臭わない剥がし塗装にチャレンジ!ファレホを使ったウェザリングテクニックをご紹介【水性塗料ペインティングLAB.】
2023.06.16ファレホでウェザリング【前編】
チッピングメディウムのここがすごい!
製作・文/むっちょ
安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
今回はファレホを使ったウェザリングテクニックをご紹介。ラッカー塗料ではお馴染みのウェザリング技法「シリコーンバリアー剥し」を水性エマルジョンのファレホで実践してみます。さらに次回はこちらのワーゲンバスにファレホのピグメントなどを使用してガッツリ汚す手法もご紹介予定。2ヵ月にわたっての前後編構成にてお届けします!
今回使用している塗料
ファレホ メカプライマー ブラック
ファレホ サーフェイスプライマー ジャーマン・レッド・ブラウン
ファレホ メカカラー オフホワイト、ターコイズ
こんにちは! むっちょです!
今回は水とアルコール系シンナーを使用した「臭わない! 剥がし塗装」にチャレンジしてみました。突然出会ったチッピング専用マテリアルのフォレホ「チッピングメディウム」と真っ向勝負を挑んできましたので、その一部始終をご紹介いたします。
■ワーゲンバス
先日はじめて訪れて、衝撃を受けたインスパイア系ラーメン店。これまで食べてきた中でダントツのスープと香りの強い麺が最高で、初訪問の翌日にもう一度行くほどのお店に出会ってしまいました。
駅から店までの道中に、ワーゲンバスを改造して中に釜を積み、そこで焼いたピザを提供するという、めっちゃオシャレな店発見。2度目の訪問の帰り道、鈍った頭にもう一度衝撃が走ります。そうだ、ワーゲンバスを塗ろう。
■チッピングメディウム
そして届いたハセガワのワーゲンバスのキット。なんとなくクラシックな車だよなぁ、くらいの認識しかなかったのですが調べてみるとなんと、このワーゲンバスは1950年から1966年まで生産されていたらしいです。半世紀以上昔のすごいクラシック! 同じタイミングで手元に届いた「チッピングメディウム」を見ながら「すごい古びたワーゲンバスってちょっと見たくない?」と思い、いざ実践です。
■塗膜の加減で剥がれを調整
このチッピングメディウム、ファレホの「エアブラシシンナー」や「クリーナー」で希釈し、エアブラシでの塗装が推奨されていますが、筆での使用も可能だそうです。
薄く塗ったところはより細かく、厚く塗ったところはより激しく剥がれるという特徴があるので、エアブラシを使用してそのあたりを上手いこと調整したほうが、いろいろおもしろい使い方が出来ます。慣れないうちは調整にかなり苦戦しましたが、なんとか思い描いていたチッピングを施すことが出来ました。このあとの加算方式でのウェザリングが楽しみです。
フォルクスワーゲン タイプ2 マイクロバス “1963” 23ウィンドウ
●発売元/ハセガワ●2750円、発売中●1/24●プラキット
むっちょ
“水性アクリルボーイ”。月刊ホビージャパンおよびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。ラーメンのおかげで手持ちのTシャツが小さく感じはじめた。