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『エイリアン2』パワーローダー令和にプラキット化! ディオラマで女王との決戦を再現

2022.07.27

“Get away from her you bitch!”【グッドスマイルカンパニー 1/12】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

パワーローダー令和にプラキット化! 30年越しの女王との再決戦!

 不朽の名作SFホラー『エイリアン2』より、クライマックスでエイリアン・クイーンと対決するパワーローダーがMODEROIDよりプラキット化を果たした。キットは軟質チューブも併用して外観をリアルに再現、各部関節がフル可動し、それに追従するエレン・リプリーも網羅した決定版と呼ぶべき内容だ。作例は誰もが真っ先に連想するであろうクイーンとのバトルシーンを山田卓司がディオラマとして製作。1993年に製作した同シチュエーションのディオラマから素材を転用し、30年の時を越えての第2ラウンドと相成っている。

▲格子状のスノコは地道にプラ材で製作。劇中この下に逃げ込んだニュートにクイーンが迫るシーンが印象深く、『エイリアン2』らしさを演出するのに一役買っている

▲ディオラマはW52cm×H35cm×D32cmほど。襲い掛かるエイリアン・クイーンと、パワーローダーで迎え撃つリプリーの死闘を再現している。両者の足元にはクイーンによって無残に引き裂かれたアンドロイドのビショップも配置
▲植民星LV-426でエイリアンが大量繁殖。巣を焼き払い、宇宙戦艦スラコ号まで命からがら逃げ延びたリプリーたちだが、執念深く追ってきたエイリアン・クイーンの奇襲を受けて窮地に陥る。リプリーは艦内にあった作業用パワーローダーに搭乗してこれに立ち向かい、船外の宇宙空間へクイーンを排斥するのだった。この迫力あるクライマックスシーンはプロップ造形の作り込みもあって上映当時に大きな話題となり、SF映画の金字塔のひとつとして語り草になっている。今回このパワーローダーが入手しやすい国産プラキットとして発売されたことは、ちょっとした事件と言っても過言ではないだろう
▲高い完成度のMODEROIDパワーローダー。フォルムはもちろんのこと、背面から各部に繋がるケーブルもリアルに再現されている。マーキング類のデカールも付属しており、素組みで楽しんでもよし、作例のように作り込んでもよしの好キットだ

▲操縦桿から伸びるコイル状のケーブルを追加してディテールアップ。上から正面に沿う赤青のケーブルはキットでも再現されているが、リード線で留めを追加してプロップに近づけた

▲足首のシリンダーはキットでは固定のため、プラパイプで可動式に作り直した。シリンダーの金属塗装、塗膜の剥がれやオイル汚れといったウェザリングでさらに印象を引き締めている

▲リプリーは可動部をパテ埋めし、叫ぶ表情に変更して使用。胸周りを若干ディテール修正しているが、基本形状はキットのまま。造形の良好さが分かるだろう

▲月刊ホビージャパン1993年3月号にて、山田卓司が製作した同シチュエーションのディオラマ。クイーンとビショップはこの過去作例を再生させて使用した。クイーンのぬらりとした質感や、ビショップの白い血液など、当時と比べて表現の面で大幅なリニューアルを行っている

 MODEROID1/12パワーローダーをひと足早く作らせていただきました。『エイリアン2』のパワーローダーはこれまで各種サイズの完成品がリリースされてきましたが、手頃なサイズのキットとしての製品は待ち望んでいた人も多くいると思います。
 今回のMODEROIDは最新の製品として、ディテール、組みやすさ、可動機構とまったく申し分なしの内容です。特に操縦するエレン・リプリーのフィギュアの造形がよく似ていて素晴らしく、パワーローダーに合わせて自由に可動する仕様になっています。
 改めて映画本編を観直して細部ディテールをチェックしてから、以下のとおり追加工作しています。
・足首のアクチュエーターが分割の都合で一体成型されているので、プラパイプやプラ棒で可動するよう作り替えてみました。
・前面のロールバーに沿って付いているバーナー用の配線はプロップではベルトで固定されているので、エナメル線で縛って雰囲気を再現しています。ロールバー右側には蛍光灯のようなものもあるのでプラ棒で追加工作しました。
・上部警告灯は内側ライト部分が一体成型されている面白い仕様。円形に切ったステンレステープを貼って反射させ、黒いプラ棒を接着してライト部分を再現してみました。
・多数のパイピングは説明書にも指示があるので問題ありませんが、プロップの腕部のグリップから伸びている物はコイル状なので、単芯の細いコードを付けています。
・塗装は説明書どおりですが、ひと工夫して各部アクチュエーターやアーム部分のメッキ部分は最近出回ってきたメッキ調塗料を使ってみました。これは加減や塗膜強度が難しく、個人的には未だ研究の必要がありますね。ここは部分的にガンダムマーカーのメッキシルバーも併用しています。
・フィギュア関節部はディオラマに合わせて替えすべて固定。エポパテでディテールを馴らしています。劇中では予備弾薬用のサスペンダーを装着しているのでエポパテで追加。同時にTシャツの左肩は破れているように追加工作しました。
 パワーローダーは以前ハルシオン(ツクダホビー販売)の製品を使ってディオラマを作らせていただきました。1996年、カリフォルニアで開催された「Mad Model Party」に出品し、銀賞をいただいたのですが、作品は帰りの飛行機で大破…。いつか修復するつもりだったのですがかなり難しく、廃棄するのももったいなくて、どうしたものかと放置していました。今回はその残骸からエイリアン・クリーンとビショップを再利用しています。クイーンは現在入手困難の海洋堂キットですが、今の目でも見劣りしない素晴らしい内容です。こちらも何らかのキットやfigmaなどでのリリースが待ち望まれるところです。
 ベースは映画本編を何回も観直して、作品世界らしい床のスノコ板など劇中セットを再現しました。本編中では足下は何もないようですが、ディオラマとして絵になるようにコンテナ(アクセスハッチ開放時に何処かから飛んでくる)を自作して追加しています。

グッドスマイルカンパニー 1/12スケール プラスチックキット “モデロイド” パワーローダー 使用

“Get away from her you bitch!”

ディオラマ製作・文/山田卓司

MODEROID パワーローダー
●発売元/グッドスマイルカンパニー●9500円、発売中●1/12、約24cm●プラキット

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TM & ©20th Century Studios

山田卓司(ヤマダタクジ)

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