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ICM 1/32スケール新キット「アメリカ陸軍 AH-1Gコブラ(初期型)」をディテールアップして製作!

2022.08.12

アメリカ陸軍 AH-1G コブラ(初期型)【ICM 1/32】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

ラージスケールで作れる世界初の攻撃ヘリ

 前後の乗員配置、ウェポンを搭載可能なスタブ翼など、現代の攻撃ヘリコプターの基礎デザインを作り上げたのがベルAH-1Gコブラだ。1967年に実戦配備、ベトナム戦争などで実績を挙げ、現在も改良型が運用されている名機。A-26インベーダー、OV-10ブロンコなどベトナム戦争の航空機を手がけてきたICMから、1/32スケールでこの攻撃ヘリコプターの始祖がモデル化された。広いキャノピーから見えるコクピットだけではなく、ローター下部のエンジンまで内部再現し、テイルブームの凸リベットも実機通りにモールドされるなど、期待に違わぬ素晴らしい出来映えだ。

▲ベルAH-1Gコブラは当初「UH-1H」と呼ばれていた通りUH-1ヒューイをベースに開発。エンジンを強化、テイルブーム以外はほぼ新設計となり、1967年から1973年にかけて約1100機がアメリカ陸軍に納入された
▲広いキャノピーは開閉選択が可能で成型も良好。内部がよく見えるのでコクピット内部のディテールアップが完成度を高めるポイントとなるだろう
▲ローター下部の胴体ドアは開閉選択式なので、内部のトランスミッションを見せることができる。ラージスケールを生かして細部工作に力を入れたい
▲スタブ翼の兵装はロケット弾およびガンポッドの計4種類が付属。作例では外側にXM-158、内側にXM-159を搭載
▲前席に兵装員、後方に操縦士が乗る乗員配置はAH-1Gが確立。機首下部のターレットは単装型も装備可能
▲作例ではテイルローターが左側に付いた初期仕様として製作したが、右側に変更した後期仕様も選択できる
▲コクピット内部は計器パネルなどをエデュアルドの塗装済みエッチングに置き換えてさらにディテールアップ
▲前席と後席はシートベルトが省略されているので、これもエデュアルドのエッチングパーツで補完した
▲機体各所のメッシュやスリットなどもエッチングパーツを組み込み。エンジンは組み込み前に塗装しておく
▲ICMのキットは1968年頃までの初期型をモデル化。同社からはデュアルウェポン砲塔を搭載しXM-35 20mmバルカン砲を装備した1969年以降の仕様を再現できる「アメリカ陸軍 AH-1Gコブラ(後期型)」も発売中だ

キットについて
 今回はウクライナのメーカーであるICMより最近リリースされた、1/32 AH-1G コブラ(初期型)攻撃ヘリを作ります。このところ新規に発売されるヘリコプターのキットはAFVスケールである1/35で出されることが多く、航空機マニアとしてみれば「なんで1/32スケールで出してくれないんだろう」と思っていたところに、ICMが航空機の標準スケールである1/32で新キットを出してくれました。大変うれしかったのでさっそく作っていきます。
 1/32のAH-1Gと言えば、かなり以前レベルが1/32キットを矢継ぎ早にリリースしていたころUH-1Dヒューイと同時に発売され、おやじモデラーであればかなりの方が作られたのではないでしょうか。レベルのキットもそれなりに味のあるキットでしたが、最新のキットはどんなものでしょうか?
 結論から言えば実に素晴らしいキットで、エンジンやコクピットも詳細に再現され、組み立て精度、パーツのモールドなどまったく問題ないレベルです。機体後部には凸リベットも打たれ、ヘリコプターキットとしては適切な表現のなされたキットです。
 このままでも素晴らしい完成品を得られると思われますが、今回はエデュアルドより同時にリリースされたディテールアップパーツ・ビッグEDを使用してみました。これは機体内外に使用するエッチングパーツ、シートベルト、キャノピーマスクシートが入ったディテールアップパーツセットです。

製作
 まずはコクピットから。キットのプラパーツにエッチングパーツを組み込みながら作っていきます。計器パネルやサイドコンソールはプラの凸モールドを削り落とし、エッチングパーツを取り付けていきます。エンジン部分にもエッチングパーツを使用する部分があります。
 組み立てたコクピット・エンジンを胴体に組み込みますが、その前に後部パーツを左右それぞれに取り付けておきます。ここでテールローターが左にある機体か右にある機体かを決めておく必要があります。作例で選んだ塗装例1、箱絵の機体は初期型なので、テールローターは基本的に左側です。ただしキットでは、テールローターが右側にある後期型仕様にレトロフィットされた機体も作れるようになっています。
 左右胴体を貼り合わせたら、機首先端を取り付けます。ここも選択パーツがあり、作例では最先端にライトのあるバージョンです。またここに5g程度のオモリを入れておきましょう。もちろんしりもち防止のためです。
 そして機首下面のターレット、武器を装備するスポンソンやスキッドなどをすべて機体に取り付けておきます。主ローターは別途組み立て、塗装しておき、コクピットをマスキングして塗装に備えます。

マーキングと塗装
 前述の通り箱絵の機体と決めましたので、それに沿っていきます。説明書の塗装指示のところで、機体の色はグリーンの強いダークグリーンを指定していますが、この機体ですとやはりオリーブドラブがよいでしょう。
 まず全体にガイアノーツのサーフェイサーエヴォ ブラックを吹き付けてから、パネルごとにGSIクレオスのMr.カラーC38オリーブドラブ(2)を吹いていきます。パネルラインは下地の黒をわずかに残すようにするとよいでしょう。そしてその上からC12オリーブドラブ(1)を吹きます。これはC12がC38より若干明るいので、退色したように見せるためです。
 タミヤのスミ入れ塗料(ブラック)でスミ入れして全体をウォッシング。その後デカールを貼り、乾燥後3/4ツヤ消しでオーバーコートします。
 別途組み立てておいたウェポンを取り付け。今回はロケット弾ポッドを取り付けました。そしてキャノピーおよび各ライト類を取り付ければ完成です。

最後に
 このキットは本当によくできています。ただICM製キットの常でプラの材質が柔らかく、特にスキッドが強度的に心配です。長期保存する場合は補強を何か考えておくほうがよいでしょう。

ICM 1/32スケール プラスチックキット

アメリカ陸軍 AH-1Gコブラ(初期型)

製作・文/山田昌行

アメリカ陸軍 AH-1Gコブラ(初期型)
●発売元/ICM、販売元/ハセガワ●12100円、発売中●1/32、約42.2cm●プラキット

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山田昌行(ヤマダマサユキ)

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