HOME記事ガンダム宇宙空間におけるウェザリング表現の肝! デブリの衝突痕や宇宙線による劣化を「MGリック・ドム」に施す!【ウェザリング特集】

宇宙空間におけるウェザリング表現の肝! デブリの衝突痕や宇宙線による劣化を「MGリック・ドム」に施す!【ウェザリング特集】

2024.02.10

宇宙空間における汚れやダメージの原因とは?/MS-09R リック・ドム 【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)

宇宙空間におけるウェザリング表現の肝! デブリの衝突痕や宇宙線による劣化を「MGリック・ドム」に施す!【ウェザリング特集】

宇宙空間における汚れやダメージの原因とは?

宇宙空間で運用した場合に想定される影響を模型的に表現する

 ウェザリングと一口に言ってもシチュエーションによって表現方法が大きく変わります。今回は全3回に分けて宇宙空間におけるウェザリングがどのようなものになるかを、六笠勝弘がMGリック・ドムを題材として製作していきます。宇宙空間というとあまり身近なものではありませんが、現実世界においてはスペースシャトルや人工衛星などを例に挙げるとイメージがしやすいのではないでしょうか? 宇宙空間での汚れやダメージの原因となるスペースデブリの衝突や宇宙線による表面劣化、これらを模型で表現していきます。

製作・解説/六笠勝弘

MG MS-09R リック・ドム
▲使用したキットは2022年にアップデートされた「MG MS-09R リック・ドム」。頭部にアンテナ、胸部に装甲を追加し、ほどよく凹モールドやパネルラインモールドを追加している
六笠勝弘

六笠勝弘(ムカサカツヒロ)

ミキシングや3D造形技術を駆使して、模型オリジナル、スクラッチ、大型ディオラマなどハードな作品を作り上げる。

ゲイツ(指揮官機)
月刊ホビージャパン2023年2月号『機動戦士ガンダムSEED』特集で六笠が製作した1/100スケールの「ゲイツ(指揮官機)」。MGモビルジンなどで採用されているZ.A.F.T.フレームを活かして外装や武装を3D造形によるスクラッチで再現

❶スペースデブリ衝突痕はリューターを使用
❷シリコーンバリアーの塗装剥がしで表面劣化を再現
❸デカールはカリカリと削り取る


①パチ組み

MG MS-09R リック・ドム 素組み状態
▲いつもの通りに素組みを終え、ブンドドして遊び倒す

②スジ彫りモールド

パーツにテープを張り付け モールド追加
▲市販の「ガイドテープ」や「絶縁テープ」などを使い、スジ彫りでパネルラインモールドを追加

③サフ吹き

リック・ドム 上半身 缶サフ吹き付け
▲スジ彫りやディテールアップを行う場所はクラックが入りやすいので、塗装面が厚くなる「缶サフ」を使用
エアブラシで塗装した後の状態 全身
▲缶サフでは届かない箇所はエアブラシで塗装。ウェザリングで使う溶剤が強いので念入りに行う

④ヒートスタンプ

ヒートペンでパーツを加工した状態
▲マイナス凹モールドの加工はヒートペンを使用。ヒートペンはビットが自作できるので重宝する
カッターの刃で盛り上がった縁をカット
▲ヒートペンでプラが盛り上がった縁はカッターやデザインナイフでそぎ落とす
カット部分をヤスリで整形
▲そぎ落とした箇所をヤスリで整形する
モールドのはさまったカスを歯ブラシで除去
▲モールド奥に溜まった削りカスは使い古した歯ブラシなどで取り除く

⑤衝突痕加工

リューターで削り衝突痕を追加
▲衝突痕はリューターで削っていく。逆テーパー型のビットを使うとそれらしくなる
リューターを動かしリアルな傷を演出1
▲破片が引きずった感じが出るようにリューターを動かす。逆テーパー型のビットを使うと楽に作業できる
リューターを動かしリアルな傷を演出2
▲やりすぎに注意して全体的に傷を入れていく。足りないかな…と思ったあたりが止め時
追加ディテール部分にサフを吹いて整形作業完了
▲追加ディテール部分にサフを吹いて整形作業完了

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“マスターグレード”

MS-09R リック・ドム

製作・解説/六笠勝弘


 今回はここまで!
 第2回では、塗装からデカール貼り、そして塗装剥がしのポイントをご紹介。お楽しみに!

\続きはコチラ/

 公開は2024年2月11日の17時から!

この記事が気に入ったらシェアしてください!

©創通・サンライズ

六笠勝弘

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年3月号

ご購入はこちら

模型をリアルに仕上げる! フィニッシュワーク虎の巻

ご購入はこちら

ビギナーでもうまくいく! ガンプラお気楽製作ガイド

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー