• HOME
  • 記事
  • スケールモデル
  • IV号戦車H型フォマーク工場製初期型 1943年6月IV号戦車H型フォマーク工場製初期型 1943年6月IV号戦車H型フォマーク工場製初期型 1943年6月

IV号戦車H型フォマーク工場製初期型 1943年6月

2021.08.09

IV号戦車H型フォマーク工場製初期型 1943年6月【ミニアート 1/35】 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)

Ⅳ号H型

こだわりのディテールで造り上げる
泥濘の軍馬

 パンター戦車の登場までドイツ軍戦車の主力を担い、その後も各戦線で戦い続けたIV号戦車。1943年5月に登場、48口径の長砲身7.5cm砲を搭載、最大装甲厚80mmとなったH型はIV号戦車の完成形ともいうべきタイプだった。J型から始まったミニアートのIV号戦車シリーズは、インテリアの完全再現にとどまらず、製造時期やメーカーごとの細部の違いまでフォローしたこだわりのバリエーションを展開。終戦まで兵士とともに戦った鋼鉄の軍馬、その真の姿をウェザリングとヴィネットで徹底再現!

Ⅳ号H型後方
Ⅳ号H型前方
▲IV号戦車H型はクルップ、フォマーク、ニーベルンゲンの3工場で生産、合計で約2300両を製造した最多生産型。さらに工場や時期によってさまざまな仕様違いが存在する奥の深い車両だ
冬期の泥濘を移動するディオラマ
▲キットのボックスアートにインスパイアされ、冬期の泥濘を移動するディオラマを製作。ホワイトの迷彩色と足周りの泥汚れがよいコントラストとなる
タミヤエポパテをベース
▲地面はヒケの少ないタミヤエポパテをベースに、Mr.ウェザリングペーストやタミヤ情景テクスチャーペイントを塗る。雪解け表現などは多目的ボンドで行った
キットはインテリアを省略したバージョン
▲今回製作したミニアートのキットはインテリアを省略したバージョンだが、サスペンションや履帯は可動式、開閉オプションも豊富で、ディオラマ製作にはもってこいの内容だ
左フェンダー上エアクリーナー
▲左フェンダー上エアクリーナーは初期型の特徴。作例では使っていないが車体側面のシュルツェンも付属する
ボルト止めの30mm厚増加装甲を装着
▲車体前面はボルト止めの30mm厚増加装甲を装着。1943年6月以降から一体となった80mm厚に変更される
ハードな泥汚れを付着
▲車体後面は雪解け道を意識しハードな泥汚れを付着させている。牽引ケーブルは弛み表現をしやすい水糸に交換
雪溶け表現や氷は多目的ボンド
▲雪溶け表現や氷は多目的ボンドで。半乾き時に泥を描き込んだり、爪楊枝などで引っ掻いて変化を持たせた
作品プレート
▲作品プレートをプラ板、アクリル板、印刷した紙にて作製。紙に焦げ目を入れて戦場の雰囲気を加える

■はじめに
 ミニアート社IV号H型を冬季迷彩仕様で製作しました。キットは数種類のバージョンや塗装が選択でき、どれにしようか迷ってしまいます。今回はボックスアートをイメージし、車両をヴィネットでまとめてみました。

■組み立て
 部品点数が非常に多いキットですが、ストレスなく組み立てが行えます。車体下部や上面、砲塔などが分割になっているので、仮組みを行い、歪みがないようしっかりと接着し組み立てていきました。追加工作は牽引ケーブルを水糸に交換、ライトコードを追加したぐらいです。

■塗装
 ガイアカラーをベースに黒で全体を塗装し、ダークイエローを使用しグラデーション塗装を行いました。チッピングはAKインタラクティブのウェザリングペンシルを使用し描き込んでいきました。同社のエナメル系塗料でスミ入れ・オイル汚れを塗装した後、一度ツヤ消しでコート。タミヤアクリルで冬季迷彩をエアブラシで吹き付け、アクリル溶剤で剥げ落ちているよう軽く落としていきます。OVMなども塗装しておきます。最後に色調変化を持たせるため、Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド(黄・紫・緑)にて軽くフィルタリングを行いました。

■ウェザリング
 AKインタラクティブのピグメントでドライな汚れを付着させ、雪・泥系のウェットな汚れはMr.ウェザリングペーストやタミヤ情景テクスチャーペイントで表現しました。枯葉などはグリーンスタッフワールドのパンチングを使い、ところどころに付けています。

■ヴィネットの作製
 枠を準備し、地面はヒケの少ないタミヤエポパテを塗ります。車両の接地面は少し削り地面が沈み込む様子を再現し、重量感を表現します。乾燥後はウェザリング時の工程とよく似ており、Mr.ウェザリングペーストやタミヤ情景テクスチャーペイントを使用して地面を再現。拾ってきた枝や葉っぱを粉砕したもので立体感を出していきました。また枯草などもところどころに植え込んでいきます。
 最後に車両と履帯に合わせた溝を多目的ボンドにて接着し、前工程と同様の作業で足周りの地面を再現します。雪溶け表現や氷は接着に使用した多目的ボンドを使用し、半乾き時にエナメル系塗料で泥を描き込んだり、爪楊枝などで引っ掻いて氷っぽく変化を持たせました。
 作品プレートをプラ板、アクリル板、印刷した紙にて作製し取り付けたらヴィネットが完成です。

■最後に
 IV号戦車はさまざまなバージョンや派生型が存在し奥の深い車両です。今回はボックスアートがカッコ良かったので冬季迷彩にしましたが、他の仕様でも製作できるので、どれを組み立てるのかを考えるのも楽しみです。

IV号H型

ミニアート 1/35スケール プラスチックキット

IV号戦車 H型 Vomag工場製
初期型(1943年6月)

製作・文/金山大輔

IV号戦車 H型 Vomag工場製 初期型(1943年6月)
●発売元/ミニアート、販売元/GSIクレオス
●7480円、発売中●1/35、約20.1cm●プラキット

この記事が気に入ったらシェアしてください!

金山大輔(カナヤマダイスケ)

関連記事

関連書籍

月刊ホビージャパン2021年9月号

ご購入はこちら

AFVモデリングのための教科書

ご購入はこちら

ホセ・ルイスの戦車模型の作り方 Part.2:冷戦時代の戦車

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー