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透明マテリアル「瞬間カラーパテ クリアーカラー」で表現の幅を広げよう【工具&マテリアルガイド】

2022.07.15

「瞬間カラーパテ クリア」 模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド(2月21日発売)

透明マテリアル「瞬間カラーパテ クリアーカラー」で表現の幅を広げよう【工具&マテリアルガイド】

クリアーカラーな接着剤で表現の幅を広げよう

 ガイアノーツの色付き瞬間接着剤「瞬間カラーパテ」から、クリアーカラータイプをご紹介。クリアーパーツの接着や加工はもちろん、クリアーなエフェクト作りにも挑戦できます!

瞬間カラーパテクリアーのレッドとブルーとイエローの商品画像

瞬間カラーパテ クリアーレッド
瞬間カラーパテ クリアーブルー
瞬間カラーパテ クリアーイエロー

●発売元/ガイアノーツ●各1320円、20g


Impression

クリアーレッドを用紙に一滴出した画像
▲ 「瞬間カラーパテ」は瞬間接着剤と同系統の素材で、時間を置くことで硬化し切削加工をすることができます。自然硬化は半日ほどですが、瞬間接着剤用の硬化剤を使うことですぐに硬化させることができます。ここで紹介する「クリアー」はレッド、ブルー、イエローの3色。透明な液体に薄めに色がついています
クリアーレッドとブルーとイエローを混ぜた画像
▲ 各色を1:1で混ぜると赤と青なら紫、赤と黄色なら橙、青と黄色なら緑と、絵の具の要領で色が変化します。クリアーカラー同士であれば透明度はそのままなので、作業するクリアーパーツに合った色を作ることができます
クリアーブルーとイエローを混ぜた画像
▲ また、透明ではない普通の瞬間カラーパテとも混色可能。クリアーイエロー+純色シアンではクリアー同士で作った緑よりも濃い緑になり、シアンを混ぜ過ぎなければ透明度も維持されます

硬化剤使用時の注意

クリアーレッドに硬化剤を吹き付けている画像

 硬化剤を使うと短時間で硬化しますが、パテに直接硬化剤が触れることで表面に白化やムラができ、透明度が損なわれることがあります。そのため硬化剤を使う場合は

・あらかじめ対象物に硬化剤を少量塗布しておく
・硬化剤を対象物付近に塗布して気化させる
・スプレーの硬化剤の場合は対象物から離して塗布する


上記の点に注意することで透明度を損なうことなく硬化を早めることができます。白化してしまった場合は、番手の高い研ぎ出し用のヤスリで磨けば透明度を回復させることができます。

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How to use

ヘラでオレンジのクリアーパーツにクリアーレッドを塗布している画像
▲ 写真のようなオレンジのクリアーパーツ同士の接着時は、クリアーレッドを使用することでクリアーパーツの色を損なうことなく接着することができます。塗布時は瞬間接着剤がくっつきにくい、ポリエチレン素材のヘラがあると便利
接着したパーツの画像
▲ 硬化後、はみ出た部分があったらナイフ等で削り出します。少しはみ出すくらい塗布して削り出すことでクリアーパーツ同士の隙間を埋めることができます
クリアーパーツの先端をエッジ出ししている画像
▲ また、パーツの色に合わせて調色することでクリアーパーツの穴埋めや形状変更にも活用できます。写真ではクリアーパーツの先端にパテを盛り付けて先端のエッジ出しをしています
パーツをヤスリで削っている画像
▲ 硬化後にデザインナイフやヤスリで削り出して形を整えます。クリアーパーツならではの光沢感を出すため、番手の高いヤスリ(2000~10000番程度)で磨きます(神ヤス!磨の商品情報はこちら)
加工前と加工後のパーツの比較画像
▲ 加工前(左)と加工後(右)。先端までエッジを出すことができました。全体を削り出してエッジを出す作業よりも切削作業が少なくお手軽に作業できます

透明のマテリアルとして模型製作に活用

How to use

クリアーパーツを表現

 メタリックシールの上にクリアーブルーを塗布した画像
▲ 丸いメタリックシールの上に瞬間カラーパテを塗布すると、表面張力によりレンズ状になります。クリアーカラーのパテであれば、シールのメタリックが透けてレンズが光っているように表現できます。クリアーの瞬間カラーパテは硬化すると若干収縮するのであまり盛りすぎないようにしましょう
クリアブルーを硬化させたメタリックシールの画像
▲ この方法で丸いモールドやセンサー部分などにメタリックの下地を作り、このパテを滴下、硬化させることで、その場所にピッタリ合ったレンズ表現を作ることができます
クリアーパテをヤスリで磨いている画像
▲ パーツをクリアーパテで覆うことで、厚みのあるクリアー層を作ることもできます。メタリックシートを貼り付けた表面に調色したクリアーパテを盛り付け、ヤスリで磨き上げます
完成したバイザーパーツの画像
▲ 磨いて透明度が上がると下地のディテールも透けて見えるので、クリアーのバイザーを被せたような仕上がりになります

自由自在にエフェクトを製作

クリアファイルの上に硬化剤を吹きかけている画像
クリアファイルのパテをはがしている画像

▲ クリアーパテを固めてエフェクトを作りたい場合は、クリアファイルなど瞬間接着剤が剥がれやすい材質の上に“硬化剤→クリアーパテ”の順に塗布すると、硬化後にパテのみを剥がすことができます

完成したエフェクトパーツをフレームアームズに装着した画像
▲ イエローなら電撃っぽい、ブルーなら水っぽいエフェクトができます。作ったクリアーパーツ同士はクリアーパテで再度接着できるので、より高密度なエフェクトにもでき、発想次第で表現の幅がまだまだ広がります

まとめ

 クリアーパーツ同士の接着と加工、クリアーパーツやエフェクトの製作など試してみましたが、このほかにもクリアーの瞬間接着カラーパテにできることはたくさんあります。ぜひいろいろ試してさらなるクリアー表現を見つけてください。


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© KOTOBUKIYA

けんたろう

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