サーフェイサーまでそろった水性ホビーカラー塗装をおさらい
毎回工具&マテリアルをピックアップしてお届けする好評連載「月刊工具」。今回は、過去にもご紹介したGSIクレオスの「水性ホビーカラー」を改めてご紹介。リニューアルにより塗料自体の性能向上や、「水性サーフェイサー」の登場による下地塗装の選択肢の拡大などをこれまでに紹介しましたが、さらに新色が加わった「水性ホビーカラー」、「水性サーフェイサー」のレビューも含め「水性ホビーカラー」シリーズを総ざらい。下地塗装から本塗装までこなせる水性塗料シリーズの実力を要チェック!
073 Product_name Aqueous color
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
リニューアルで性能が向上している「水性ホビーカラー」
Impression
水性ホビーカラー
●発売元/GSIクレオス●発売中●各198円、10ml
水性ホビーカラーうすめ液
●発売元/GSIクレオス●発売中●275円(110ml)、660円(400ml)
「水性サーフェイサー」で下地も水性塗装
「水性サーフェイサー」の登場は、これまでラッカー系サーフェイサーしか選択肢がなかった下地の塗装作業を、「水性ホビーカラー」と同様に“臭いを抑えたい環境下”でも行えるようになりました。新たに加わった水性ブラックサーフェイサーと粗目の水性サーフェイサー500(グレー)もレビューしつつ、「水性サーフェイサー」の性能を復習していきます。
新色が加わったサーフェイサー全4種をチェック
キズ埋め性能をチェック
グレー1000とグレー500での違い
サーフェイサーに上塗りできる塗料をチェック
水性塗料◎
「水性ホビーカラーうすめ液」で希釈した塗料の筆塗りでもOK。乾燥していれば下地が溶け出す心配もありません。
ラッカー塗料△
サーフェイサーが乾燥していれば瓶そのままの「Mr.カラー」の上塗りは問題なし。ラッカー溶剤の割合が多くなると下地が溶け出す可能性あり。
エナメル塗料○
エナメル溶剤でのふき取りも問題なし。上に塗るであろう水性ホビーカラーの性質を考えると、プラスチックに影響のない油彩系のフィルタ・リキッドやウェザリングカラーを使うのがよいでしょう。
塗装その①ミリタリーモデルを塗装
ドラゴンの「ソビエト軍T-34」(8580円、発売中)を塗装してみます。カラーは水性ホビーカラーのラインナップ96色に新たに追加されたソビエトとドイツの戦車向けのカラー5色(511~515)の中から「511 ロシアングリーン“4BO”」を使用します。
How to use
塗装その②バイクモデルを塗装
次にアオシマの「AC16 エイプ ’06」(2420円、発売中)を塗装します。最終的な色が黒やメタリックなどになるパーツには水性ブラックサーフェイサー、赤くするボディ系のパーツにはグレーの水性サーフェイサー1000を吹いています。ボディもそうですが、ツヤをしっかり出す場合はヤスリのこまかい傷を消して表面をキレイに整えるサーフェイサーが必要不可欠です。
まとめ
新しくなった水性ホビーカラーは、性能がぐんとアップしていて、隠蔽力や乾燥までの時間も早くなっています。また水性タイプのサーフェイサーが登場し、塗装をすべて水性塗料で行うことができるようになっています。換気自体は必要ですが室内でも臭いが少なく、より手軽に塗装をできるようになっているので、ぜひ試してみてください。