HOME記事ガンダム“ガンプラスキャン体験会”の裏側に迫る! ソニー・ミュージックエンタテインメント主導で開発されたハイクオリティガンプラスキャンの性能やいかに!?【ビルダーズノート】

“ガンプラスキャン体験会”の裏側に迫る! ソニー・ミュージックエンタテインメント主導で開発されたハイクオリティガンプラスキャンの性能やいかに!?【ビルダーズノート】

2023.11.17

ガンプラスキャン体験会に潜入!!

 現在オープンβテスト中の公式ガンプラコミュニティサイト「ビルダーズノート」にて参加者を募り、抽選で選ばれた8名のビルダーが自身の製作したガンプラを持ちより参加した「ガンプラスキャン体験会」。

 本記事では、去る10月22日都内某所で開催された“ガンプラスキャン体験会”のもようや、今回特別にスキャンしていただいたホビージャパン掲載の作例をご覧いただこう。

撮影・文/ホビージャパン編集部


ハイクオリティ
ガンプラスキャンとは

 “ハイクオリティガンプラスキャン”は、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントがソニーグループ各社協力のもと開発した、実在のオブジェクトを高品位な3Dモデルに変換する技術。

 2023年10月6日~10月24日までの約3週間限定でオープンしたメタバース空間「ガンダムメタバース」内の施設「GUNPLA BUILDER’S MUSEUM(ガンプラビルダーズミュージアム)」にて、初めてこの技術が実装された。

 この「ガンプラビルダーズミュージアム」では、先述の「ビルダーズノート」に投稿されたユーザーのガンプラ写真が展示されたほか、事前にスキャンが行われたユーザーのガンプラCGが展示された。

▲「ガンプラビルダーズミュージアム」の展示会場

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How To Scan GUNPLA
ガンプラスキャンの手順

 まずは、体験会で実際に行われたガンプラスキャンの手順を追っていこう!

▲まずは持参したガンプラを袋から取り出し、アクションベースに取り付ける(画像は参加者の1人、卜部斎蓮さん)

▲納得できるまでポーズを付ける

▲台座にガンプラを取り付けたまま装置に移動し、スキャン開始!

▲リアルタイムでスキャン中のガンプラが表示される

▲隅々まで撮影した後、3Dデータに変換する

▲そして出来上がったのがこちら。会場のモニターでディテールを確認!

▲スキャン元のガンプラ(右)とガンプラスキャンCG(左)を比較。細かい塗り分けや色味が再現されているのはもちろん、「ゲームに出てきそう」な質感がとても面白い

ガンプラスキャン体験会
参加者のリアクション

・昔からの夢の世界がもうそこまできている感じがしてとても嬉しかった。

・実物並みのクオリティで実物よりも大きく見えるのは嬉しい。

・自分でも気づけないような実物の細かいところに気づくことができる。

・足の裏の部分までしっかりスキャンされていて驚いた。

 参加者のリアクションからは、スキャンに対して驚き、嬉しさなどのポジティブな意見を多くもらえたほか、「夢の世界に近づいている」といったワクワク感がしっかりと伝わってきた。他にも、高解像度のCGになった自分の作品を改めて見ることで現実世界にあるガンプラの解像度も上がって見えたり、破損を気にせず360度どこからでも自分のガンプラを見ることができるといったコメントからは、“ガンプラスキャン”でしか成しえない体験がたくさんあることに気づかされる。
 今後もこういった意見が取り入れられながらガンプラスキャンが展開していけば、今までのガンプラ体験では得られなかった新しい楽しみ方がどんどん提案されることになるだろう。まさに過渡期にある技術、夢の世界の実現に向けてファン一丸となって応援したいところだ。


ホビージャパンの作例でスキャンの性能を見せてもらおうか!!

 今回、特別にホビージャパンの作例をスキャンしてもらえることとなった。どうせなら、「ハイクオリティガンプラスキャン」が、どれくらいの性能を持っているのか見ておきたい。
 そこで今回用意した作例はこちら。

▲月刊ホビージャパン2022年10月号掲載「エントリーグレード  RX-78-2 ガンダム」

 エントリーグレードの RX-78-2 ガンダムを水性塗料の筆塗りで仕上げたプロモデラー・清水圭によるこちらの作例。キレイにムラなく塗ろうとせずに、あえて筆塗りをした時のザラッと表面に残る筆目を活かして重厚感を演出している。
 この作例で、ガンプラスキャンが得意とする「表面の質感」がどのくらい再現されるのかを検証する。

 早速、その3DCGを見ていただこう。

画面は開発中のものです。実際の仕様とは異なる場合があります。
©2023 Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

月刊ホビージャパン2022年10月号掲載「エントリーグレード RX-78-2 ガンダム」

 筆のタッチ、エッジ部分に残る下地のグレーやチッピングの部分までしっかり再現されているため、作例が持つ重厚感を損なわず3DCG化されていることがわかる。これからもさらに上を目指してスキャンの精度を上げていくことの事なので、次回以降の「ガンプラスキャン体験会」にも期待が高まる。

水性ホビーカラーの筆塗りだけでEGガンダムを仕上げる【プロモデラー 清水圭】

\ 塗り方を公開中!! /


ハイクオリティガンプラスキャンのこれから

 バーチャルな空間で、自分が作ったガンプラにいつでもどこでも触れ合える、というガンプラビルダーであれば一度は想像したことがあるであろう夢の世界。ソニー・ミュージックエンタテインメントを中心としたソニーグループとバンダイナムコグループが共同でその世界の実現を目指すなか、今回はプロジェクトメンバーのコメントを頂くことができた。

 今回のプロジェクトは、ソニー・ミュージックエンタテインメントを中心としたソニーグループとバンダイナムコグループが共同で取り組んでおります。この度は、バンダイナムコグループの「ガンダムメタバース」へ、ユーザーが製作したガンプラを高品位な3Dモデルとして転送・展示するという形で、夢の世界への一歩を皆様に示せたのではないかと考えています。
 この技術を使って、これからも現実の世界にあるさまざまな物体をデジタルアセット化してバーチャルの世界に持ち込むことで、これまでになかった新たな価値、遊び、エンタテインメント体験を創出していきたいと思います。
 引き続き皆様のご協力をよろしくお願いします。

▲会場には、スキャンしたガンプラを立体視で見ることができる空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)も設置された。自分が作ったガンプラがデジタル空間のディオラマに立ち、その世界で説得力を持って独立した存在となって立ち上がってくる。そんな新しいプラモの楽しみ方を体験することができた。

▲鑑賞者の位置を特定し、それによってディスプレイに映る映像を変化させるトラッキング機能が実装されているため、実際のディオラマのように上下左右さまざまな角度からガンプラを見ることができる

▲体験会の最後はみんなでガンプラを集めて写真撮影!

参加者の作品一覧(順不同)

こちらの参加作品8点のハイクオリティガンプラスキャンCGはビルダーズノート内ハイクオリティガンプラスキャン特設ページにて公開中!!

 自分も参加してみたい! 自分だけのガンプラを3DCG化してみたい! という方は、次回のガンプラスキャン体験会の開催もお見逃しの無いよう「ビルダーズノート」の公式情報をチェックだ!

ビルダーズノート


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