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コトブキヤ ジリツ戦車「なっちん」作例 
AFV風ウェザリングでコミカル&かっこよく!

2022.03.19

陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちん“赤猫”【コトブキヤ 1/35】 月刊ホビージャパン2022年4月号(2月25日発売)

コミカルカッコいいジリツ戦車をAFV風塗装仕上げ!

 好評発売中のコトブキヤ製プラキット「1/35 陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちん」。すでに手に取った読者も少なくないだろうが、改めてキットレビューをお送りしよう。キットはなっちんのコミカルなボディラインを捉えつつ、1/35という大きさを活かした最新版ディテールと、驚くほどよく動く可動機構を組み込んだアイテム。とても組みやすく、触って楽しく、改造や塗り変えの受け皿としても優秀、とプラモデルとしての楽しさがたくさん詰まった逸品だ。Rikkaによる作例では、戦車であるという設定を強調する塗装表現を中心に製作。ヘアスプレーによる剥がし塗装などを駆使している。

▲SNSで活躍するロボットデザイナー、moi氏によって描かれたなっちん。大きなボディに細い手脚、と一見すると可動は苦手そうな印象だが、キットは練り込まれた構造により躍動感あるポーズが自在に決まる。繊細な箇所も見受けられるので、塗装する場合はテンション調整を忘れずに
▲頭部コックピットハッチは差し替えなしで開閉可能。内部をみっちり作り込んだり、パイロットを自作するのも楽しそうだ
▲武器はNATOブラックを塗装後にエナメル塗料のクロームシルバーをドライブラシして金属感を表現。ライフルのスコープ部にはメタリック円形シールの余白を貼り、上にH.アイズ[3]グリーンを接着。透明になる「セメダイン模型用ハイグレード」で貼っている

▲目(?)のパネル部は塗装済みの正面向きのほか、自由にデカールを選択できるブランク3枚が付属。作例ではユニークなものを意識してチョイスした。高い可動性能も相まってさまざまな表情を見せてくれる

▲作例はヘアスプレーによる塗装剥がしを行ったうえで、GSIクレオスのMr.ウェザリングカラー、油彩絵具で退色や汚れを表現した。戦車の色として赤は大胆な選択だが、なっちんにはよく似合っている。本キットはこうしたウェザリング塗装の入門にもなるだろう
▲ぶつかるなどしてダメージが多そうな腰部アーマー周りはチッピングを激しめに。股下の泥汚れも意識的に濃くするなど、メリハリをつけて実機感を演出。凹モールドへの赤のワンポイントも効果的だ
▲ヒザは引き出し関節により深く曲がる。作例はこのレール部分を利用して後ハメを施した

今さら聞けない!? ヘアスプレーによる剝がし塗装

①塗膜剥がれを表現するヘアスプレーを利用した方法。あまり馴染みがないというモデラー諸氏のためにおさらいしよう。まず整形したパーツにオキサイドレッドのサーフェイサーを下地として塗装する
②乾燥後、ヘアスプレー(今回は「ケープ スーパーハード」を使用)を紙コップなどに適量出し、エアブラシでパーツに吹き付けていく
③ヘアスプレーが乾燥したらその上にタミヤアクリルのフラットレッドを吹き付ける。塗料を吹き付けすぎると剥がれにくくなるので気持ち薄めに吹いていく
④塗膜乾燥後、水を含ませた筆で表面を撫でると、塗膜の下からヘアスプレーが溶け出し泡立ってくる。そこを弱い力で撫でて塗膜を少しずつ剥がす。強く撫でたり広い面積を撫でると塗膜が一気に剥がれるので要注意。スケールや好みに合わせていい塩梅に調整しよう

1/35スケールなっちん出動!
 今回はコトブキヤより発売されている1/35のでっかいなっちんを担当させていただきました。その名のとおり、AIよるジリツ型の「戦車」ということで、AFV車両のようなウェザリングを施した仕上げで製作してみました。カラーリングもちょっとひねってみて、オキサイドレッドを基とした赤系の色味も似合うかなと思い、今回の色味でまとめてみました。

製作について
 基本的にはストレート組み。目立ちそうな指先やスネ部などは合わせ目消しをしました。他の合わせ目は段落ちモールドが施されており、組み立て自体に難しいところはないという印象です。太モモとスネを繋ぐパーツは挟み込みですので、塗装を考慮して後ハメにしています。

塗装について
 オキサイドレッドのサーフェイサーからスタートして、色を重ねていくイメージで進めていきます。AFVの塗装によく使用されるMr.ウェザリングカラーですが、これを塗ると最初に塗装した色味から徐々にトーンが落ちていきます。それを考慮しつつ、最初はタミヤアクリルのフラットレッドを吹き付けて赤を乗せ、ヘアスプレー剥がし後にウェザリング作業を進めていきました。
 スミ入れの要領でモールド部にMr.ウェザリングカラーのブラックを流し、ウェザリングカラー専用薄め液で伸ばしつつ広げていき、エナメル塗料のブラックとチッピングスポンジを使って汚し入れ。さらに油彩絵具のホワイト、イエロー、アンバーを点々と置き、それをペトロールで伸ばしながら掠れや表面への色味を追加していく、という工程になります。これらは表面がラフ状態で塗料が染みて広がってくれると都合が良いので、各工程にツヤ消しコートを挟みながら進めております。
 最後にデカールですが、キット付属の水転写デカールを貼り付けてコートしたのち、ケガキ針でコリコリと削ってダメージ表現を施しました。
 今回は自分自身にとっても勉強になり、新鮮な気持ちで取り組めました。今後もこういう方向性の作例もやってみたいですね!

コトブキヤ 1/35スケール プラスチックキット 陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちん[グレーVer.]使用

陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちん“赤猫”

製作・文/Rikka

陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちん[グレーVer.]
●発売元/コトブキヤ●4400円、発売中●1/35、約10cm●プラキット

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Ⓒmoi72

Rikka

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