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タミヤ最新飛行機模型の「F-35 ライトニングII」ってどんな飛行機? 【いまさら聞けないすごいヤツ】

2023.01.10

ロッキード マーチン F-35A ライトニングⅡ●宮永忠将、大森記詩 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)

タミヤ最新飛行機模型の「F-35 ライトニングII」ってどんな飛行機? 【いまさら聞けないすごいヤツ】

 ロッキード マーチン 
 F-35A ライトニングⅡ 

イラスト/大森記詩

 「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのも恥ずかしいなぁ…」なんて思ってしまう有名な飛行機や戦車、車などのモチーフをサクッと読める解説とイラストでご紹介する本連載。今回はタミヤの最新飛行機模型「1/48 ロッキード マーチン F-35A ライトニングⅡ」に合わせて、本機がどんな飛行機なのかをご紹介します。前回ご紹介したアメリカが誇るステルス戦闘機「F-22 ラプター」とは実は大きく異なります。いったいどんな特徴があるのかは…この記事を読んでこちらのプラモ解説記事(1月10日(火)17時公開予定)もぜひ楽しんでください!!


 ロッキード マーチン F-35A
ライトニングⅡ

全長/15.67m 
全幅/10.67m 
全高/4.33m  
エンジン/Pratt & Whitney F135-PW-100 
最大速度/マッハ1.67
空対空兵装/AIM-9X サイドワインダー、AIM-120 AMRAAM、AIM-132 ASRAAM、IRIS-T 

空対地兵装/Mk82/83/84 通常爆弾、CBU-103/105 WCMD 風偏差修正クラスター爆弾、GBU-10/12/16/24 ペイブウェイII/III レーザー誘導爆弾、GBU-31/32/38 JDAM 2000/1000/500lb GPS/INS誘導爆弾、GBU-39/40 SDB 250lb GPS/INS誘導爆弾、AGM-65 マーヴェリック、AGM-88 HARM 対レーダーミサイル、AGM-154 JSOW、AGM-158 JASSM、ストームシャドウ巡航ミサイル、ブリムストーン対戦車ミサイル、B61戦術核、GAU-22/A 25mmガトリング砲ポッド(220発)


F-35ライトニングII図解
F-35ライトニングII図解裏
F-35ライトニングII図解横
図解F-22ラプター
F-22 ラプター
図解F-35ライトニングⅡ
F-35 ライトニングII

まるでSF アニメの世界を手繰り寄せるかのように……
F-35 ライトニングII

解説/宮永忠将

 究極のマルチ—ロール機誕生 

 F-22ラプターが「航空支配」を合い言葉に開発された最強制空戦闘機であるならば、F-35ライトニングIIは「統合打撃戦闘機」の名を体現した、究極のマルチロール機である。
 F-35の開発は1990年代、アメリカ軍およびイギリス、カナダをはじめとする米同盟国が保有する幅広い戦闘機、戦闘攻撃機、対地攻撃機の次期候補となる「統合打撃戦闘機」としてスタートした。簡単に言えば、種々雑多な戦闘機と攻撃機を、一機種にまとめてしまおうという計画だ。
 1993年にアメリカの航空機メーカー5社に対して設計方針が提示されると、ボーイングとロッキードの一騎打ちとなり、今回もロッキード社が勝利。ちなみにこの会社は合併により1995年からロッキード・マーチン社となった。

 ほぼ同一の設計で3軍三要求に応える 

 まずF-35の特長は多用途性だ。F-35Aは空軍用のスタンダードな設計。F-35Bは短距離離陸・垂直着陸型で、アメリカでは海兵隊装備となっている。またF-35Cは航空母艦で運用する海軍仕様だ。それぞれ戦闘機の要求が異なる三軍の装備を、ほぼ同一の設計でまかなうという、前例のない野心的計画を実現させたのは凄いことだ。
 一方、機体の性能についてはさまざまな見方があるが、まずF-22との比較だとエンジンは強力になっているものの、双発ではなく単発なので総合パワーは劣る。例えば超音速巡航も、F-22がマッハ1.8なのに対して、F-35はマッハ1.2に抑えられ、最高速度もおよばない。こう書くと、F-35はF-22の劣化版なのかと見えてしまうが、それは誤解。開発計画が始動した1990年代中盤以降は、社会のあらゆる部分でインターネット時代に裏付けられたネットワーク化という概念が具体的になっていた。そんな背景で、F-35はF-22よりもネットワーク化された戦争にマッチした仕様になっているからだ。

 ネットワーク化された戦争とF-35 

 F-35については、増加燃料タンクをぶら下げたF-16よりも運動性が劣るというような批判があったりする。しかしF-35は軍全体が構成するネットワークの中で真価を発揮する。このネットに引っかかった敵は、F-35の姿を見る前に長距離空対空ミサイルで粉砕されるだろう。またF-35については、運用プログラムのアップデートが定期的に行われる。より優れた飛行性能を引き出すソフトウェアの開発により、旧世代機との運動性の比較も意味を失う。F-35は組織とネットワークの力で戦う戦闘機なのだ。
 懸念があるとすれば、F-22に続きロッキード社が開発競争に勝利したことで、アメリカの戦闘機開発と運用が独占状態になりつつあることだ。ロッキードの一人勝ちが全体の競争力を低下させてしまうかもしれない。また過度にネットワークやレーダーに依存した機体であるため、こうした電子テクノロジーを無効化する技術や「特殊な粒子」が発明されたりすれば、戦闘力を大幅に喪失してしまう危険もある。F-35はそんなSFアニメの設定世界をたぐり寄せつつあるのかもしれない。


写真/U.S. Air Force

F-35ライトニングII写真
▲F-35に施されているRAM塗装は、写真によってさまざまな表情を見せてくれる。あなたが見た実機写真のイメージを全開にして塗装するのも楽しいだろう
F-35ライトニングII写真2
▲米国と韓国による二国間航空演習の中で、米軍のF-16とB-1B 爆撃機、韓国のF-35Aが合流した様子を捉えた一枚
F-35ライトニングII写真3
▲F-35A の特徴でもある胴体の背部にある(フライング・ブーム方式)空中給油重油装置が展開している状態

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