3色でできる“排気管焼けの虹色”!エキゾーストの焼け表現をベテランバイクモデラーが直伝!
2023.07.12
模型質問箱2023 塗装・マテリアル編 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)
みんなの気になる“模型の質問”に答えます!
読者の皆様からのアンケートはがきやHJ Web、SNS等にお寄せ頂いたご意見やご質問を参考に「気になる模型の質問」のプロモデラー・けんたろう、フミテシ、そしてホビージャパンモデラー陣やメーカー各社様がお答えていきます!
Q.バイク模型などの排気管焼けの虹色の作り方を教えてください。
A.実はクリアー3色だけでも焼け表現は可能です。
バイク模型のキモとなる、エキゾーストパイプの焼け表現。今回はベテランバイクモデラーの一ノ戸晃治に塗装法を実演してもらいました。
エキゾーストの焼け表現はエアブラシでのグラデーション塗装が必須となり、ハードルが高い印象があるかもしれないが、今回はブラウン、ブルー、レッドの3色のみを使用して手軽に焼けた感じを表現する方法を紹介していく。(一ノ戸)
1.ベースカラーの塗装
▲ エキゾーストのベースカラーはシルバー、チタンシルバー、メッキシルバー等になるが、いずれの場合も下地としてツヤありのブラックで塗装しておくことが重要。下地のブラックの仕上がりによってメタリック色の発色やメッキ感を左右することになる。今回はチタンシルバーを塗装し、軽くクリアーでコートしておいた
2.クリアーブラウンの塗装
▲ エキゾーストパイプが変色する原因は排気熱によってパイプの表面に酸化皮膜が形成されることによるもの。熱の入り方によって皮膜の厚みが変化し、ブラウンからブルーに変わっていくようだ。焼けやすい部分としてはエンジンからの出口、パイプが曲がっていて排気熱がぶつかりやすい部分、パイプの集合部分などになるが、まずそこにクリアーブラウンを塗装。GXクリアブラウンを使用する場合は、そのままでは明るすぎるのでスモークやGXクリアブラックを混ぜてトーンを落としたほうがいいだろう。今回はクリアーレッド、クリアーオレンジ、クリアーブルーの3色で調色したものを使用した
3.クリアーブルーの塗装
▲ 次にブラウンからチタン側に薄くクリアブルーを吹く。画像のようにブラウンに少し重ねてチタン側に7mm前後、あまり濃くならないように少しずつ色を乗せていく
4.クリアーレッドの塗装
▲ ブラウンとブルーの境目にクリアレッドを吹く。細めに吹けるようにエアとニードルを絞って少しずつ乗せていく。レッドを乗せることでブルーの部分はパープルが、ブラウンの部分にも色の深みが出てくる
5.仕上げ
▲ 最後に好みでスモークやフラットブラックの薄吹きなどでアクセントを付けて完成となる
焼け表現が使われている作例をチェック!
オススメの書籍
バイク模型製作指南書 ~ゼロから教えるバイク模型の作り方~
ご購入はこちら