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Ma.K. in SF3D
LUNADIVER STINGRAY SECOND PART

2021.06.04

Ma.K. in SF3D 月刊ホビージャパン2021年7月号(5月25日発売)

ロゴ

超巨大ミサイル搭載 ルナダイバー発進!!

 前回に続き、ハセガワ製1/35ルナダイバー スティングレイのバリエーション機が登場!! MAX渡辺が巨大なミサイルを搭載するアイデアを思いつき、反則級のインパクトを持った機体を激作!! 本体はオリーブグリーンとライトグレーの渦巻き迷彩、ミサイルは赤と銀の横縞(!!)というド派手なカラーリングで仕上げている。
 撮影当日まで原作者・横山宏もこの改造機のことを知らされていなかったが、SFテイストあふれるおバカ(もちろんほめ言葉)な作例にご満悦。大迫力の特撮ショットともに規格外のルナダイバー・バリエーションを堪能してほしい。

▲本体よりもボリューム感のある巨大ミサイルを搭載。スクラッチしたパイロン(懸架装置)とミサイルの双方にネオジム磁石を仕込み、着脱可能にしている
▲目を惹く本体上面のオリーブグリーン&ライトグレーの渦巻きに対し、下面のダークグレー塗装が全体を引き締める
▲機体に這うパイプラインはオレンジ系で塗装。コードレターなどのデカール類とも色合いが調和している

▲ノーマルのルナダイバー スティングレイ(製作/横山宏)。MAX渡辺の巨大ミサイル搭載型と比較すると標準装備の大型レールガンが小さく見える

ルナダイバースティングレイ〝ムーンスノウマン〟

●発売元/ハセガワ●7590円発売中●1/35、約30cm●プラキット

▲撮影終了後に横山宏、MAX渡辺、KATOOOがリモート会議。インスパイアされた『謎の円盤UFO』の話で盛り上がった
▲上面からのショット。渦巻き迷彩+横縞のインパクトは130回を超える本連載でNo.1!?
▲前方から見るとパースが付き、横縞も渦巻きに見えて外連味たっぷり!
▲側面からはミサイルの正確な大きさが把握できる。ミサイルは空洞で軽くキット付属のスタンドで展示可能だ
▲後方斜めからだとミサイルはほぼ見えない
▲ミサイルを外した状態。パイロンと本体は6本の支柱で繋がれている
▲本体のフォルムに合うパイロンの形状にも注目
▲本体下面。ミサイルの外径にあわせた内径のパイプを出力してパイロンを造形した
▲ミサイルの推進ノズルは本体のノズルと同じものを流用。3個のノズルが三角形の見た目になっておもしろいという脊戸氏のアイデアを採用
▲オレンジ系の赤と銀で塗装された巨大ミサイル。ノズルが小さく見えるほど極太だ
▲オレンジがかった赤を塗ったあと、平行になるよう細心の注意を払ってマスキングテープを貼る
▲ゆっくりとマスキングテープを剥がせば、あのカラーリングに!
▲マスキング完了後、銀を少しずつエアブラシで吹いていく

やっぱりおバカな作例がないと寂しいのだ

文/横山宏

 MAXさんの今回のルナダイバーは『謎の円盤UFO』のスカイワンとインターセプターをミックスさせた感じだね。外連味がすごくいいですよ。わしが20年前にルナダイバーをスクラッチした時は本体を頑張り過ぎて下に付いてる武装まで手が回らなかったんだよね。武装をもう一度考える余地があったからロケットチューブやランチャーを付けたいと思ってたんだよね。今回なんにも打ち合わせしてないのにMAXさんが巨大なミサイルを付けたのは、下面の武装のカタチを変えたいのが伝わったんでしょうね。
 ここ2年はしばらくマシーネンも模型展示会がなかったでしょ。展示会で見られるようなおバカな作例がないと閉塞感があってどうもダメなんだよね。そういうおバカな作例をこの連載で見せるにはどうしたらいいかなって思ってたから今回の作例はそういう意味でもサイコーです。なんせフォルムがチ〇ポコとキン〇マだもん(笑)。閉塞感を思いっきり吹き飛ばせたぜ!

■諏訪湖トライアスロン延期(T_T)

 5月!! ランニングにもバイク練習にもサイコー♥️に気持ちの良い季節となりました♪♪ しかし……「緊急事態宣言」の再再度の発令の影響により、初の開催を予定していた諏訪湖トライアスロンは延期となってしまいました(T_T) 6月末開催日程だったこのレースに合わせてトレーニングを組んでいた模型芸人は目標を見失って呆然としています。やはりこの日のために!! というのは競技、そして模型作例にとってとても大切。〆切無かったら絶対完成しない自信がありますもの!! とまぁそんな糸の切れたタコみたいなワタシですが、ジンワリとカラダ作りは進めて行きます!

■ルナダイバーバリエ、今回は拠点攻撃機!!

 前回の後部銃座装備につづき、ルナダイバースティングレイのバリエーションです♪♪ 当初は爆撃機を考えていたんです。小さな爆弾をたくさん腹に抱えたカブトガニみたいな絵を想像して。でも。宇宙空間での運用となると上下の感覚は乏しいかなぁと。月にも小さいながら重力はあるだろうけれど地球に比べればずっと小さいだろうなぁと。そうなるとバラバラと月面基地に落とすってのはイマイチ心許ないなぁと思ったわけです。そこで『謎の円盤UFO』のインターセプターのように一発の弾頭を目標に撃ち込み、任務終了!!サッサとトンズラ♪♪ というのが良いなぁと。弾頭自体にミサイルみたいに推進力があったらロケットの切り離しみたいになってカッコよかろうかと♪ そうと決めたらスパッとイメージが決まりました♪ そして奴の出番です!!

