エアブラシで“メッキ調”塗装 !「BORN PAINT(ボーンペイント)」の下地、メッキ調塗装、クリアーコート3工程のコツを解説!【工具&マテリアルガイドPick up】
2023.04.20「ボーンペイントカラー」 模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド(2月21日発売)
カラーメッキを再現!
ボーンペイントのメッキ調塗装システム
メタリック色の中でも特に扱いの難しいメッキ調カラー。これらに特化したボーンペイントカラーをご紹介。カラフルなメッキ調コーティングを施した模型を自分の手で完成させてみましょう。
ボーンペイントシリーズとは
トアミルが2021年より展開を開始した最新の模型塗料シリーズ。その中でもメッキ調を再現できる塗料とそのカラーシステムは、輝き、つや共にまさにメッキされているかのような仕上がりになります。今回は「カラーメッキ」を再現する塗料とその塗装方法をピックアップしてご紹介します。
カラーメッキの順序は下地→メッキ調塗装→クリアーコートの3段階!
How to use
act.1 白黒&プライマーで下地を作ろう
まずは表面の色と光沢を整える下地作りです。特に光沢を整えることが重要で、最後の仕上がりに影響してくるためよく確かめておきましょう。塗料自体は通常のラッカー塗料と同じ性質です。
●発売元/トアミル●990円(プライマー、50ml)、880円(マルチ、50ml)
●発売元/トアミル●1320円、500ml
act.2 メッキ調のシルバーを作る!
光沢の下地にメッキ色を吹き重ねます。ここではエアブラシの塗装方法がポイント。
act.3 最後はクリアーコート作業
クリアーコートではメッキ表面をいかに維持できるかが勝負です!少し変わった塗装方法になるので要チェック。
ここで一度乾燥!
各メッキ調カラーをチェック
各カラーの色味をチェック。ボーンミラーはいわゆるベーシックなシルバーメッキで、ボーンクロームは少し明るく青みのある金属色といった印象です。クリアーカラーのサンプルの下地色にはボーンミラーを使用しています。
下地色によるクリアーの色味の変化をチェック
イエローの仕上がりを各下地ごとに比較。やはりアンダーブラックよりビギニングホワイト、ボーンミラーよりボーンクロームの方が明るい仕上がりになります。質感についてはミラーの方が反射によるハイライトが強く、クロームは色がよく見えるフラットな印象です。
ピックアップアイテム!
●発売元/トアミル●各660円、30ml
レッド、イエロー、ブルーの基本色に続いてラインナップされた2色のクリアーカラー。そのまま使用すると元のメッキ調のシルバーを明るく、または暗くするだけのような印象ですが(各メッキ調カラーをチェック参照)、その真価は他のクリアーカラーとの調色で発揮され、カラーメッキの仕上がりの幅をより広げてくれます。写真はブルーとホワイトを調色したものでクリアーコートした例。
●発売元/トアミル●495円、10ml
その名の通り、各フィニッシュクリヤの塗膜を強化してくれるアイテムです。その分2日以上乾燥させる必要がありますが、乾燥後の塗膜はとても強固で、クリアー層の磨き作業も可能になります。
ピカピカのメッキ調でカーモデルを塗りたい!
メッキ調塗装の方法を会得したら、実際にキットを塗装してみましょう。メッキのようなピカピカな塗装ときたらまず試してみたいのがカーモデル。青島文化教材社「ザ・スナップキット ニッサン R34スカイライン GT-R」(1650円)のボディをメッキ調に仕上げてみます。
How to use
まとめ
カラーメッキを再現できる「ボーンペイント」とその塗装方法を解説しました。多少クセがあるので、ものにするにはある程度の練習が必要ですが、実際にできたときの達成感とメッキ調の迫力は確かなものです。塗装に「メッキカラー」という新しい選択肢を追加してみましょう。
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