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1/100ドアン専用ザクを MGザクⅡベースで作る!【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】

2022.07.15

MS-06F ドアン専用ザク【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)

1/100ドアン専用ザクを MGザクⅡベースで作る!【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】

MGザクII Ver.2.0ベースで異形のザクを再現する

 RX-78-02 ガンダムと並ぶ、本作の主人公機ドアン専用ザク。度重なる戦闘で装甲は一部欠損し、剥がれ落ち、頭部も補修を繰り返すうちにいびつな形状となった。武装はヒート・ホーク1本ながら、これまで島を訪れた地球連邦軍のモビルスーツたちを次々と葬り去った最凶の機体である。作例はこの異形なスタイルを、MGザクII Ver.2.0から大改造。一部MGザクII F2型からパーツ流用し、ドアン専用ザクの特徴を見事に再現している。

■カラーリング

淡緑=UG06・MSグリーン
濃緑=UG07・MSディープグリーン
黒部=UG15・MSファントムグレー
右前腕=C36・RLM74グレーグリーン
左スネ等=C60・RLM02グレー

▲ランドセルは設定通りバーニアカバーを設置。劇中のように携行状態のヒート・ホークはMGザクII(Ver.1.0)から流用。劇中同様に腰背面に懸架できる
▲作例はMGザクII Ver.2.0をベースに一部MGザクII F2型のパーツを使い、ドアン専用ザクを再現。まずはTHE ORIGIN版のザクのシルエットやディテールを再現した後、破損部分を表現していった

▲コックピットの着座および立ち姿のパイロット(ドアン)は、『ククルス・ドアンの島』のノーマルスーツに準じて筆塗りした

▲劇中をイメージしたポージングも可能。モノアイとヒート・ホークの発光部分は、蓄光、蛍光塗料を重ね吹きしてブラックライト照射で発光するようにした

▲頭部はノーズを4mm延長し、MGザクII Ver.2.0外装の一部と組み合わせて「フレームが歪み外装が外れノーズが下がる」形状を再現。動力パイプはコトブキヤのプラユニット P-112 モビルパイプを加工して内部パーツとし、そこにキットのパイプパーツを一部被せた

▲外装が欠損したフロント・アーマーは、スケールモデルから似たディテールのパーツをチョイスし「おゆまる」で型取りしレジンで複製。0.3mmプラ板からアーマー形状に切り出したもので挟んで、壊れた内部構造が見えるアーマーを再現した

▲握り拳は「ガンダムウェポンズ 機動戦士ガンダム THE ORIGIN編」で製作した「1/100 シャア専用ザクII」のレジン複製品を使用。原型はエポパテによる。左平手はMGザクII Ver.2.0の指を光硬化パテで太くしたもの。サイズは一回り小さいが、やっぱり欲しい

▲スパイク・アーマーはフレームを廃し、MGザクII F2型から転用。小型化してスパイクもいったん切り離して形状変更。ポジションを変え接続軸も新造している

▲右肩のシールドは装甲の欠損をモーターツール、デザインナイフで再現し、内部構造をプラ素材で再現している

▲脚部は、THE ORIGIN版のボリュームとパネルラインを再現してから分割し、破損部位の装甲剥離状態を表現。分割した装甲を薄く削りスリット等のディテールを入れてから再接着している

▲ソール部は、MGザクII Ver.2.0のものにMGザクII F2型の外装を貼り付けるように造形。つま先とかかとの分割ラインは変更している

▲ヒート・ホークは展開・発光状態のものをMGザクII Ver.2.0から一部大型化。収納状態はMGザクII(Ver.1.0)から流用した

■ククルス・ドアンの島
 40年ぶりの『機動戦士ガンダム』劇場作品『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』! そして只野に届いた作例依頼は、MGザクII Ver.2.0をベースに「ドアン専用ザク」を製作することだった! この記事を書いているのは劇場公開4日前! YouTubeで冒頭10分が解禁されている状況で本編をまだ観られていない! この歓喜と不安が入り混じったムズムズする感覚をお分かりいただけるだろうか?