■脊戸真樹再び召喚!! そして彼は言った。「コレ、TEN●Aですよね」

 インターセプターをやるなら撃ち出す弾頭はどデカイに限る!! ルナダイバー本体の身に余るくらいにしようと。例によってサラリとポンチ絵を描いたらMr.『Ma.K.』の席へ。「アァ〜分かりました!! ドーンって感じですね!」あっという間にブレスト終了www 翌日出力されてきたパーツを見て脊戸曰く「コイツ、まんまTE●GAぢゃないですか! あ、いや、ちょっと小さいかも」
 弾頭の外径と同じ内径のパイプも出力してもらい、ピッタリフィットなパイロンを本体に♪ 接続はネオジム磁石で着脱感サイコー♥️
 推進ノズルがルナダイバー本体と同じなほうが後方からの見た目が三角形になって面白いかも♪ とは脊戸真樹アイデア。オマケに家からジャンクパーツ探してノズル持って来てくれました(T_T) 何から何までThank you so much ♪

■本機のカラースキームは渦巻きコレは新しいかも?

 毎度のことですが新規のカラースキームは苦しくも楽しいグルグルグダグダと悩む時間帯。今回は「人の目を眩惑させる古来からのパターン……渦巻き!!」と閃きました♪ 携帯のコマーシャルで芦田愛菜ちゃんのほっぺたがクルクルしていたのもきっと刺激をくれたのかと思います♪♪ コレでパイロットばかりか宇宙トンボもフラフラでしょう♪ この渦巻き迷彩、今回は地味目にオリーブグリーンとライトグレーでやりましたが、他の色も絶対楽しいのでぜひパックレーテでお試しください♪ もちろん僕もまたやりますよ♪
 そして衝撃のミサイル!! 当初はグリーンな本体との補色関係もあり、オレンジ味の赤一色で塗っていたんですね。しかし……何かもう一押し足りない、決定的に。あーでもないこーでもないといつものようにアイデアを捻り出すべく思いついては消し、ネット検索しては……と悶々とする日々。そこで思いついたのが、無塗装シルバーでした。凶悪な新兵器っぽさも出せるし、撃ち出したら終わりだから塗らないのも良いよな~と決めかけてました。そしていざ赤から銀にエアブラシしようという時、Mr.『Ma.K.』脊戸真樹の言葉が脳裏に「コレってまんまTE●GA……」 気がつけば僕はマスキングテープを貼っていました。そう、垂直に細心の注意を払いながら丁寧に。
 このネタ、自分やスタッフ間ではバカ受けだったのですが、読者諸氏、KATOOOさん、そして横山センセがどう受け取るのか内心ドキドキ♡ イヤな汗もかきましたよ。結果はメッチャ喜んでくれてホッと胸を♪
 本機上面の渦巻き迷彩と弾頭正面方向からの見た目の渦もダブルミーニングです。何もかも説明したら微妙に興醒めですが、こんな風にいろいろ考えるのも模型趣味の楽しみだよねぇっと。因みに元ネタのTENGAは、男の自慰行為を明るく健康的に世に知らしめた大発明、日本が誇る偉業です♪(MAX渡辺)

ハセガワ 1/35スケール プラスチックキット
ルナダイバー スティングレイ“ムーン スノウマン”改造

傭兵軍 月面揚陸支援艇

スティングレイ
[巨大ミサイル搭載型]

製作・文/MAX渡辺
協力/脊戸真樹、鈴木孝、堤啓介


ハセガワ製シュバルツフント 横山氏の作例を公開!!

▲完成直後に横山氏が撮影したシュバルツフント

 前回でキット化をお伝えしたハセガワの1/20シュバルツフント。5月13、14日にツインメッセ静岡で行われた「第59回静岡ホビーショー」(業者招待のみ)で展示された横山氏による新規作例を公開しよう!! 2021年5月号に掲載された宇宙用クラッフェンフォーゲル“ニンジャ”と呼応するグレー系迷彩に黄と赤の識別帯が印象的だ。

▲平行に伸びる長短2種のアンテナを頭部に追加工作した
▲宇宙用の無人機の非情さを飛行態勢での展示で演出

宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機 グローサーフント“シュバルツフント”

●発売元/ハセガワ●5720円、7月下旬予定●1/20、約15cm●プラキット

1/35シュトゥルムケーファーが
海洋堂からプラキット化!!

▲ 写真はテストショットを組み上げたもの。4足メカなので1/35でもかなりのボリュームに

 海洋堂から1/35スケールのシュトルムケーファーのプラキット化が発表された。35ガチャーネンシリーズ同様、谷明氏が原型を担当し、現在金型が進行中とのこと。続報に期待したい。

▲本体上面のパーツ分割から組みやすさや強度が考慮されていることがわかる

シュトルムケーファー

●発売元/海洋堂●価格未定、発売時期未定●1/35●プラキット

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© Kow Yokoyama 2021

MAX渡辺、横山宏

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