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旧キット「1/100 ドム」を成型色活かしでお手軽塗装!! ジェットストリームアタック(?)仕上げ! 【週末でつくる ガンプラ凄技テクニック 懐かしのキット編】

2022.08.12

週末でつくる ガンプラ凄技テクニック 懐かしのキット編 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

旧キット「1/100 ドム」を成型色活かしでお手軽塗装!! ジェットストリームアタック(?)仕上げ! 【週末でつくる ガンプラ凄技テクニック 懐かしのキット編】

 休日の空いた時間、誰でもできる簡単なテクニックで、お手軽にカッコいいガンプラを楽しんで作ってみよう! がモットーの連載企画「ガンプラ凄技テクニック」。懐かしのキット編第6回は「ジェットストリームアタック仕上げ」。伝説の作例である、月刊ホビージャパン1981年3月号の表紙モデル「ジェットストリームアタック」をモチーフに、大人気キットである1/100ドムを成型色活かしの部分塗装で製作してみましょう。

講師/林哲平

▲月刊ホビージャパン1981年3月号

仮組みしよう

▲当時ものキットを作るときは、マスキングテープで仮組みしておきましょう。この段階で接着してしまうと、部分塗装が難しくなるのです。色が足りない部分をチェックしながらプランニングします

缶スプレーで部分塗装しよう

▲ドムの胸はグレーですが、キットではブラックです。広い面積なので、お手軽に均一に塗装できる缶スプレーを使いましょう。まずは胸以外をマスキングテープで覆い、マスキングします
▲月刊ホビージャパン1981年3月号表紙ドムの胸はアニメ風のニュートラルグレーではなく、より濃い色であるジャーマングレーで塗られています。Mr.カラースプレーのジャーマングレーで塗装するとより当時の雰囲気に近づきます

▲ソールもマスキングして缶スプレーで塗り分けます。隠蔽力が強く、美しくきめ細かい仕上がりが魅力のMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックを吹き付けています。マスキングテープを剥がして塗料がはみ出した部分があれば、デザインナイフやキサゲの先端で削り落としましょう。成型色仕上げなら、マスキング漏れの修正もあっという間です

▲ジャイアント・バズは本体と同じパープルの成型色。ハンドと一体になっているので、マスキングしてMr.カラースプレーのニュートラルグレーを吹きつけて塗り分けます。ハンドは立体的なぶん、マスキングテープが貼りにくいので、ビシッとキレイにマスキングするというよりも、はみ出しや足りない部分は後でリタッチすればいい、ぐらいの気持ちで作業すると楽ですよ。実際、私もはみ出しをリタッチや削り落としでかなり修正しています


アクリジョンで塗り分けよう

▲ドム最大の難関は頭のレッド。黒に鮮やかなレッドを塗るのは非常に難しいのです。ここはアクリジョンを使って筆塗りで仕上げてみましょう。まずは肩やスカート内側で練習します。ベースホワイト→レッドの順番で塗りましょう。ここは目立たない場所なので、ムラは気にせず筆塗りの感覚を掴むことに注力してください

▲黒の上に直接レッドを塗ると、下地が透けてキレイに発色しません。まずはベースカラーのベースホワイトを下塗りします。ベースカラーは隠蔽力が強く、黒の上に白を塗ってもしっかりと発色します。ただ、それでも1回で発色させようとすると表面がボテボテになってしまうので、少しずつ乾燥を繰り返しながら塗っていきましょう

▲ベースホワイトの上にレッドを塗り重ねていきます。ここでも1回で発色させようとするのではなく、少しずつ塗り重ねていきます。アクリジョンのような水性エマルジョン系塗料は下地が乾燥していれば。上に同じ水性エマルジョン系塗料を塗り重ねても下地が溶け出すことがありません。他の塗料と違い、溶け出しを気にせず安心して筆塗りすることができます

▲ディテールが大らかなので、筆だけでキッチリと塗り分けるのは難しいですが、はみ出した部分はデザインナイフやキサゲの先端で削り落とせばOKです。成型色はリカバリーしやすいのが大きなメリットです
▲塗り分けた状態。赤が入り、グッとドムらしくなりました。胸の拡散ビーム砲は当時の作例ではフチがブルーで塗られてるので、それに合わせて内側をベースホワイト、外側をブルーで塗りわけます

モノアイをアニメ風に塗ろう

▲ガンダムマーカーでモノアイをアニメ風に仕上げてみましょう。まずはガンダムピンクでモノアイ部分を塗りわけます。ドムのモノアイは凸ディテールが入っているので、マーカーでも簡単に塗りわけ可能です。このとき、少し多めに塗料を出しておき、塗料が乾燥する前に次の作業に移ります
▲ピンクが乾燥する前に、ニューホワイトを中心に押しつけて出し、ほんの少しだけペン先でグルグルと中心部を回して馴染ませます。こうすることでピンクとホワイトの境目がぼけ、自然なグラデーションが生まれるのです
▲アニメ風モノアイの完成状態。白とピンクのグラデーションにより、ボワッと光るモノアイとなります。マーカーだけで簡単に塗れ、当時ものキットとは相性抜群なのでぜひ試してみてください。なんでもいいので、小さい丸いもので練習すると本番の成功率が高まりますよ