■ぶっ壊す?!
 2018年9月に発行された「ガンダムウェポンズ 機動戦士ガンダム THE ORIGIN編」で作り起こし作例「1/100 シャア専用ザクII」を製作したのだが、今回の「ドアン専用ザク」も基本的には「THE ORIGIN」準拠のデザインラインであり、ベースキットも MGザクII Ver.2.0なのでツボは押さえているつもりだった。ところが「ドアン専用ザク」のデザインを子細に分析すると「TV版で作画崩壊したドアンザク」のエッセンスを整合性を取りながら随所に込めているのだ。モデラーとしてその意匠を汲み取り、どこまで表現できるのか? やるしかないよね。それではいってみましょう!
 頭部はノーズを4mm延長し、MGザクII Ver.2.0外装の一部と組み合わせて「フレームが歪み外装が外れノーズが下がる」形状を再現。動力パイプはカバーの表層が外れている表現をするのに、一回り径の小さい外装が欲しいので、コトブキヤのプラユニット P-112 モビルパイプを加工して装着、キットの構造を変えずに改造した。
 胴体は基本THE ORIGIN版準拠のデザインなので、腹部フレームや装甲、スカート形状を改修するのだが、左前のスカート装甲外板が喪失しているので新造、スケールモデルから似たディテールのパーツをチョイスし「おゆまる」で雌型を作りレジンで複製、0.3mmプラ板から切り出したスカートのアウトラインに乗せる形で貼り付け、壊れた外装をプラ板で製作し組み合わせた。
 腕部もTHE ORIGIN版の特徴を落とし込むが、全体的に小型な左肩装甲はMGザクII F2型から転用し、形状変更してフレームを廃した。右アーマーは外装が破損し構造材が露出しているため、装甲の欠損をモーターツール、デザインナイフで再現、内部構造をプラ素材で再現している。
 脚部だが、THE ORIGIN版のボリュームとパネルラインを再現してから分割した破損部位の装甲剥離状態を表現する。分割した装甲を薄く削りスリット等のディテールを入れてから再接着した。ソール部は、Ver.2.0にF2ザクの外装を貼り付けるように使ったが、可動との整合性を取るために、Ver.2.0側を切った貼ったして調整、つま先やソール上部露出箇所を再現していった。
 ヒート・ホークは、Ver.2.0のものを大型化し強調、MGザクIIのものをマウント専用に改修して2種用意した。

■塗装
 下地にはガイアノーツよりNAZCAのメカサフに、GSIクレオスのGX2・ウイノーブラックを適量混ぜグレー具合を濃くして使用。
 劇中イメージを尊重し GSIクレオスのガンダムカラー指定色をチョイス、基本色吹き付け時に若干の抑揚を付けた。
 基本塗装後はスチールウール、ワイヤーブラシ、各種刃物を駆使して塗膜にダメージを与え、Mr.ウェザリングカラーのシェイドブラウン、グランドブラウン(少々)でスミ入れとウォッシングを行い、油彩とフィルタ・リキッド各色を用いて表情の調整をし、サンディーウォッシュで雨だれ表現を付加。そのほか、部分的にはアクリルガッシュで陰影を加えている。
 モノアイとヒート・ホーク発光部には蓄光、蛍光塗料を重ね吹きして表情を付け、ブラックライト照射で発光するようにした。

■歌舞伎か?
『機動戦士ガンダム』はTV放送当時「玩具販促番組」といった前提があったのだが、そこには未来の人類史的ドラマが織りなされていた。時は2022年『ガンダム』はもはや伝統芸能、もはや伝承すべき文化と捉えるべきでではないか? 守るべき伝承、壊すべき伝統、未来へ加速する我々人類はニュータイプにたどり着けるのか? まだ無理かなぁ。しかしミドル世代もまだまだ走りますよ。それではまた。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”MS-06F ザクII Ver.2.0 改造

MS-06F ドアン専用ザク

製作・文/只野☆慶

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©創通・サンライズ

只野☆慶(タダノケイ)

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