場公開&全3章シリーズ始動を記念して、ここに出渕監督のインタビューを掲載しよう。
(取材/島田康治[TARKUS])
出渕裕(いづぶち・ゆたか)
1958年12月8日生まれ。東京都出身。1978年に『闘将ダイモス』にてメカニックデザイナーとしてプロデビュー、80年代初期から『宇宙戦艦ヤマトIII』『最強ロボ ダイオージャ』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『科学戦隊ダイナマン』『超電子バイオマン』など数多くのアニメ・特撮作品にてメカニックデザインを手掛け、『機動警察パトレイバー』ではメカデザインのほか、TVシリーズで脚本、新OVA(NEWOVA)にて画コンテにも進出した。代表作として『ラーゼフォン』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『メタリックルージュ』など。庵野秀明氏が鋭意制作中の新作『宇宙戦艦ヤマト』への参加も発表されている。
パトレイバー復活の経緯とは?
──まずはHEADGEAR再集結から、監督を引き受けられた経緯をお聞かせください。
再集結といっても、押井(守)さんはいないですし(笑)。……ぶっちゃけて言えば、僕は一番やりたくなかった派なんですよ。ただ、押井さんが『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』を作ったこともあり、他のメンバーと改めてアニメーションとしてのパトレイバーをやろう、ということになったんです。
監督については、結果的にそうなったんです。最初から自分でやるつもりはありませんでした。ただ、「パトレイバーってこういうものですよ」と伝える、お目付役みたいな感じにはなるのだろうなと。原作者に近いですよね……というか、原作者だし(笑)。
まず僕と伊藤(和典)さんとゆうき(まさみ)さん、高田(明美)さんで合宿をして、伊藤さんが「次のメンバーはこういう感じで」というたたき台を書いてこられて、それをベースにして形にしていきました。実は当初、配信なのかTVなのか形態も決まっておらず、尺も考えなくていいと言われていて、一時は海外ドラマのような1話60分のボリュームでやろうとした時期もあったんですよ。連続モノとしての要素も入った脚本が、3話くらい上がっていたのかな。そのあと、30分・全8本という、ちょっと変則的な形になったんです。
──日本アニメ(ーター)見本市で2016年に公開された『機動警察パトレイバーREBOOT』との関係は?
『REBOOT』では、指揮と操縦をそれまでとは男女逆にしているんですよ。男の子が乗って、女の子が指揮をしている。ゆうきまさみさんがキャラクター原案をやっていますし、一度世に出たものですから、『EZY』もその配置をベースにしようと思っていたんです。ところが初期の段階で、伊藤さんから元のシフトに戻したいという話が出て、今の形に収まりました。
──完成した作品を観ると、オムニバス的なものを強く意識しているように感じました。
スタイルとしては、『アーリーデイズ』と言われている旧OVAに近いんです。もう一回、自分たちで発信する意味で最初のスタイルに近い「形」から再出発しよう、という考えがありました。ただ内容的には、NEW OVAのほうが近いかもしれないですね。
イングラム・プラスとは?
──新作でも主役機はイングラムなんですね。
パトレイバーという作品は、『機動警察イングラム』ではないんですよ。パトレイバーは警察用レイバーを指す言葉で、イングラムはあくまでアイコンなんです。「昔からのパトレイバーを継承した作品ですよ」という、判子にも近い役割がある。今後、パトレイバーという作品が違う形で広がる可能性も視野には入れています。ただ枝を生やすには、まず幹が必要なんですよね。だから、今回は敢えて主役機はイングラムのままで再出発したい、という気持ちがありました。
──イングラム・プラスという名前に至ったのは?
本当ならば、イングラム自体、存在していること自体がおかしい機種なんですよ。量産もしていない、2機か3機しかない機体を、30年も維持するなんて、どれだけ金がかかることか(笑)。だからプラスは外観はさほど変わらないけれど、中身はバージョンアップしている、空自のF-15Jみたいな設定です。ハードも改修を受けソフトも更新され、一見同じ機体に見えるけど、実際は別物。っていう感じで。「カスタム」って名前も考えたけど、違法改造しているようなイメージになりそうだったので、いろいろな意味に広げられる「プラス」としました。あれは現場の俗称だと思っているんですよ。正式名称かどうかはわからない。型番も戦闘機のようにAV-98の後ろに何か付くんだと思う。メカオタとしては型番も気になりますからね。ちゃんと作ってあげないと。……俺が考えるのかぁ(笑)。(編注/※現在は「AV-98Plus」と表記)
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■パトレイバー世代の参加。
■CG時代のデザインとその活用。
■変わるものと、変わらないパトレイバー。
■過去と現在をつなぐのは?
■『機動警察パトレイバー EZY File 1』の見どころは?
etc.
続きは「月刊ホビージャパン2026年7月号」に掲載!
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ⒸHEADGEAR / 機動警察パトレイバー EZY製作委員会














