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『ゴーストマークII』のHGキットを「凶悪さ」と「力強さ」で魅せる【境界戦機】

2022.03.31

ゴーストマークII【BANDAI SPIRITS 1/72】　月刊ホビージャパン2022年5月号（3月25日発売）

各部シャープ化とパイピングで凶悪さと力強さを魅せる

　第七話では北米同盟軍のブレイディハウンドと、そして第一部クライマックスでは『八咫烏』のMAILeS3機と壮絶な戦闘を繰り広げた「ゴーストマークII」がプレミアムバンダイ販売アイテムとしてHGシリーズにラインナップ。キットはメインアームが左右対称になり、大きく形状が変わった頭部やサブアームなどは新規型パーツで再現。Ryunzによるキットレビューでは、各爪やエッジをより凶悪な印象になるようシャープ化し、高い出力であることを見た目でも印象づけられるように各部にパイピングを追加している。

▲左右非対称だった頭部と前腕は左右対称になり、頭部は形状も変化。肩部、スネ後部の形状やかかとの爪の大きさも変化している

▲首まわりと胸部下にパイピングを追加。首まわりは接続部に市販パーツを使用し、胸部下は前側は開口して差し込み、後ろ側はパーツの影に入り込むようにしている

▲腰部リアアーマー裏側にもパイピングを追加。冷却ユニットを搭載した、本機の重要な部分でもあるので視覚的な効果は高い

▲ヒザフレーム後ろ側の楕円形凹モールドは市販のダクトパーツに交換してディテールアップ（「排熱は大事ですから」by Ryunz）

▲背面に装備されていたECMユニットは肩装甲に内蔵され、新たにサブアームが追加されている

▲サブアームは収納状態から展開し、ハンドパーツを差し替えることで展開状態を再現。作例では内側の開口部をプラ板と市販のダクトパーツで埋めている

▲メインアームのハンドはクロー先端に真鍮線を通し、瞬着パテで形状を整えてシャープ化。強度確保のためにプラ板を貼り足している。脚部クローも真鍮線を通してシャープ化

▲手の平の丸モールドはエッチングパーツで、脚部クローは側面ディテールを市販パーツでディテールアップした

▲クローの熱振部分は蛍光塗料を使用しているので、ブラックライトを当てることで発光する

▲キット素組み（左）との比較。腕部および脚部の爪に加え、肩装甲やヒザ装甲のエッジも瞬着パテや削り込みで、全体的にシャープなシルエットにしている。脚部は面が広いので部分的にスジ彫りでパネルラインモールドを追加し、HGアメインゴースト作例（製作／SSC）との差別化のために、メインカラーの黒を光沢塗装で仕上げている

▲クラッキングワイヤーはリード線で射出状態を再現可能。可動範囲は初期のゴースト同様に幅広く、柔軟でダイナミックなポージングが可能。HGメイレスケンブなどと並べて隠岐の島の戦いを再現してほしい

『境界戦機』第一部のラストでアモウたちと死闘を繰り広げた、謎の漆黒のAMAIM「ゴーストMk-II」を製作いたしました。キット自体は店頭で発売されているHGアメインゴーストのバリエーションで、変更点は頭部、右腕、スネとかかとになります。キットの出来映えは素晴らしく、迫力満点なボディサイズのほか、『境界戦機』キットならではの可動範囲の広さを持っており、ぜひとも手にとってほしいキットです。作例はエッジを出してシャキッとさせるとともに、パイピングを行い、Mk-IIになったことでパワーが増したことをアピールしてみました。

■塗装
　ゴーストを最初に見たときに「なんかグリ〇ォンに似ているな」と思ったので、光沢の黒で塗っています。塗料はボーンペイントのアンダーブラックを使いました。しっかりと下地を作る必要はありますが、簡単に光沢を出すことができます。
　関節色は、外装が光沢だったのでツヤ消しにしました。さらにグレーだと寂しい感じがしたのでタミヤのメタリック塗料を使っています。メカモデラーはあまり使わない塗料シリーズですが、このように面白い色もあるのでおすすめのシリーズです。
黒＝アンダーブラック
赤1＝レッドFS11136
赤2＝ローズディープレッド
関節濃＝ダークアイアン（タミヤ）
関節淡＝メタリックグレイ（タミヤ）

BANDAI SPIRITS 1/72スケールプラスチックキット“ハイグレード”アメインゴーストMk-II 使用