いろんな形の「ピンセット」どれを選ぶ? 細かい作業には「ルーペ」があると楽なの?! それぞれお答えします!【模型質問箱】
2023.07.06模型質問箱 工作編 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)
みんなの気になる“模型の質問”に答えます!
読者の皆様からのアンケートはがきやHJ Web、SNS等にお寄せ頂いたご意見やご質問を参考に「気になる模型の質問」のプロモデラー・けんたろう、フミテシ、そしてホビージャパンモデラー陣やメーカー各社様がお答えていきます!
Q.いろんな形のピンセットがありますがそれぞれの用途を教えてください。
A.基本はストレートとツル首の2タイプをおさえよう!
ピンセットは細かいものを操作するのに長けており、小さいパーツをつまんで取り付けるときには必須のアイテムです。模型用のアイテムとしてはストレートなタイプとカーブしたツル首の2種類が標準的で、さらに先端に進むとパーツを狙いやすい尖っているタイプ、パーツを傷つけない丸くて形状のものが挙げられます。ストレートなものは直接的で操作感がわかりやすいのが特徴で、ツル首は曲がっているため狙う部分を見やすく、カーブを下に向けて奥深いところを、上に向ければすくい上げるようなアクションと、カーブならではの効果がたくさんあります。またヤスリを巻いた時に、棒ヤスリのように操作ができるのがストレート、カーブに合わせて狭所をさらうように使えるのがツル首など、形状と特徴がはっきり分かれるのも面白いところです。
そしてもうひとつ、力をかけたときに離す逆作用タイプも紹介しておきます。これは力をかけなければ掴んだままなのでパーツの固定がしやすく、これもまた独特の作業感があります。細かい塗装や作業のときに、パーツをつまんで台のように扱えるのが面白いツールです。(けんたろう)
HJ Webの工具&塗料データベースの「ピンセット」をチェック!(click)
Q.老眼対策のためにも模型製作にぴったりのルーペが知りたい!
A.使ってみて使用感に慣れるのも大事です。
老眼に限らず、細かいものを見るときはルーペがあると便利なのは事実です。スケールモデルのフィギュアの顔を塗るために、実体顕微鏡を使う人もいます。また設置するタイプと装着するタイプがあって、かけるタイプの入門的なものならまず挙がるのがホビーグラスで、1.6倍と1.8倍の2種類があります。これは見える範囲の底上げにとても有効で、倍率もマイルドなので長時間の作業でも疲れにくいものです。またゴーグルのようなタイプは左右が塞がるのでより集中できますが、装着感が強い面もあります。
またメガネをしている方は併用できるかもチェックするポイントです。設置型はルーペスタンドなどがあり、こちらは照明もついていてより見やすくする効果があります。装着型と異なり体への負荷は少ないですが、作業範囲が限られ、うまく手先をアジャストするのに慣れが必要というのもあります。
Ma.k.ルーペ
●発売元/東京セイル●2530円
装着するか設置するか、これは本当に好みが分かれるので、安いものから試してみて、自分に合ったツールを得てください。(けんたろう)