「オールド ミニ」リヴァプールをイメージしたディオラマ作品を3Dプリントパーツを使用し製作
2022.06.29Liver bird【プラスアルファ 1/24】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)
デジタル造形ならではの精密さと正確さが魅力の3Dプリントパーツ。今や模型ジャンルでもすっかり一般化し、ウェブ上の通販サイト等でさまざまなキットに対応したパーツが販売されている。今回はそんな3Dプリントパーツを扱うメーカーのひとつ、プラスアルファから発売されたミニ用トランスキットを使用し、小池徹弥がミニクラブマン1275GTを製作。「ミニといえばイギリス! イギリスといえばビートルズ! ビートルズといえば…」ということで、ザ・ビートルズの出身地として知られる、イギリス・イングランド北西部の都市リヴァプールの港をイメージしたディオラマとともにごお楽しみいただこう。
以前、月刊ホビージャパンの作例でランチアデルタのフロントグリルパーツを使用した「プラスアルファ」さんの新製品であるミニクラブマンのトランスキット(3Dプリントパーツ)を使ってみました。ミニ自体さまざまな人気車種があるのに、実際はキットには恵まれてません。タミヤのミニは生産休止中、そしてこのトランスキットもフジミのオールドミニ用となっているのですが、ベースキットは入手困難となっていますので (2022年現在) 、キットの製作を考えている方はまずはベースキットの確保が重要になります。
■イングランド
最近はサーキット以外のディオラマ製作も多く、舞台となるさまざまな国を勉強していましたが、実はイギリスはノーマーク。RACラリーが開催されるウェールズ地方しか知見がない! 大変だ。
仕方なく自分の少ない知識からディオラマ作りをスタートさせます。まず、自分に一番近いイギリス。愛犬の「セラ」君がヨーキー、そう、ヨークシャーテリアなんですw、犬種だけですがw ここからさまざまな英国的要素を組み込んで行きます(ほぼ、ステレオタイプ的な)。
英国と聞いて最初に浮かぶのは、「THE BEATLES」。ソレをヒントに想像を拡げて行きます。ビートルズ→リヴァプール。リヴァプール→港商都市だっのですが現在は衰退。観光都市に変化したようなので、旧い使われていない港に設定。ビートルズ=音楽、以前使わなかったギターのプリント品を持ち出してみました。愛犬と愛車とギター一本で、好きな所に行って唄ってる若者が主人公です。
そこにリヴァプールらしさを表明するために、地域性が分かる鳥二種を置いてみました。ひとつは、ヨーロッパヒメウ。コチラはリヴァプールのシンボル、伝説の鳥、「ライバー・バード」、コチラのモデルになったのがヒメウとされています。
もう一種はウミガラス。全北区、太平洋、大西洋に広く分布、日本でもオロロン鳥と呼ばれ、生息地が天然記念物のようです。なぜそんな広域に生息する鳥を置いたかというと、この鳥、地方によって亜種(色違い)が多々あるようで、イギリス北部大西洋の種は目の周りに白い色が入っているのが特徴なようなので、今回登場となりました。
■キット
フジミ製ミニのボディの前半部をカット、プリントパーツを接着しますが、さすが、何のストレスもなく収まります。当然フロントグリルのパーツもです。
そして、今回気付いたのは、このスケールのパーツはペーパーがかけやすい、ライン消しも楽でした。カラーは青と黄色です。バンパー等メッキパーツはガンダムマーカーのメッキシルバーです。コチラもこのスケールに合っています。
フイギュアは顔、靴以外および鳥たちはタミヤエポキシパテ製です。
以上、リヴァプールからでした(ウソ)。
フジミ模型 1/24スケール プラスチックキット オールドミニ & プラスアルファ 1275GT トランスキット使用
『ライバー・バード』
ディオラマ製作・文/小池徹弥
オールド ミニ
●発売元/フジミ模型●生産終了●1/24●プラキット
1275GT パーツセット
●発売元/PLUSALFA●6380円、発売中●1/24●3Dプリントパーツ
小池徹弥(コイケテツヤ)
ネイチャー系からモータースポーツ、キャラクターモデル等幅広いジャンルで活躍するディオラマビルダー。サッカー観戦も好き。