【きみにもできる!!】お手軽に「PLAMAX ブラッドサッカー」を一段上の仕上がりに! 立体感を強調する成型色仕上げを解説!!【装甲騎兵ボトムズ】
2026.04.23
きみにもできる!! ATキット仕上げ法/ブラッドサッカー【マックスファクトリー 1/24】●林哲平 月刊ホビージャパン2026年5月号(3月25日発売)
きみにもできる!! ATキット仕上げ法
[PLAMAX ブラッドサッカー編]
プロモデラー・林哲平が、お手軽&効果的なキット製作法を解説する恒例How to企画。今回はPLAMAX ブラッドサッカーの凄まじいクオリティに触発されて製作の難易度がやや上昇。成型色仕上げを基本としながらも、「一段上の仕上がりを目指す」Tips集となっている。
製作・解説/林哲平
STEP-1■黒パーツの切り出しと白化修正
▲この黒といった濃い色で成型されたパーツは、切り出し時にゲート跡が白くなる「白化」現象が起きることがあります。ニッパーの二度切りではなく、丁寧にナイフでゲートカットしましょう。切れ味のよい刃を使えば白化を大幅に抑えられます
▲ただ、どんなに気をつけてカットしていても、ゲート跡の白化が避けられない部分も。でも、大丈夫。簡単な方法でリカバリーできます
▲白化部分に速乾流し込み接着剤を付けてわずかに溶かします。白化は強い力でパーツが変形したことで白く見えるために起こることであり、成型材の色自体は変わっていません。溶かして固め直すことで元の色に戻ります
▲白化を修正した状態。パーツそのものを溶かすゆえに少し凹んでしまうこともありますが、そのままの状態と比べるとゲート跡が目立たず、美しく仕上げることができました
▲黒い模型の宿命ですが、パーツによってはランナーに付いた状態ですでにゲートとの接続部が白化しており、かつ白化がパーツの内側から生じているため、接着剤で表面を溶かす方法では対応できないこともあります。この胴体正面のハッチ上部がその例です
▲このような部分はリタッチで対処。成型色ピッタリの色というのはなかなか存在しないため、基本的には調色です。今回はガイアカラーのダークブルーイッシュパープルにアルティメットブラックを少しずつ混ぜ、ランナーに塗って色味を確認。細筆で塗ります
▲リタッチして白化が目立たなくなりました。今回は成型色を活かしていますが、黒い塗料は隠蔽力が高く塗りやすいため、白化を調整しながら作るよりも、全部塗るほうが楽な場合もあります。黒い模型を作るときは全塗装も視野に入れておくとよいでしょう
STEP-2■マーカーでスミ入れ
▲キットの精密なディテールを引き立たせるためにスミ入れを施しましょう。今回は水性ドローイングペンのMARVY002を使います。ペン先が細いためスジ彫りはもちろん、金型の抜きの都合で浅くなったモールドも簡単に描き込めます
▲水性なので、はみ出した時は指でさっと拭き取れます。下地のプラも黒いため、スミ入れの拭き取り汚れも目立たず、スムーズに作業することができます
▲スミ入れでディテールを強調できました。極細水性ドローイングペンは、スジ彫りの彫り直しをせずに、成型色仕上げでも簡単にシャープで精密なラインを書き込むことができる超便利アイテムです
STEP-3■クリアーを吹く
▲キットには極めて高品質なデカールが付属します。ツヤ消し時のシルバリングを防ぐため、マークセッターやソフターを塗布して貼ります。デカールはすべて使わず、情報量の粗密を考えながら一部間引いて貼っています
▲ツヤ消しスプレーを吹く前に、タミヤのモデリングクリーニングブラシでしっかりと表面に付着したホコリやゴミを落とします。黒っぽいプラの上にゴミが付着すると特に目立つので入念に!
▲Mr.スーパースムースクリアーつや消しを全体に吹き付けます。ツヤ消しスプレーは100回ほど缶をよく振り、内部の塗料を撹拌してから吹きましょう。湿気による塗料の白化(通称カブリ)を防ぐため、よく晴れて乾燥した日に作業してください
▲ツヤを消した状態。Mr.スーパースムースクリアーつや消しは吹くだけでしっとりとしたマットな表面になるのが特徴で、成型色でもまるで全塗装したかのような質感となります
▲おっと、パーツに白いゴミが付着したままクリアーを吹いてしまいました! この場合は成型色に似たリアルタッチマーカーでリタッチ。または、傷を描いてごまかす方法もあります。完璧に修復しよう、絶対失敗しないようにしようと気を張るよりは、後でごまかせばいいやくらいの軽い気持ちで取り組んだほうがグッと完成が近づきます
▲右肩はレッドショルダー隊の「暗い血の色」にしたいので、ガイアカラー プレミアムレッド+ローズディープレッド+純色マゼンタで調色した色をイージーペインターで吹き付け。イラストなどで照り返しの光沢が印象深いため、あえてツヤは消さず、タミヤモデリングワックスを不織布で擦り込んで光沢仕上げにしました
次ページ──クリアーパーツ塗装~黒の引き立て
ⓒサンライズ ⓒサンライズ 協力:伸童舎
林哲平(ハヤシテッペイ)
モデラーとしても一流の腕前を持つホビージャパンスタッフ。あらゆるジャンルの模型に精通している。