二番目の帝騎“KOG-AT” キットレビュー【nishi】
2021.06.04ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ【ボークス 1/100】 月刊ホビージャパン2021年7月号(5月25日発売)
二番目の帝騎“KOG-AT”「IMS」に降臨…!!
ボークス『ファイブスター物語』(以下F.S.S.)プラキットシリーズ「INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES」(以下IMS)で、主役機「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」が1/100でキット化されて間もない中で、2番機にあたる「KOG-AT」を早くもリリース。スケールは1/100。「K.O.G.」と共通部分の多い同型騎ではあるが、頭部や腰周りといった差異はしっかり表現されているし、劇中でエンゲージSR4との激しい戦いを繰り広げたMHということで、半完成品モデル「ABSOMEC(絶対機構)」で確立された機構による可動ギミックを存分に試せるキットともいえる。
作例はnishiが担当。「K.O.G.」たらしめるゴールドの表現方法について言及しているので参考にしてほしい。また、5月31日発売の姉妹誌「ホビージャパンエクストラ」では『F.S.S.』特集を敢行。誌面では本キットのレビューも行っているのでぜひ一緒にご覧いただきたい。
FRONT
REAR
■ KOG-AT
今回KOG-ATの製作を担当いたしましたnishiです。この騎体のキットが製作できるとは思いも寄らず、ここまで生きてきて良かったなと素直に思いました。個人的には“パトラクシェミラージュ”といったほうが馴染みはあるんですけどね。
騎体に関しての解説は説明書にしっかり記載されていますのでチェックを! 自分も一晩語りたいところではありますが割愛いたします。
■ キット概要
さてこのキットですが、設定通りほぼ先に発売されたK.O.G.と共通になります。気になる点としてはバスターランチャーの基部がセットされており、K.O.G.のあの仕様が出るのではと容易に想像できるところ。また、このキットを精度を高めきれいに仕上げるには塗装前の下処理が重要になると思いますが、具体的な攻略法はなく、ただただ地道に頑張るしかないといったところです。
■ 塗装
モールドが埋まったりエッジが甘くなることを避けるためサフレス塗装にしています。サフレスでメタリックを吹くと1000番のペーパー跡でも傷として見えてしまいますので、1500番までの処理が必要となります。ただ、今回使用したスターブライトゴールドが使い勝手の良い塗料でして…詳しくは途中写真とともにご覧ください。
基本色は、そんなスターブライトゴールドの上澄みのオレンジクリアーをEx-クリアーにクリアーブルーとクリアーグリーンを少し足したものに置き換えて、フィニッシャーズ製の青金まで青くない金色に調整したもの。フレーム色はスターブライトゴールドにビクトリーブラウンゴールドを少し足したものを使用(説明書の配合違い)。肩のレリーフは下地の金色を活かしてクリアーレッドでキャンディー塗装しています。
A.K.D.マークやそのほかの部分も合わせてあります。
以上です! またお会いしましょう!
ボークス 1/100スケール プラスチックキット “INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”
ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ
製作・文/nishi
IMS 1/100 ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ
●発売元/ボークス●9900円、発売中●1/100、約27.3cm●プラキット
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nishi(ニシ)
K.O.G.は、本誌50周年企画記事で昔のボークスのプラキット(GG1)を仕上げて以来。今回は2本立て!