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ボークスIMSの集大成!!「1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」をキットレビュー!【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】

2023.09.01

L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様【ボークス 1/144】 月刊ホビージャパン2023年10月号(8月24日発売)

ボークスIMSの集大成!!「1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」をキットレビュー!【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】

L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 イメージカット

キットレビュー+αでレリーフなどの表現を盛り込んでみる

 星団史上最強の人型戦闘兵器にして、本作『ファイブスター物語』の象徴的騎体ともいえるL.E.D.ミラージュ。コミックス1巻より登場した屈指の人気騎体が、ついにボークスIMS 1/144スケールでプラキット化。これまでさまざまなMH、GTMキット開発で培った技術の粋を集めた傑作となった「IMS 1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」を、月刊ホビージャパンきってのMHモデラー、nishiが製作。良好なキットの素性を確認しつつ、丁寧で清潔感溢れる塗装表現で仕上げている。

L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 正面1
キットの内部構造
▲キットは内部構造まで再現されており、内部フレームに半透明の外部装甲を固定していく方式となっている。頭部のファティマルームも丁寧に造形されているのが確認できる。フレームをしっかり塗り分ければ半透明装甲により、さらに見映えが向上するだろう(写真はメーカー塗装見本のものです)
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 右斜め前
ベイル 表側
ベイル 裏側

▲ベイルは1/100と同じくミラージュマークをクリアーレッド成型で別パーツ化。また細部ディテールは1/100をベースとしながらもさらにブラッシュアップされ、シャープになった印象を受ける

実剣(スパイド)各種とハンドパーツ各種
▲実剣(スパイド)は抜刀と納刀状態の両形態を再現できる。ハンドは握り拳の他に平手、武器持ち手(手首の角度が異なる2種)の左右4種が付属する
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 上半身
▲頭部の巨大なカウンターウエイトの波紋は、ミラージュマークやその他のマーキングと同様に水転写式デカールが用意されている
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 正面2
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 側面
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 背面1
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 背面2

進化するIMS、1/144 L.E.D.ミラージュはここが凄い!!

 最新作「1/144 L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」は、これまでのIMSシリーズの集大成といっても過言ではない仕上がりとなっている。ここではその一端をピックアップしたい

ランナー
▲スライド金型により一発成型されたパーツ群。パーツの合わせ目を極力出さない設計になっていることが分かる
ベイル ランナー
▲ベイルはミラージュマークがクリアーレッドの別パーツ。接着も必要ないほど、ピタッとベイル本体に収まる
フレーム ランナー
▲フレーム部分の彫刻も精密な仕上がり。塗り分けてスミ入れするだけで充分見ごたえある仕上がりに
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 正面3
左腕部アップ
▲装甲の内側や内部フレームを丁寧に塗り分けることでさらに情報量が増す
足元アップ
ヒール展開状態
▲パーツ選択式でヒール展開状態も再現可能。作例では差し替えで対応。ヒール展開状態では足首関節の軸を受け軸のさらに奥に押し込む仕組み。一度奥まで差し込むと外しづらくなるので、どちらかに決めて組み立てたほうがよいだろう
初期テストショット パーツ
▲今回は初期テストショットだったため、ごく一部にヒケが見受けられたが、乳白色のパーツにも相性がよいシアノンで処理すれば、処理後も色の差がほとんど出ない
脚部アップ
▲スネ部分のファイヤーパターンのイラストは、デカールをもとにエナメル塗料で加筆。永野氏の立ちイラストとアップ画の中間をイメージしている
仮組み状態
▲接続ピン調整、接着剤、マスキング固定をせずとも、仮組み状態できっちり立たせることができる。立たせ方やバランス、プロポーションの確認がストレスなくできる
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様 正面4

■L.E.D.MIRAGE V3
 ども! nishiです! ついにIMS1/144シリーズにL.E.D.ミラージュが登場ですね~。これはバリエーションに期待してもいいのでしょうか! 製作する機会を頂けたこと、至極光栄でございます。
 1/144シリーズはいくつか作例を担当させていただきましたが、とにかく組みやすいですね、さらにキットとしての精度も格段に良くなっていますので、接続ピンの調整などほとんどせずとも仮組みがサクサク進みます。正直立たせるところまで何もしなくていいのは驚きました。

■製作工程
 今回はキットレビュー+αでレリーフなどの表現を盛り込んでみました。
 まず組み立てからですが、良い塩梅で簡素化されたパーツで(とはいえディテールが簡素化されたわけではない)、1/100に比べ難易度も下がりサクサクと仮組みできますし、関節部分の保持力も高くポージングも取りやすいです。インジェクションキットの宿命でもある各パーツのヒケに関しては塗装を前提とし、それなりの完成度を求めるなら処理することになります。表面処理ですが、外装は半透明を活かすためサフレスでの仕上げとなりパールコートも行いますので、ペーパーの番手は#1200までとし、その他サフを吹くパーツは#800での仕上げとなります。

■塗装
 外装は成型色(乳白色)に雲母堂AGパールスーパーホワイトをコートし、仕上げは光沢とセミグロスの間を狙っています。あまり艶々でもスケールを損ねるとイケませんので……。
 フレームは基本のグレーなどにパープルのパールを掛けてツヤ消し仕上げ。腹部やカウンターウェイトなどは、ブラックの基本塗装からのパールパープルをコートしてそのままの仕上げにしています。スネやベイルのクリアーレッドのパーツは基本の色から、さらにクリアーレッドで塗装して濃いめの色味にしています。スネの部分のレリーフはデカールの上からエナメル塗料で加筆しています。
 参考資料はトイズプレス「JOKER3100」に登場する設定画のイラストで、当時MHとは国宝であり芸術品なのだと認識させられたカットだったりします! さすがに黒い縁のレリーフまではこのスケールでは…ということでオミットしました。
 スミ入れはタミヤのスミ入れ塗料ダークグレイとグレイの中間色を使用。1/144というサイズではダークグレイでもクドく見えてしまいます。

■今後のMH
 自分はGTMにすっかり魅了されてしまっている昨今ですが、MHのデザインの美しさは今の目で見ても健在だと思います。今後のシリーズも期待しています!

ボークス 1/144 IMS「L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」作例3D撮影イメージ

ここでは特別にnishi製作の「L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様」作例を実際に写真撮影して、3Dイメージに仕上げた立体画像をご紹介します。

ⓒEDIT ,All rights reserved.

※ここに表示されている3Dデータは、記事掲載作例の画像を複数枚撮影して合成したものです。データ処理の関係で実際の作例からは省略されたり、歪んだりしてしまう箇所がございます。あくまでも立体的に見える雰囲気を味わうものですので、実際の作例のクオリティーとは異なることご了承の上ご覧ください。

ボークス 1/144スケール プラスチックキット “INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”

L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様

製作・文/nishi

L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様
●発売元/ボークス●6600円、9月2日予定(二次生産分)●1/144、約19.6cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム

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nishi(ニシ)

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