• HOME
  • 記事
  • 工具・マテリアル
  • 模型シーンでも大活躍!誰もが知ってる接着剤「アロンアルフア」の模型向きアイテムと活用技を紹介【月刊工具】模型シーンでも大活躍!誰もが知ってる接着剤「アロンアルフア」の模型向きアイテムと...模型シーンでも大活躍!誰もが知ってる接着剤「アロン...

模型シーンでも大活躍!誰もが知ってる接着剤「アロンアルフア」の模型向きアイテムと活用技を紹介【月刊工具】

2022.06.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2022年7月号(5月25日発売)

模型シーンでも強力な接着剤“アロンアルフア”

アロンアルフア メイン画像

 毎回工具&マテリアルをピックアップしてお届けする好評連載「月刊工具」。今回は瞬間接着剤といったら誰もが知っているであろう「アロンアルフア」をご紹介!その中から特に模型シーンで活躍するアイテムをピックアップしていきます。各アイテムの解説はもちろん、「アロンアルフア」を製造する東亞合成からお聞きした役立つ瞬間接着剤の活用技にも挑戦してみます!

078 Product_name
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ


▼実際に使用している動画もチェック!


文句なしの大容量「プロ用」シリーズ

プロ用シリーズ

 「アロンアルフア」接着剤の中でも、強力な接着力を持つ「EXTRA」シリーズを含む増量版にあたるのがこの「プロ用」シリーズ。20gと大容量なので模型作業にはもってこいのシリーズです。今回は粘度別に汎用性の高い4アイテムをピックアップ。どのタイプもプラスチック素材での接着力は強力なので使用用途に合った粘度を選ぶと良いだろう。

アロンアルフアのプロシリーズ4種類の商品画像

プロ用No.1、プロ用速効多用途、プロ用耐衝撃、プロ用速効ゼリー状

●発売元/東亞合成●オープン価格●発売中●各20g

impression

プロ用No.1本体に付属のノズルを取り付けた画像
▲ 大きな目薬型の容器でそのまま立てておくことができます。ノズルが付属しているので、使用時は付けておきましょう
プロ用No.1とプロ用速効多用途とプロ用耐衝撃の液比較画像
▲ ポリプロピレンのシートに3種類を1滴ずつ垂らして粘度を比較します。傾けるだけで「No.1」はあっという間に流れ、左からパッケージにも記載されてる粘度の順にゆっくリと流れます
プロ用速効ゼリー状の液画像
▲ 「ゼリー状」は角が立つほどの固さがあり、塗る量や塗る場所をコントロールしやすいタイプです
パーツにノズルを合わせている画像
▲ 接着時はノズルの先端を塗布する場所に合わせます。低粘度タイプになるほど合わせ目や溝に素早く流れ込んでいくので、一気に出さずにノズル内の半ばまで→ノズルの先端までと、2段階で押し出すようにすると塗布を細かくコントロールしやすくなります。「ゼリー状」の場合は楊枝などの先端の細いもので使用して塗布すると良いでしょう
パーツを指で挟み押さえている画像
ヤスリでパーツの表面を整えている画像

▲ 合わせ目であれば軽く押さえていれば数分で乾燥、接着されます。あとはヤスリで表面を整えれば、あっという間に接着と合わせ目消しができます。乾燥を待つこともほとんどないので接着作業をどんどん行うことができます

模型シーンでも活躍する少し変わった瞬間接着剤

EXTRAスティックの商品画像

EXTRAスティック

●発売元/東亞合成●オープン価格●発売中●2g

ピンセットで掴んでいるパーツを
▲ スティックタイプはフタに先端が細いスティックがついていて、その先端で狙った部分に塗布できる瞬間接着剤。容器の口部分がすぼまっていて、横倒しにしても接着剤がこぼれることのない設計もうれしい点です
スティックで塗布しようとしている画像
▲ プラモデル用接着剤はハケつきが定番で、それに近い使用感です。斜めにカットされた先端部分の端を使えば細かな点付け、面を使えば広く塗布することもできます
スティックで点付けと広めに塗布している画像
接着剤を塗布したパーツをピンセットで配置している画像

▲ 細かいパーツの接着とは相性バツグンで、エッチングパーツなどの小さなのりしろにもしっかりと塗ることができます。また瞬間接着剤は金属とプラスチックの接着には欠かせないマテリアルなので、「EXTRA スティック」はエッチングパーツの接着に最適といえるかもしれません

プラスチック用の商品画像

プラスチック用

●発売元/東亞合成●オープン価格●発売中●2g

接着剤をしみこませた綿棒でパーツに塗布している画像
▲ 瞬間接着剤でくっつかないPC素材など、軟質樹脂用のプライマーが付属したタイプ。プライマーの中身はとろっとした液体で、付属の綿棒にしみこませてパーツ表面に薄く塗布します。10分程度乾燥を待つと下地が完成し、瞬間接着剤で接着することができるようになります
プラ板にをパーツをつけた画像
プラパーツにパーツをつけた画像

▲ PC素材の全面にプラ板を接着することで強度を高めることはもちろん、さらなるプラパーツの接着や塗装も容易になります。ポイントはプライマーをしっかり乾燥させることで、プラ表面に定着することで強力に接着することができます

硬化スピード、剥離もコントロール

専用硬化促進剤の商品画像

専用硬化促進剤

●発売元/東亞合成●オープン価格●発売中●100ml

接着剤を塗布している画像
接着剤を塗布した部分に専用硬化促進剤を吹き付けている画像

▲ すぐに硬化する瞬間接着剤ですが、硬化スピードをさらに速めるのが「専用硬化促進剤」です。瞬間接着剤を塗布した部分にスプレーすることで、どの粘度の瞬間接着剤でも素早く固めることができます。こちらは白化現象を防止、また低臭タイプなので、これも模型製作でうれしい性能。効果がわかりやすい透明プラ板で接着実験してみます

専用硬化促進剤吹き付け硬化させた部分の画像
▲ 接着後に上から一吹きして硬化させます。湿度などの環境にもよりますが数分待っても大きな白化はせずに硬化しました。ただ硬化剤に含まれる成分がプラスチック表面に多少影響を及ぼすので、さすがに透明プラ板だと表面が少し白くなっています。多く塗布する=早く固まるではないため、薄くまんべんなくを意識しましょう
はがし隊の商品画像

はがし隊

●発売元/東亞合成●オープン価格●発売中●10g

人さし指と親指がくっついていしまっている画像
▲ 瞬間接着剤を使用しているとパーツ同士ではなく指を接着してしまうことも多い…、これは指が水分をよく含んでおり、プラスチック表面より硬化が早いために起こる現象です。写真のように指をがっちり接着してしまったら「はがし隊」の出番です
はがし隊の液をくっついてしまった指に塗布している画像
指が離れた人さし指の画像

▲ 瞬間接着剤を溶かす効果があるので、接着してしまった付近に塗り込んだら少しずつなじませていきます。そうするとゆっくりと剥がれていき、皮膚を剥がすこともなく剥離することができました。この後は指をしっかり洗いましょう

綿棒にはがし隊をつけって金属パーツについた接着剤をはがしている画像
▲ ほかにも金属のパーツなどで硬化してしまった接着剤もキレイに拭い去ることができます(プラスチックは表面を溶かすことがあるので扱いに注意)。綿棒にはがし液をつけて、表面をこすって剥がします

知っておくとお得な瞬間接着剤の“活用ワザ”

“パウダー”を使って簡易パテを作る

How to use

パーツの間にパウダーをいれている画像
パウダーの上に接着剤を滴下させている画像

▲ 細かなパウダー類と瞬間接着剤を組み合わせることで、隙間を埋める簡易パテとして使うことができます。今回はベビーパウダーを使用。パウダーを盛る→瞬間接着剤を滴下するを繰り返すことでパーツの隙間にどんどん盛り付けていくことができます

