プロモデラーがガンプラで教える「プロポーション変更」(HGゴッドガンダム工作編)【セイラマスオ】
2022.08.121.プロポーション変更でより格闘機らしく/GF13-017NJII ゴッドガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)
工作解説/セイラマスオ
本記事の題材は、セイラマスオによる「プロポーション変更」の解説です。プロポーションの好みは千差万別、キット素組みの状態でももちろんカッコいいのですが、自分好みの体型に変えられればよりガンプラライフを楽しめることでしょう。今回はRGが発売目前のこのタイミングで、あえて「HGゴッドガンダム」を改修。より「格闘機らしく」というテーマで、ポーズが映えるプロポーションに変更しております。そして最後にはセイラマスオお馴染みの「マスオディテール」の追加と成型色活かしの塗装でフィニッシュ。普段からプロポーション変更にこだわりを持つセイラマスオは、このキットをどう調理するのか? プロモデラーの「目の付け所」に注目してみてください。
●プロモデラーQ&A
Q 今回の作例製作に欠かせないツールorマテリアルを1点教えてください。
A ご紹介するようなツールが無いのがある意味“強み”なのですがw、強いて言えば比較的最近使いだした、100円ショップで入手したネイル用の小筆。5本セットでコスパ最強! 1本目を結構使用していますが特に劣化が激しいわけでもなく、多分買い足すことはないでしょう(5本あれば一生分♪)。
Q 作例製作時に意識していることは?
A 意識しているのは元キットからの変化。よく見比べて気付く改修よりも、ちょっと見ただけで分かる“手を入れた感”が出る改修を意識しています。追加ディテール然り、プロポーション改修然り、色調の変更然り、です。毎回これらを全部盛りで作例に臨むので、最終的に出来上がったものがいつも同じ印象になる(マンネリ)というジレンマも抱えていますが(笑)。
Q ついついやってしまうこだわりポイントを教えてください。
A ついついというほど軽い感じじゃないのですが、こだわりというとやはりディテールの追加作業になります。最初の頃からほとんど無意識的に入れている追加ディテールですが、今にして思えば私の欠点である“表面処理や加工・塗装面の粗さ”が気にならないようごまかして(全体のガチャガチャした印象で目立たなくして)くれていたという側面もあり、とても大切な工程です。あとこちらはまさしくついついやってしまうのですが、無塗装による成型色仕上げ(笑)。特に白色部は水性アクリル塗料の筆塗りだとどうしても仕上がりが悪くなるのでやってしまいますね(こだわりじゃなくて手抜きw)。
❶腹部の延長
❷肩アーマー付け根の移動
❸靴部甲高の解消
❹肩アーマーの小型化
❺首の延長&後方へ移動
❻エネルギーフィールド発生装置小型化
❼腹部の肉付け
❽マスオディテールの追加
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードフューチャーセンチュリー”
GF13-017NJII ゴッドガンダム
製作・文/セイラマスオ
HG ゴッドガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、2010年5月発売●1/144、約12cm●プラキット
ⓒ創通・サンライズ
セイラマスオ
独特の視点と考察によるディテーリング“マスオディテール”と、作品を問わずパーツを使いこなすミキシングテクニックを持ち、成型色を活かした淡い塗装で仕上げることを得意とするガンプラLOVEの先導者。