シャープ化で精密度を底上げ
『鉄血のオルフェンズ』よりガンダムグレモリーを製作(ガンダムグレモリー完成編)【Ryunz】
2022.08.09
前半のHow toで金属線やプラ板を活用し全身をシャープ化したRyunz製作の「ASG-W-56 ガンダムグレモリー」。塗装まで施した完成状態をご紹介します。まさしく刃物のように鋭くなり、抜群の存在感になったその出来栄えをご覧ください。
■はじめに
今回は金属線を使った先鋭化について説明をします。題材としてHG ガンダムグレモリーを使用しました。ガンダム・グレモリーはアンテナが大きいため、先鋭化への耐性も高くオススメのキットです。ぜひ、この記事を参考に挑戦してみてください。
■頭部
ガンダム・グレモリーのアンテナは厚みあるので、真鍮線を仕込みやすい形状です。特に後端側は厚みがあるので工作がしやすく、開口するにも余裕があります。できる限り太い真鍮線を使ったほうが強度が増すので、今回はφ0.8mmを使いました。前側にも真鍮線を入れていますがこちらはφ0.5mmを使用しています。それ以外の箇所は瞬間接着パテを使って先鋭化させています。
■胴体
肩にあるフィンの先端は削り込んで薄くするとともに先鋭化させました。腹部シリンダーの基部後ろに肉抜き穴があるので、プラ材で塞ぎました。
■腰部
フロントアーマー中央部の下面に隙間があったので、プラ板でフレームパーツを作りました。リアアーマー内部が寂しいのでプラ板で蓋を製作しました。また、股関節フレームとリアアーマーが一体になっているので切り離しています。こうすることで股関節フレームが明確になるのでオススメです。
■腕部
肩口のフレーム部が細い印象なので、プラパイプを切ったものを嵌めています。肩アーマー裏のダボ穴が丸見えだったので、プラ板で作った装甲を追加しました。
腕部アーマーの後端部の処理が直線的だったので、斜めになるように形状加工しています。前腕部の合わせ目は消さず、反対側にスジ彫りをして目立たないようにしました。
■脚部
スネに出る合わせ目は、こちらも腕部同様反対側にスジ彫りを入れて目立たなくしています。ヒザ関節の丸モールドの中にはメタルパーツを貼りつけてディテールアップしました。つま先がブツッと切れている印象なので、プラ板を貼ってわずかに先鋭化をさせています。足フレームつま先側にプラ材を使ってシリンダーディテールを製作。足首アーマー正面の裏側に押し出しピン跡があるのですが、整形しにくい場所なのでプラ板を貼って消しました。後側にある肉抜きはプラ板を組み合わせて塞ぐパーツを製作しています。
■武装他
バトルアンカーの上下とアンカー先端を真鍮線に置き換えて先鋭化させました。こちらはφ1.0mmを使用し、アンカーの刃の部分は瞬間接着パテを使ってエッジを作っています。バックパックの基部が一軸だったので、HGBC ボールデンアームアームズのボールジョイントに変更しています。強度を出すためにここでも真鍮線を使用しています。取りつけもただ貼りつけるのではなく、一段彫り込んでから貼りつけることで強固に接着できるようになります。
■塗装
『鉄血のオルフェンズ』シリーズはHGでもしっかりフレームがあるので塗り分けるとそれだけでもとてもカッコいいです。今回は3色で塗り分けてみました。装甲はすべてメタリック系で塗装しました。鈍く光る感じが好きなので、ツヤ消しで仕上げています。
紺=Mr.クリスタルカラー サファイアブルー
白=シャンパンゴールド(タミヤ)
赤=メタリックレッド(フィニッシャーズ)
フレーム濃=ダークアイアン(タミヤ)
フレーム淡=メタリックグレー(タミヤ)
シリンダー=フラットアルミ(タミヤ)
バトルアンカー=フレームメタリック2
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”ガンダムグレモリー 使用
ASW-G-56 ガンダム・グレモリー
製作・文/Ryunz
HG ガンダムグレモリー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、2021年10月発売●1/144、約13cm●プラキット