HOME記事工具・マテリアル貼る、くわえる、挿す、内から支える。多彩なバリエーションの「塗装棒」の使い分けを知っておこう

貼る、くわえる、挿す、内から支える。多彩なバリエーションの「塗装棒」の使い分けを知っておこう

2026.04.25

プロモデラー「ノモケン」が教える工具、マテリアルの使い方!! 【「持ちやすい塗装棒」シリーズ/ホビーベース】

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「塗装棒」の形状と使い方

■クリップタイプ

▲クリップタイプは関節軸やダボなど、塗装に影響の無いところをくわえるのがセオリー。パーツの向きを変えやすい配置で、塗装面に重ならないようにするのも注意したいところです

▲ワニグチクリップのギザギザで丸棒や球体でも強く保持できます。多少は傷が付くので、完成後に見えなくなる箇所に用います
▲くわえた箇所のバリエーション。左からはパーツ裏の軸受けのフチをくわえています。中央は板状のダボ、右は横にでたパーツの軸部分をくわえています。邪魔にならないくわえ方と、持ち手の枝がパーツを回したい向きになるようにしています

■逆作用タイプ

▲逆作用は開いているところを閉じるよう押さえつつ、開口部などに入れます。手を離すと中で開いて保持されます
▲先端の外側がパーツ内に接し、支えるようになります。この例はそこが見えやすいよう浅い位置にしていますが、実際には先端をもっと奥に入れるようにします

▲逆作用タイプの使用例。左、中央のように囲われたところに使いやすく、右のように軸穴に挿すようにも利用できます

■挿すタイプ

▲パーツ裏のダボ穴が利用できると最も簡単に利用できます
▲差し込みは深めにしてブレにくくしておきます。この例はパーツ裏の中央で、支えるのにも向きを変えるのにも都合が良いところでした

▲ダボ穴の他、関節や軸受けを利用した例。サイズが合わないときはテープを巻いて棒を太らせる使い方もできます。挿す場所がないパーツでは、目立たない箇所にドリルで穴を設けて挿すといった選択もあります

■貼るタイプ

▲貼るタイプの縦と横。平面部に両面テープを貼り、さらにパーツを重ねます。付属のテープは粘着面が透明です。この製品に限らないことですが、薄い両面テープを使うコツとして2枚重ねにすると持ち手とパーツに粘着しやすくなります。もしパーツが落ちやすいときには試してみましょう
▲「縦」はパーツ裏の平面に貼る使い方。なるべくパーツの中心近くに貼るようにします

▲持ち手の先端に貼るのは特に円筒やノズルのようなパーツで回しながら吹きつけ塗装をする際に都合がいいです。広めのパーツでは吹きつけ圧でパーツが剥がれないよう、しっかり貼っておきましょう

▲「横」はパーツを複数並べられ、スプレー塗装が効率よくなりますし、パーツ同士の色ツヤを揃えることにもなります。その際にパーツが重ならないようズラして貼るのがコツ。奥の例のようにL型の両面やカドを利用した貼り方もできます
▲こちらは「挿す」タイプに両面テープを使用して、パーツを貼って使用した例。丸棒で接触面が少ないことを利用して小パーツの保持や、貼ったきわをクッキリさせたくない(ぼかしたい)場合にはこんな使う方をすることもあります

持ち手付けの補足

■パーツをまとめる/ばらす

▲可動部などパーツの重なりがある箇所(例は腰の周囲にアーマー類が付くもの)では、パーツ個々に塗るのと、組んだ状態でまとめて塗るのでは必要な持ち手がかなり変わってきます。どんな選択をするにせよ、持ち手用品を準備しておくことが作業の助けになります

■ベースの使い分け

▲ベースに差し込む際は関連するパーツでまとめたり、パーツサイズ、塗装色で分けるなど、作業を進めやすいまとまりにしておくと良いでしょう。パーツを無くしたり作業漏れを避けることにもなります
▲塗装乾燥器を使う場合にはベース単位でまとめて出し入れできるのも「持ち手+ベース」の良いところ。高さの制限には特に注意して、出し入れでパーツをぶつけない様にしましょう

今回のまとめ

 ホビーベースの塗装棒は「太めの軸」が共通で、持ちやすさ、扱いやすさにつながっています。その上でクリップタイプの他、逆作用や挿す、貼るなど様々な形態に対応しやすいラインナップが揃っています。逆作用は意外に使用したいシーンが多く、筆者も以前から常用しています。挿す、貼るタイプも金属製の先端の丈夫さが作業する上で利点になります。塗装環境を充実させる一助として使っていきたいアイテムです。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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