HOME記事フィギュア【グッスマ20th Anniversary】第2回「セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ」

【グッスマ20th Anniversary】
第2回「セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ」

2021.08.10

グッスマ20th Anniversary 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)

ロゴ

 グッドスマイルカンパニーの創立20周年をお祝いする連載企画。グッスマ20年の歴史の中で、思い出に残るベストアイテムを、グッスマスタッフに訊いていこうという「グッスマスタッフ大投票! グッスマベストアイテム10」。栄えある第2回目に選ばれたアイテムは……。

セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ

グッスマスタッフ大投票! グッスマベストアイテム10

セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ

 アニメ『Fate/Zero』より、強化バイク「セイバー・モータード・キュイラッシェ」を駆るセイバーの荒々しくも凛々しい姿を表現した傑作フィギュアだ。2012年6月に発売され、2017年5月に再販されている。

セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ
パッケージ

●発売元/グッドスマイルカンパニー●16093円(再販価格)、2012年6月発売(2017年5月再販)●1/8、約16cm●原型/河原隆幸

道路を切り取った専用台座付属
バイク単体

▲道路を切り取った専用台座が付属。全高16cm、全長29cmの大型モデルとなっている。セイバーは取り外しができ、バイク単体でも鑑賞することが可能

グッスマスタッフに訊いてみた

グッスマスタッフにセイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェのことを訊いてみた!

セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ

製作時、スーツもバイクも実際に存在するものなので、キャラクターフィギュアとうまくバランスを取るのに苦労しました。セイバーにはバイクに負けない存在感を持たせ、バイクの部分には変身後の複雑な形状に、実車のような説得力を加えて製作しました。ベースのアスファルト含め、動きの表現と『Fate/Zero』の世界観を再現できたのではないかと思います(原型担当/河原隆幸)

バイクの質感再現にこだわりました。マフラーを鍍金にしたのですが、おもちゃっぽくならないように重厚感が出るクロームメッキを採用したり、エッチングのメッシュパーツを作り起こしたりしています。また、セイバー本体との接地性を高めるためにシートを軟質にして、合わせた時に自然になるように工夫しました。今見ても、結構気に入ってます(製造担当/月山)

現在は中国勤務ですが、本社営業部として携わった最後のアイテムです。そして中国に赴任して初めて参加した「CCG EXPO」で販売したアイテムでもあります (グッドスマイル上海/S)

初めて購入した本格的なフィギュアでした。予約してから届くまで、こんなに時間がかかることも初めて知りました(笑) (匿名希望 フィギュア大好き社員)

プロモーションとして製作した1/1バイクですが、全国ツアーのみならずCMに一部登場させたり、さまざまな場面で余すことなくバイクを稼働できたのは良い思い出です。いろいろと大変でしたが、バイクに搭乗して喜ぶお客様の姿と、素晴らしいフィギュアをPRできたということがチームの励みになっていました。ちなみにCMの演出で、タイヤ回転シーンの合成やエンジン音は1/1バイク実物を使用していました (宣伝担当/宮原)

全国展示ツアーを行った(当時の)新入社員鳥バードとチャン・シュウ(ともに企画部)

プロモーションとして、1/1スケールのVMAXをベースにした実車バイクを製作し全国ツアーを行いました。1/8デコマス展示に加え、1/1バイクにまたがっての記念撮影ができるという企画でした。トラックにバイクを載せ、チャン・シュウとふたりでスタートしたツアー。想像を超えた数のお客様に集まっていただき、いい意味で忙しかったのが思い出深いです。トラックにバイクを乗降車させる際に「ラダー」という道具で橋渡しをするのですが、某コミックの鉄骨渡りのように幅が狭く踏み外すことも多数…。ツアー後半ではそのダメージがバイクに刻まれていきました。道中でそれらの修繕のために模型マーカー類を買い漁りなんとかしていました(笑)(鳥バード)
安藝社長の勅命で我々入社一年未満の(10年以上前の)若手ふたりが、艱難辛苦を乗り越えて達成した壮絶な全国ツアーでした! スタートと同時にトラックがパンク、さらにカーナビが起動せず秋葉原でパーツを購入…。そんな前途多難な旅の始まりでしたが、最初の会場、名古屋に到着してみると多くのお客様が1/1と1/8のWキュイラッシェを一目見ようと集まってくださいました。喜びの声を聞いていたら一気に気力が回復!! 以降どの会場でもいろいろお声がけいただき、みなさんのお陰でツアーを乗り越えることができました。そして輸送中にどうしても発生してしまう細かな傷は、相棒が都度キレイにレタッチしてくれたのでいつも万全! その後の大阪から福岡までの道中、嵐に見舞われ荷台のブルーシートが吹っ飛んだり、高速道路の10m先が視界0だったり、疲労から口数が減りちょっと険悪なムードになるも、私が不意に鼻血を出したことをきっかけにふたりとも冷静になったりと、最初から最後までイベント盛りだくさんのでしたが、無事最終福岡での展示を終え、全国ツアーを達成することができました! 今はリアルやツアーでの展示など開催しづらい時期ではありますが、この体験を思い出すと、得るものが多く任せてもらって良かったな、と思います。またやりたいかと言うと……そこは後輩達にバトンを(笑)。今となっては二度と味わえない貴重な体験でした! (チャン・シュウ)

チャン・シュウ氏と鳥バード氏
▲全国展示ツアーでファンとスリーショットを楽しむチャン・シュウさん(向かって左)と鳥バードさん(向かって右)
バックショット
アクセルグリップ周辺
アクセル&ブレーキペダル周辺

▲鎧を纏ったセイバー・モータード・キュイラッシェはバイクモデルとしてもたっぷり堪能できる精密な仕上がり。アクセルグリップのメッキや軟質チューブによる各種パイプ類、アクセル&ブレーキペダルの細やかな造形など見所たっぷり。ちなみにシートは軟質でタイヤにラバー素材を使用するなど、材質へのこだわりも見事な逸品

エクスカリバー
▲シャープな造形のエクスカリバーは刻印までしっかり確認できる
セイバー表情
▲エクスカリバーを手に激しい闘志をみなぎらせる凛々しい表情のセイバー。瞳の先にはライダーが映っているのか…

次号予告

次回はどんなアイテムが選ばれるのか…お楽しみに!!

この記事が気に入ったらシェアしてください!

© Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2021年9月号

ご購入はこちら

フィギュアJAPANマニアックス 美少女フィギュア35年史

ご購入はこちら

フィギュアJAPANマニアックス フィギュアをつくるということ

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー