HOME記事キャラクターモデル3体合体を実現したMODEROIDダイオージャがついに登場! 直撃世代の只野☆慶による、作品愛あふれる作例をご覧あれ!

3体合体を実現したMODEROIDダイオージャがついに登場! 直撃世代の只野☆慶による、作品愛あふれる作例をご覧あれ!

2023.04.21

ダイオージャ【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2023年5月号(3月25日発売)

3体合体! 最強ロボ ダイオージャを丁寧に作り込む

「鎮まれ! こちらにおわすはミト王子なるぞ!」1981年サンライズロボットアニメ『最強ロボ ダイオージャ』がついにMODEROIDシリーズに見参! 一部差し替えながらもエースレッダー、アオイダー、コバルターの3体合体を見事に実現。各種武装はもちろん、合体時に胸に現れるエドン王国トクガー家の家紋も回転して出現するギミックを搭載するなど、ファンには胸熱な仕上がりとなっている。作例はダイオージャ直撃世代の只野☆慶が担当。作品愛にあふれた仕上がりを今こそその目でしかと見よ!

カラーリングデータ

赤部=UG12・MSサザビーレッド
赤部オーバーコート=XC03・ルビーレッド
青部=UG02・MSブルー
青部、グレー部オーバーコート=雲母堂本舗FGパール青+クリア
コバルト部=タミヤラッカーLP-47・パールブルー
コバルト部オーバーコート=フラットクリアー(なめらかスムース添加)
黄部=C58・黄橙色(オレンジイエロー)
黄部オーバーコート=XC02・トパーズゴールド

▲雷鳴剣とシールドを構えたショット。シールド使用時の胸部パーツは差し替えで再現可能。なお、シールドには雷鳴剣のグリップを装着可能。雷鳴剣の出現シークエンスも再現できる
▲エースレッダー兼ダイオージャの顔は、口元を手製の平刀で彫り込みアルカイク・スマイルな表情を強調
▲ダイオージャに合体した際に残るエースレッダーの脚部はプロポーション重視パーツへの換装が可能。バックパックの形状も差し替えで劇中イメージに変更できる
▲武装は上から雷鳴剣、ハンマー・スティック、スピア・アクス、ビームガン、エースサーベルが付属。それぞれ、専用のハンドパーツでエースレッダー、アオイダー、コバルターに持たせることができる
▲腕や足の甲周辺の隙間が気になったので、エバーグリーンのプラシート(ドロップサイディング・1.5mmピッチ)を貼り込み、ジャンクパーツでディテールを追加した
▲「エドン王家の紋章であるスペードマークは、黒を吹き付けたあとマスキングし、ゴールドを塗り分けた
▲エースレッダー
▲コバルター
▲アオイダー
▲エースサーベル、スピア・アクス、ハンマー・スティックは合体し、ダイオージャ・ジャベリンになる

■今こそその目でしかと見よ!
「50あまりのさまざまな惑星国家を支配するエドン国では、王の世継ぎとなる者は、16歳になるまでにすべての領地をめぐる視察の旅に出なければならない義務が課せられていた。ついに、現王トクガーの一子ミト王子にも、その時がやってくる。堅苦しい城の生活を嫌うミト王子は、大喜びでこの旅に出発。お供のスケさん、カクさん、女忍者シノブとともに、身分を隠して星々を歴訪する。そして庶民を苦しめる悪人は、ダイオージャでこれを成敗するのだ…」(メ~テレ・アニメ史より)
「水戸黄門」がモチーフでダイオージャの胸に輝く紋章も徳川家の家紋・三つ葉葵が元ネタになっているが、この『最強ロボ ダイオージャ』は主人公、エドワード・ミト王子(14)の成長譚でもある。1981年放映当時、期せずして只野も14歳の少年であった。
 40有余年の時を超え、MODEROID ダイオージャの登場である。今こそその目でしかと見よ!

■クロス・ソード!
 掛け声とともに召還される3体のロボ、エースレッダー、アオイダー、コバルターを早速組んでみる。なるほど、この体格差になるのかと感慨に耽る。唯一口があるエースレッダーの顔はそのままダイオージャの顔となるので、アルカイク・スマイルを目指し唇をお手製の平刀で彫り込む。コバルターは脚部となるが、足の甲周辺の隙間が面なのでエバーグリーンのプラシート(ドロップサイディング・1.5mmピッチ)を貼り込み、ジャンクパーツでディテールを追加した。アオイダーの足裏に相当する部分も同様にドロップサイディングを切り貼りしている。
 合わせ目が正面に来る箇所は接着し整形したいが、後ハメ加工がままならない箇所が結構多いので、ここは割り切って取捨選択し、塗装のしやすさと見映えを両立する妥協点を決めた。広い面が多いのでサンディングによる面出しを念入りに行うと良いだろう。
 多数存在するハンドパーツだが、指や関節のディテールが甘い箇所は平刀などを駆使して彫り込み整形してやると全体が引き締まるので、面倒だが一個一個整形した。

■塗装
 基本工作を整えてパーツ単位に分解し洗浄⇒乾燥後グレーサフ塗布⇒グレー箇所のみブルー系パールを吹き付け必要な所にマスキングを施す。スーパーロボット系で幾度か行っている手法だが、機体の金属感を嫌味なく纏めるメソッドは、ソリッドカラーで基本塗装を行いパール塗料をオーバーコートする工程が基本となった。
 発色を考慮して白系塗料で要部を塗装した後、他の色の箇所も白系で下地塗装している。この際面に陰影を付けておく。黄色、オーバーコート⇒マスキング⇒赤色、オーバーコート⇒マスキング⇒青系、オーバーコートといった順番で明度の高い色順に工程を進めると各色発色を担保できるわけだ。

■まとめ
 ダイオージャをスッキリ格好良く仕上げてみたが、いくつかの心残りがある。フローラ・シノブが駆るスパロウホークや支援メカ・クロスエイダーといったアシスト機、ダイオージャ・ビームボーガンやダイオージャ・グラップ、コバルターの盾・バックラー等、装備させたら絵になる武器も作りたかったなぁ…と、グッスマさんには「DX版」が欲しいぞ! という個人的なリクエストを記し淡い期待とともに締めたいと思います。ではまた。

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット “MODEROID”

ダイオージャ

製作・文/只野☆慶

MODEROID ダイオージャ
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7900円、発売中●約18cm(ダイオージャ)●プラキット

©創通・サンライズ

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只野☆慶(タダノケイ)

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