フィニッシュシートでラインを作ろう

▲当時の作例で特徴的なマーキング。ただ、筆で描き込むのは大変難易度の高い作業なので、ハセガワのホワイトフィニッシュシートを使って目立つものだけ部分的に再現してみましょう。フィニッシュシートは曲面にもフィットする柔軟性を備えたシールで、当時ものキットに欠かせない白ラインの表現に大活躍するアイテムなのです
▲フィニッシュシートに金属定規を当て、デザインナイフでカットします。ラインの幅はカッティングマットのマス目を基準にすると正確に幅を揃えることができますよ
▲いきなり貼ると長さが足りなかったり、ズレたり、完成時のイメージと合わなくなってしまうことも…。まずはパーツの上に乗せ、長さや幅を確認しておきましょう
▲ピンセットでフィニッシュシートを貼っていきます。シートは柔軟性があり、曲面にもよく馴染むので見た目以上に貼りやすいです。いきなりピッタリと長さを合わせて貼るのではなく、まずははみ出してもいいので貼ってください
▲余分な部分をデザインナイフでカットします。フィニッシュシートは最初からピッタリと合わせて貼るよりも、このように現物合わせを繰り返しながらその都度カットしていくほうがずっと楽に作業できます
▲最初のシートを貼った状態。ピタリと密着させるため、貼ったあとは指で上から押さえつけておきましょう
▲最初に貼ったシールを基準に、貼って余った部分を繰り返しカットしてマーキングを再現してみましょう。スカートのアウトラインに合わせ、横につなげていきます
▲上に跳ね上がるラインを最後につけ加えます。最初に片側を貼り、それに合わせて反対側も貼ってください。多少失敗しても、フィニッシュシートは面積が広く余裕があり、何度でもやり直しができるので大丈夫ですよ
▲フィニッシュシートはラインだけではなく、カット次第でいろんなマーキングを再現することが可能です。当時の作例で特徴的な、矢印の注意書きを再現してみましょう。まずは矢印の線の部分を細くカットして貼りつけます
▲続いて、カッティングマットの上で矢印の先端につく三角形を切り出します。いきなり三角を作るのではなく、一度大きさに合った四角を切り出し、ナイフの刃を押しつけて角を落とすようにすると上手くいきます
▲カットした三角形をピンセットで貼り付けます。小さいのでなくさないように注意しましょう。私は何回かなくして、3回くらい作り直しています(苦笑)
▲矢印を作った状態。三角形と長方形の単純な組み合わせで、いくらでも自分好みの矢印をお手軽に製作できます。シールなので、気に入らないときは剥がしていくらでもリカバリー可能です
▲当時の作例で特徴的な頭部のラインを再現してみましょう。まず、二本のラインを切り出して貼りつけます。長さはこのようにはみ出すぐらいでOK。ディテール部分には爪楊枝で押しつけてしっかりと密着させておきましょう
▲ディテールに沿ってデザインナイフで余分なラインをカットします。シートがしっかり密着していれば、刃がスっと入って簡単にカットできます
▲頭部ラインを再現した状態。フィニッシュシートは柔軟性があるので、これぐらいの曲面にも簡単に馴染みます。これだけで印象が大きく変わるので、ぜひチャレンジしてみてください
▲胸部拡散ビーム砲にもラインを入れます。細く切ったフィニッシュシートを細切れにし、一個一個貼りつけていきましょう
▲肩のラインは等間隔に抜けがあります。これを再現してみましょう。まず、抜けの部分にデザインナイフで切り込みをいれます
▲狭い面積をピンポイントで手で剥がすのはちょっと難しいので、爪楊枝を擦りつけて剥がし取りましょう。ペリッと一発では剥がれませんが、何度か擦っているうちにキレイになります
▲肩のラインを入れた状態。長い曲面ラインは小分けにするよりも、一度貼ってから隙間を後から作るほうがラインの繋がりが美しくなります。最後に先端に三角を入れればマーキング完成です

水性ホビーカラーでウォッシング

▲当時の作例はエナメル塗料のレッドブラウンでウォッシングされています。ここは安全性を重視し、プラを破損しない水性ホビーカラーを使いましょう。ダークアース、つや消しレッド、つや消しブラックで調色、水性ホビーカラー薄め液で薄めてウォッシング用塗料を作ります
▲塗料を全体に塗ってウォッシングしていきます。当時の作例はツヤがあるので、今回は原作例を尊重しツヤを消さず、成型色の上にそのままウォッシングしています
▲アクリル塗料をウォッシングするとき、塗料が濃すぎたり、塗料が窪みに溜まったりすると独特のにじみが出やすいので、さっとティッシュで拭き取りながら調整しましょう。乾いて取れないときは、台所用中性洗剤を染み込ませて拭き取れば簡単に修正可能です

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隙間は見なかったことにしよう!

▲このドムの左ヒザですが、可動させたときパックリ割れてしまい、接着しても時間が立つと空いてしまうようになってしまいました。これはキットが悪いのではなく、もちろん私の調整ミスです。当時ものキットを作っていると、どんなに気をつけていても隙間が空いてしまうことがあります。成型色仕上げでこれを修正するのは非常に難しいので、見なかったことにしして、そのまま完成! としてしまうほうが健康的ですよ

 当時ものキットが再販されるたび、必ず真っ先になくなるキットがあります。ガンダムでもザクでもない、1/100ドムです。なぜなら、ジェットストリームアタックを再現するためには3機のドムが必須だからです。3機のドムを買ってホクホク顔で帰ってきて、さあ作ろう! とした途端に「同じプラモをなんで3つも買うの! 2個返してきなさい!」とお母さんに怒られて、涙を飲んで2機返却した……そんな話が伝わるくらい1/100ドムはガンプラの中でも特別なキットなのです。現在では曲面追従シートや水性エマルジョン系塗料など、ドム製作で悩んでしまうマーキングやトサカの赤を簡単に再現可能な素材が多く出揃い、成型色仕上げならば思ったより素早い製作が可能です。今こそ、モビルスーツにジェットストリームアタックを仕掛けるときではないでしょうか♪

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット

MS-09 ドム

製作・文/林哲平

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© 創通・サンライズ

林哲平(ハヤシテッペイ)

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