アオシマ ブルートレイン「EF66 後期型」電飾ギミック&レールの台座を追加しディオラマ仕立てに!
2022.03.18電気機関車 EF66 後期型 貨物更新機【青島文化教材社 1/45】 月刊ホビージャパン2022年4月号(2月25日発売)
電飾をさらに追加しディオラマ仕立てにする
アオシマの1/45トレインミュージアムOJシリーズ電気機関車EF66。中でも2021年12月にリリースされた後期型 貨物更新機を作例としてお届けしよう。EF66といえば、ブルートレインの牽引機としても活躍した人気車両で、2021年現在でも、1機のみだが吹田機関区所属の27号機が稼働中だ。キットは3000枚以上の取材写真を基に開発期間約2年を費やし完成させた大作。エッチングパーツやメタルシールも用意された豪華な仕様となっている。作例はこれにEF66用LEDキットと自作の電飾ギミックを追加し、前哨灯と尾灯、運転台メーターに加え、チップLEDで室内灯も再現している。自作したレールの台座と合わせてお楽しみいただきたい。
アオシマ トレインミュージアムの7作目、EF66型電気機関車 貨物更新機。近年見かけるおでこにクーラーが載ったEF66の登場です。基本キットのままで良いのですが、いくつか改修点や組み立てに関しての注意点を列挙してみましょう。相変わらず台車周りはすさまじいパーツ点数ですが、落ち着いて組めばちゃんと形になるので根気よく。台架の組み立てでの注意点ですが、組み立て説明書の工程67で66で組んだATSの取り付け指定図の向きが違っており、このまま組むと後々台車が付きません。90度向きを変えて取り付けましょう。
EF66用のLEDキットを仕込みます。前哨灯と尾灯は受けをそのまま使い、運転台メーターはLEDを固定したらアルミテープで光漏れを防ぎます。アルミテープは通電するので絶縁はしっかりと。今回は室内灯もチップLEDを仕込んでみました。前哨灯のレンズパーツH284/285は光らせたい部分以外を黒く塗装します。そのままですと、光が導光されてしまいライトを点けたいのに尾灯も光ってしまいます。LEDは2灯ないし3灯ごとにCRDを噛ませて配線を行い、系統ごとにまとめてスイッチをつけています。
ドア開閉ですがG156を取り付けるにはドア側のピンが短いため、0.5mm真鍮線で接続するようにすると取り付けが確実になります。
塗装はクリーム1号が入手できず、グリーンマックス製を使用。また指定のニュートラルグレーですが、天井はともかくスカート部はもっと明るく見えたので335番・バーリーグレーで塗装しています。またフルメンテ前の現役時代風にするため往年の27号機塗装にしてがっつり汚しています。指定にはありませんが、27号機の場合のナンバープレートはV11ではなくV144を使用します。ブレーキホースは今回不使用となっていますが、27号機にはありますので適当なチューブを調達して作ります。先端のパーツはE215ですのでそれを使い、適当なチェーンで吊ってやると実感が出ます。
ベースは普通の線路を敷くためにベニヤと角材で製作。レールはキットに入ってるものを切り出して使用。枕木はエバーグリーン材の179番を切り出して作ります。地面はかるーい紙粘土で作り、砂を撒いて線路にはバラストを敷きます。バラストは川原の小石という商品を使用。粒の大きさ・色合いともOJのバラストにぴったりでした。
車体の汚しはエアブラシでダークアースや黒を吹き、場所によってエナメル油彩で筆塗りで調子をつけています。架線柱はKATOのHO架線柱を参考にスクラッチビルドしたもので、8mmプラパイプや1mmプラ棒、コイルスプリング等を組み合わせて作りました。架線そのものは伸ばしランナーで製作します。
青島文化教材社 1/45スケール プラスチックキット
電気機関車 EF66 後期型 貨物更新機
ディオラマ製作・文/澤武慎一郎
電気機関車 EF66 後期型 貨物更新機
●発売元/青島文化教材社 ●18480円、発売中●1/45、約40cm ●プラキット
澤武慎一郎(サワタケシンイチロウ)
船やSFもの特撮ものを製作するマルチモデラー。電飾やディオラマも手掛けるなど幅広いテクニックと知識を持つ。