HOME記事キャラクターモデルMODEROIDのザブングルをガチモデリングと簡単フィニッシュの2体でMAX渡辺が製作! ボールペンを使ったチッピングも披露!【戦闘メカ ザブングル】

MODEROIDのザブングルをガチモデリングと簡単フィニッシュの2体でMAX渡辺が製作! ボールペンを使ったチッピングも披露!【戦闘メカ ザブングル】

2023.01.16

ザブングル【グッドスマイルカンパニー 1/100】 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)

MAX渡辺製作ザブングル

 MAX渡辺による作例をご覧いただこう。パッケージアートをベースに全身各所にディテールを追加。太モモにはキットに被せる形の取り外し可能な、ウォーカーマシン(WM)形態専用のイメージ版ボリュームアップパーツを新造した。

▲太モモのイメージアップパーツを外せば、ブングル・スキッパーやブングル・ローバーに変形可能。可動の際のクリアランスもしっかり取れているので、塗装でも色剥げを気にせず変形させられる
▲キットには同社の「THE シンプルスタンド」を使用できるコネクトパーツが用意されているので、写真のようなザブングルらしい疾走ポーズなどさまざまなポージングに対応できる

▲劇中ではザブングルタイプは複数確認されているので、こういった写真も楽しみたい。後ろの作例はMAX氏による簡単フィニッシュ版。こちらは当記事の後半にて紹介している
▲WM形態用に脱着式の太モモ用ボリュームアップをプラ板にて新造。キットの太モモに被せる形で、ビークル形態時には取り外す仕組み
▲全身各所にはパッケージアートに描かれているリベットを追加。リベットはピンバイスで0.5mmを開口し、そこに伸ばしランナー刺してカットし先端を丸く削り込んでいる。そのほか、プラ材によるディテールも追加した
▲太モモをボリュームアップしたぶん、フロントアーマー内側を削りクリアランスを確保。股間センターユニット下は隙間が気になったのでプラ板とパテで埋めている
▲靴は上面の隙間を可動に支障がない程度にプラ板で埋めている
▲専用ライフルのほかに、4連ハンドキャノン、3連バズーカ、9連装ミサイルポッドの合計4種の武器が付属。もちろんフル装備も再現可能で、4連ハンドキャノンはパーツの差し替えで、左右の腕のどちらにも装備できる
▲コックピットにはジロンとラグを搭乗させた。アンテナは真鍮線に置き換えている
▲肩上面のフレーム部は市販パーツと彫り込みでディテールアップ。グレーで塗装している

▲9連装ミサイルポッドは残弾を5発に改造。空洞部は底面も切り欠いて奥行を演出している

▲キット素組み(写真左)とのツーショット。太モモのボリュームアップ、各所のディテールアップ以外は手を加えていないのが分かる。素組みでも成型色でカラーリングがほぼフォローできているのが凄い!
▲前腕のタイヤハウスもディテールを追加。前方のライトはクリアー化し、フックは真鍮線で新造し取り付けている

▲キットには折れた翼パーツも付属するので、前腕のタイヤユニットを外すことでジロン搭乗機の仕様も再現できる

■快挙!! 40年の刻を経て、1/100ザブングル決定版降臨!!
 長生きはするものです。2022年に1/100ザブングルのプラキットが発売されるなんて!! タイムトラベルして当時の自分に囁いても、絶対信じてもらえないでしょう。でもコレは本当に起こったのです!! 全世界1億5000万人(テキトー)のザブングルファンの皆さん!! このお祭りを不肖模型芸人MAX渡辺とともに目一杯楽しんじゃおうではありませんか♪

■完全変形とこのプロポーションの両立!! まさにAmazing♥
 ウォーカーマシンモードの立ち姿実に凛々しく!! ビークルモードもナイスなプロポーションで、しかもビシッガシッと組み上がる精度と剛性感、まさに文句なしのキットです、MODEROIDザブングル♪ 実に良く煮詰められた設計とそれを支える成型精度は2022年クオリティです♪ 「こんなに素性の良いプラキットを切った貼ったするのは違うよねぇ」とNAOKIさんとも話し合い、基本的にプロポーションは弄らない方向で行こうってことに。素組みで塗装勝負で行こうかと思ったのですが、ふと目に止めたパッケージアートが痺れるカッコ良さで。全身に穿たれたリベットやらが凄く映えそうだったので、変形機構を邪魔しない範囲で、コレらを追加工作することにしました。キットにも美しいディテールが全面に施されていますので、主に凸モールドを足し算しています。定規でポイントした箇所に0.5mmピンバイスで開口、伸ばしランナーを刺してカット→先端を丸く仕上げ。コレをひたすら全身に(´?ω?`)さながら写経です。市販のパーツやエッチングも貼り込んで密度アップ、悪くないでしょ♪
 ひとつ思いつきを。そのうえで人型WM形態時のフィギュアとしての見映えをさらに良くすべく、太モモに脱着式のカバーをプラ板でスクラッチしました♪ ビークル時には外せば良いのでなかなかのアイデアかと♪ カッコイイでしょ♪

■ウォーカーマシンはコッテコテギットギトミリタリー塗りが似合う!! と思う
 ディテールアップした一体はサーフェィサー→銀→黒の下地に筆をゴシゴシと叩きつける塗り重ね。調合したウェザリングカラーをスミ入れ然と流し、拭き取りした後、足周り、タイヤ周りを中心にグレイッシュブラウンを塗り、乾燥後綿棒で調子をつけて泥汚れ表現を施しました。

MAX渡辺製作ザブングル簡単フィニッシュ版

 続いては同じくMAX渡辺による成型色を活かした簡単フィニッシュ作例。基本無改造。サフレスで成型色の上からフル塗装版と同じ塗料を筆で、下地の成型色を残すように塗って仕上げている。

▲全塗装版でもそれほどストレスは感じないが、簡単フィニッシュならなおさら塗装剥げを気にせずに変形を楽しめる!

▲足周りは特に泥汚れをキツめに。チッピングは、横山先生、KATOOOさんの豪華助っ人陣も加わり、水性ボールペンのシルバーで描き込んでいる

■調子にのって素組でカンタンフィニッシュももう一体♪
「キットのポテンシャルを最大限活かしつつ、どこまでフル塗装に迫れるのか!?」のテーマのもと、もう一体素組みで用意。本キットは成型色が透け気味なので、筆で青、赤、黄色の各色をディテールアップ版と同じ塗料で超テキトーに塗っておきます。テキトーとは下地の成型色も露出させて活かそうという作戦で重要ポイントです。そこにデカールを多めに貼り付けて情報量アップ! 保護のためにクリアーを吹いたら準備完了です。調合した泥汚れウェザリングカラーを全面に塗布してドライヤーで強制乾燥し、ウエスで拭き取り後に綿棒で仕上げました。ここからは奥まったところやエッジに鉛筆で描き込み、消しゴムで調子を整えます。Mr.ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを脚、およびタイヤ周りに多めに塗って綿棒で落とす作業を納得いくところまで。最後は銀色の水性ボールペンでカキコミチッピングです。Ma.k in SF3D撮影日に作例を持ち込み、横山センセ、KATOOOさんにもこの作業を手伝ってもらって完成です!! あれれ? ディテールアップ版と比べても見劣りしない良い雰囲気になっちゃったような? 読者諸氏の目にはどのように映るでしょうか? ドキドキ♥

グッドスマイルカンパニー 1/100スケール プラスチックキット “MODEROID”

ザブングル

製作・文/MAX渡辺
協力/仁平哲也、鈴木孝、堤啓介

Ⓒ創通・サンライズ

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MAX渡辺

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