HOME記事工具・マテリアル「神ヤス!」で表面処理の基礎 “削る”&“磨く”をマスター!しよう!240番→6000番→10000番で仕上げたザクⅡも要チェック!【神の手研究所】

「神ヤス!」で表面処理の基礎 “削る”&“磨く”をマスター!しよう!240番→6000番→10000番で仕上げたザクⅡも要チェック!【神の手研究所】

2023.03.02

神の手研究所 月刊ホビージャパン2023年4月号(2月25日発売)

「神ヤス!」で表面処理の基礎 “削る”&“磨く”をマスター!しよう!240番→6000番→10000番で仕上げたザクⅡも要チェック!【神の手研究所】

REPORT.27 “削る”と“磨く”

 工具メーカー「ゴッドハンド」の製品をワンテーマで掘り下げる本コーナー。今回は表面処理の基礎である「削る・磨く」について解説します。美しい塗装の下ごしらえにもゴッドハンドの工具は欠かせません。


▲ 今回は神ヤス!を使って、削るときと磨くときでのヤスり方の違いや、ヤスリの使用前に砥粒の平滑を出すことの重要性などを、ガンプラの製作を行いながら解説していきます

神ヤス! カッティングタイプ2mm厚

●発売元/ゴッドハンド●各715円、発売中●番手/#240、#320、#400、#600、#800、#1000

ヤスる前にヤスリを整えるべし

▲ 砥粒ヤスリの大半は砥粒の高さが不揃いで、そのまま使うと深い傷が付いてしまいます。最初に砥粒を平滑にしてから使いましょう。研面同士を軽く擦り合わせ、音がジャリジャリからシャリシャリに変わるぐらいまで全体をまんべんなく擦り、切削粉をしっかりと取り除きます。顕微鏡で見ると明らかに表面が変化していて、実際にヤスったパーツを比べるとその差は一目瞭然です

「削る」の基本

▲ 段差消しや整面のように、表面をならす場合は「削る」という作業になります。削る際は力を入れず、削る面を意識して優しくヤスリを動かします。削り量はあくまで番手でコントロールし、常に力まずに削るのが、きれいに削るコツです

粗い番手でもきれいに削れる!

▲ 240番で合わせ目を消します。R面に対しては当て板に神ヤス!のカッティングタイプを貼ったものがお勧め。神ヤスが優しく面になじみ、当て板の硬さで均等に切削面に力が伝わるので、面を意識して削ることができます。こまめに切削粉を取り除くことも、切削面に傷を付けないコツです。深い傷がなければ、240番だけかけて塗装してもこの仕上がりになります

塗面をさらに削ってみよう

▲ 塗装面は塗料の粒で凸凹ができるので、今度は高番手のヤスリで削って整面していきます。番手は6000番で、力を掛けずに優しくヤスリを動かしていきます。凹凸がなくなりきれいな塗装面となりました

「磨く」の基本


▲ 「磨く」とは表面を擦ることでツヤを出したりきれいにすることです。削るのとは違い、少し強めの力で擦ります。磨く際もこまめに切削粉は取り除いてください(特に塗装面は柔らかいので傷が付きやすいです)。番手は10000番で、少し力を入れてヤスリを動かします。ヤスリと切削面の密着度が高まりキュッキュと音がします。これで表面にツヤが出てきます。デカールの段差消しも同じ要領で。塗装後数日置いて完全に乾燥させてから磨くのがポイントです

完成!


▲ 240番、6000番、10000番のみ使って仕上げたザクⅡ。今回は削り方の説明もあって番手を大きく飛ばしましたが、番手を少しずつ上げて削っていくとさらに傷がなくなり、よりきれいに仕上がります
ゴッドハンド ロゴ
アイキャッチ

「神ヤス! カッティングタイプ2mm厚」レビュー!

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Ⓒ創通・サンライズ

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