簡易パテ部分に専用硬化促進剤を吹き付けている画像
簡易パテの余分な部分をヤスリで削った画像

▲ 盛り付け終えたら専用硬化促進剤を上から塗布すればしっかりと硬化。あとは余分を削ってあげて隙間埋め完了です。ベビーパウダーだときめ細かいので表面がキレイに仕上がり、また切削性も良いのでこうした作業に向いています

“ティッシュ裏打ち”をして薄いパーツをリペア

How to use

折れてしまったパーツの画像
▲ こちらは裏技的なテクニックで、瞬間接着剤にティッシュを組み合わせることで接着強度を格段に上げることができます。写真のような折れてしまった薄いパーツを修理してみます
折れたパーツに接着剤をつけて押し当てている画像
▲ パーツが折れてしまったとき、ただ断面を接着しただけでは強度が足りず、接着した断面が消えるよう削っている作業でまた折れてしまうことがあります
接着したパーツにティッシュで補強している画像
▲ ここでティッシュを使用して補強を行っていきます。理想は包帯のようにぐるぐる巻くと良いのですが、外見に影響が出る部分では裏側に仕込みます。適度なサイズに切っておきましょう
瞬間接着剤をティッシュにしみこませている画像
▲ 瞬間接着剤をティッシュに染み込ませるように滴下します。ティッシュは繊維状で空気に触れる面が多いため硬化反応が早くあっという間に固まります。このサイズであれば大丈夫ですが、接着剤をつけすぎるとティッシュが高熱を持つことがあるので必要以上には滴下しないようにしましょう
ヤスリで断面を削っている画像
▲ あとは断面が消えるように接着部分をヤスリがけします。裏側がしっかり補強されているので別方向から力がかかってもびくともせず、強度があることが確認できるでしょう
リペアすることができた画像
▲ パーツはもとどおりになり、ティッシュでさらに強化されました。繊維の向きを工夫したり、あらかじめティッシュを薄くしておくと、よりキレイに補強できるでしょう。棒状パーツ同士の接着でも、接合部分にティッシュをギプスのようにぐるぐる巻きにするとさらにガッチリ接着できます

“間接硬化”テクニックでキレイに素早く固める

How to use

瞬間接着剤を台紙の上に垂らしてクリアーパーツを作っている画像
▲ 透明である瞬間接着剤は固めることで、クリアーパーツとしても使用できます。円形のシールに瞬間接着剤を滴下して、表面張力で程よくレンズ状になるように盛ります
塗料皿に硬化促進剤を吹き付けている画像
接着剤の上に塗料皿をかぶせた画像

▲ 硬化促進剤を直接かけると変色、変形してしまうことがあります。このようなときは塗料皿などに促進剤をさっと一吹きし、先程滴下した接着剤に覆いかぶせます。この方法だと直接硬化剤が触れないため表面に影響を出さずに硬化を早めることができます

クリアパーツをピンセットで貼り付けている画像
▲ 乾燥すると、透明感のあるしっかりとしたレンズになります。シールならそのままはがして貼り付けまでできるので便利な組み合わせでしょう。このように小さなクリアーパーツとしても活用できます

まとめ

 “速く接着する”という性質を基本に、粘度による使い分けやノズルやスティックといった塗布方法の違いなど瞬間接着剤にはさまざまな種類があります。アロンアルフアでは汎用性の高いものから、プライマー、硬化促進剤、はがし剤と豊富に揃っています。特に細かいパーツを接着することの多い模型作業ではその種類と知識の数がクオリティアップに繋がるでしょう。身近なアイテムの活用も必見で、ティッシュで強化するテクニックは簡単ながらとても便利な接着ワザです。覚えておくと役立つこと間違いなしです。

この記事が気に入ったらシェアしてください!

けんたろう、月刊工具スタッフ

関連記事

関連書籍

月刊ホビージャパン2022年7月号

ご購入はこちら

模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド

ご購入はこちら

水性塗料筆塗りの教科書

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー