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【週末でつくる ガンプラ凄技テクニック ミキシング編】
100円ショップミキシング 身近のアイテムでキャトルを作ろう

2022.02.10

週末でつくる ガンプラ凄技テクニック ミキシング編 月刊ホビージャパン2022年3月号(1月25日発売)

【週末でつくる ガンプラ凄技テクニック ミキシング編】100円ショップミキシング 身近のアイテムでキャトルを作ろう

 休日の空いた時間、誰でもできる簡単なテクニックで、お手軽にカッコいいガンプラを楽しんで作ってみよう! がモットーの連載企画「ガンプラ凄技テクニック」。今回のテーマは「100円ショップミキシング」。100円ショップで手に入る生活用品を中心に、子供の心に戻って自由な工作を楽しんでみましょう!

講師/林哲平

※本作は模型オリジナルのものであり、サンライズ公式設定とは異なります。予めご了承ください。


100円ショップミキシングの基本工作

プレミアムトップコートつや消しの缶をひっくり返すとピッタリ合う
▲まず設定画をじっくり見ながら身の周りに似ているものがないか探します。特徴的な円筒形の頭部ですが、これが普段から愛用しているプレミアムトップコートつや消しの缶をひっくり返すとピッタリ合うように見えてきました。この部分を基本に全体を構成していくことにします。最初に基準となるパーツを決めておくと全体のバランスを把握しやすいですよ※危険なので、缶スプレーは必ず中身を抜いてから使いましょう
女性用の化粧品ケースを缶の下に接着し、モノアイ内部を作る
▲女性用の化粧品ケースを缶の下に接着し、モノアイ内部を作ります。そのままだと底の部分と塗料吹き出しノズルが干渉してしまうので、この部分がハマるように穴を開けます。日用品は頑丈で、普通に加工するのは難しいのでハンダゴテを使います。パーツを溶かして加工できるので、力をかけずとも簡単に穴を開けることができるのです。樹脂素材を溶かすときには有毒ガスが出るので、必ずマスクをして、窓を開けるなど換気を良くしてから作業してください
重量のかかる基礎部分にはエポキシ系接着剤
▲金属やポリプロピレン、ABSやPET樹脂などさまざまな異素材をガッチリと接着するために必要なのがエポキシ系接着剤です。硬化するとゴム状となり、この弾力で衝撃を吸収してくれるので重量のかかる基礎部分にはこちらを使います。主剤と硬化剤を等分に混ぜ合わせ、爪楊枝で接着部分に塗っていきます
パーツを合わせたら、硬化するまでパーツがズレないように保持
▲パーツを合わせたら、硬化するまでパーツがズレないように保持します。エポキシ系接着剤には効果時間の違うものが多数ありますが、100円ショプモデリングの場合だと位置を微調整してズラせる時間と作業スピードのバランスを考えた場合、5分ぐらいで硬化するものが使いやすいです。私は業務用でお手軽な値段設定の割には量が多く、硬化時間が5分のアルテコF-05をいつも使っています
女児向けの掃除機
▲頭部の基本ができたので、続いて下半身の基本を作ります。キャトルの下半身はおにぎりが盛り上がったようなドーム状の形状をしています。これに合うパーツはないか? と100円ショップを探してみたところ、ダイソーのおもちゃ売り場で見つけた女児向けの掃除機がピッタリと合いそうに見えてきました。キャトルはゾックのように正面と後ろがほぼ同じデザインなので、正面、背面用にふたつ買っておきます
接着補強用の軸として、強度の高い8mm真鍮パイプ
▲接着補強用の軸として、強度の高い8mm真鍮パイプを使います。ただ、硬すぎてデザインナイフや模型用ノコギリで切断するのは不可能なのでパイプカッターというパイプ切断に特化した工具で必要な長さにカットします。方法は簡単で、挟んでくるくる回すだけ。パイプカッターはプラパイプなどの切断にも使える便利なものなので、ひとつ持っておくと模型製作がすごく楽になりますよ
ふたつの掃除機を接着
▲ハンダゴテで開けた穴に8mm真鍮パイプを差し込み、エポキシ系接着剤を大量に入れてガッチリとふたつの掃除機を接着します。ポリプロピレン同士だと接着力に不安がありますが、金属ならばガッチリと固定されます。さらに穴の奥で硬化した接着剤が引っかかりとなり、真鍮パイプが抜けなくなるので思い切り引っ張っても剥がれることもありません
貼り合わせた掃除機を土台とし、頭部まで繋ぐ胴体の基本フレームを作る
▲貼り合わせた掃除機を土台とし、頭部まで繋ぐ胴体の基本フレームを作ります。ここはモノアイ内部で使用した女性用化粧品ケースの少し大型のものをふたつ積み上げて使います。接着剤が効きやすいプラ製で、円筒形で無個性な形状であり、積んだり、減らしたりして大きさの調整がしやすく、100円ショップミキシングには欠かせない便利なパーツなのです
2本の8mm真鍮パイプでガッチリと軸を通してエポキシ系接着剤で固定
▲ここは全体の重量がかかる部分なので、中心の化粧品ケースをハンダゴテで開口し、2本の8mm真鍮パイプでガッチリと軸を通してエポキシ系接着剤で固定しておきます。異素材を多用し、ともするとバラバラになりやすい100円ショップモデリングはとにかく強度が重要です

肩の構成

肩製作
▲胴体の基本フレームができたので、続いて肩を作っていきます。キャトルは腕が4本あり、肩にかかる重量は通常のMSの2倍となるので、8mm真鍮パイプで内側に軸を作っておきます。胴体と同様にハンダゴテで穴を開け、エポキシ系接着剤でガッチリと接着しておきましょう。このとき軸がズレると外装をつけたときの肩までズレてしまうので、水平を保つよう接着前に微調整しておいてください
ヘアカール用ロール
▲ロール内部の幅と真鍮パイプの径はそのままでは合わず、ピタリと固定できません。グラグラすると強度にも影響するので、ここはマスキングテープをぐるぐる巻いて軸を太らせ、ヘアカール用ロールをギュッと押し込んで固定できるくらいに調整してから、高強度タイプの瞬間接着剤をたっぷりと流し込んで固定します
肩外装はヤクルトタンクで製作
▲肩外装はヤクルトタンクで製作します。ヤクルトタンクは軽く加工しやすく、かつ有機的にくびれた形状のためエンジンやプロペラント・タンク、バーニアなどさまざまなパーツに活用できる超便利アイテムです。デザインナイフの刃を入れるだけでサクサク切ることが可能ですよ
ジッパーイヤホンで多彩なディテール表現が可能
▲ヤクルトタンクをヘアカール用ロールに被せ、エポパテで固定して外装とします。本体と腕の隙間にはジッパーイヤホンのジッパー部分を巻きつけて高強度タイプの瞬間接着剤で接着して、メカニカルで動きそうなディテールを追加します。ジッパーイヤホンはジッパーは蛇腹モールド、紐はメッシュパイプ、イヤホンはセンサーやノズルなど、たった100円で多彩なディテール表現が可能です
肩の外装もヤクルトタンクから
▲肩の外装もヤクルトタンクから作ります。ここは上下に腕が着く部分ですが、ただ穴を開けてそこに腕を突き刺すのでは見映えが悪いので、腕関節が生えてくる基部をダイソーで購入した大型ハトメに入っている金属リングを瞬間接着剤で上下に接着し作ります。内側はハンダゴテで溶かして穴を開ければ無理な力がかからないので、柔らかいヤクルトタンクを変形させずに開口できます
完成した外装を被せたら肩の完成
▲完成した外装を被せたら肩の完成です。胴体側との隙間からジッパーのディテールが覗き、いかにも「動きそう」なメカニカルな仕上がりとなりました。反対側も同様の工作を行います
使い捨てカレー皿
▲胸の外装をダイソーの使い捨てカレー皿から切り抜きます。シーファインという柔らかい発泡スチロール系素材なので、ハサミで簡単にチョキチョキ切って加工することができます。100円で5枚くらい入っているので、失敗してもやり直しがしやすいのもいいですね。キャトルは正面と背面がほぼ同じデザインなので、ふたつ切り出しておきましょう
両面テープを裏側に貼りつけてから本体にくっつけ
▲カレー皿から作った外装はそのままでは接着部分が少なく、いきなり接着剤で固定するのは難しいのでまずは両面テープを裏側に貼りつけてから本体にくっつけます。両面テープは多めに貼っておき、本体との接続面積を増やしておくと後の作業がしやすくなります
接着剤で固定すると効率的に作業を進めることができる
▲テープで位置決めしたパーツをエポキシ系接着剤で内側から接着し、胸外装を固定します。接着部分が見つからなかったり、位置の調整が難しいパーツはとりあえずテープでくっつけておいてから、接着剤で固定すると効率的に作業を進めることができますよ

腕の基本を作る

本体の次はキャトルの特徴
▲本体の次はキャトルの特徴でもある、4本の腕を作ります。歯ブラシケースとローションボトルの中心に8mm真鍮パイプを通せばこれだけで腕の基本はほぼ完成です。まだ接着はせず、両面テープで仮止めしてから本体に合わせてバランスをチェック。サイズ的には問題ないですが、腕がまっすぐなので動きを感じない、不自然な印象になってしまっています。真鍮パイプを関節で曲げればいいだけですが、これほど太い金属パイプを素手で曲げるのは至難の技です
太い金属パイプを曲げるには専用工具を使うのが一番
▲太い金属パイプを曲げるには専用工具を使うのが一番。これはチューブベンダーという工具で、本来水道工事などの配管用に使うものですが、太い金属パイプを自由な角度で曲げることができるスグレモノ。価格は1500円もしますがとても頑丈です。分度器のように角度を計測できるので、自分が曲げたい角度に自由に調整できるのも便利です
曲げた金属パイプを通した状態
▲曲げた金属パイプを通した状態。最初の真っ直ぐな状態と比べ、腕に動きがつき、硬い印象が取れて自然なイメージへと仕上がりました。これをそれぞれ四本の腕で作業するのですが、腕の角度はそれぞれ設定画に合わせて曲げておくとより似せることができます
キャトルのハンドは作業用マジックハンドに
▲キャトルのハンドは作業用マジックハンドになっています。基部をミシン用のボビンで作ります。ここにシガレットフィルターとクリップを高強度タイプの瞬間接着剤で接着し、マジックハンドを作ります。キャトルの腕は4本ありますが、ハンドはこのふたつ爪タイプのマジックハンドが二本あるので、同じものをふたつ作っておきましょう
4本爪のマジックハンドを作ります
▲4本爪のマジックハンドを作ります。ボビンの両側に大型ハトメを接着し、その隙間に使い捨てカミソリの柄をこのようにカットして4本接着します。関節はスナップボタンをふたつ重ねて作り、その先の節をまたカミソリの柄を接着。先端の爪はコンセントガードの先端とプラ製フォークの先端を組み合わせたもの。手首両サイドのハトメの穴は大型スナップボタンを接着して埋め、丸ディテールとして処理すればよりメカニカルかつ“動きそう”なスタイルに仕上がります
左手の火炎放射器はチャッカマン
▲左手の火炎放射器はチャッカマンを使います。点火用の可燃性燃料が入っているので、扱いには注意してください。燃料の液体は揮発性が高いので吸い込まないように注意しつつ、ティッシュなどに染み込ませてビニール袋に入れて入念に処分しましょう。チャッカマンは小さいながら本物の火炎放射器なので、内部の着火部などの形状はリアリティ抜群!

本体の最終仕上げ

キャトルはホバーで移動するとなっており
▲設定ではキャトルはホバーで移動するとなっており、設定画では腰から下に大型のバーニアのようなものが見えています。ちょうどいいパーツはないか? と探してみたところ、いつも塗装用に使っている紙コップがぴったりに見えてきました。下半分を切り取り、ふたつ重ねてこのようにひっくり返して使えば大型ホバーユニットの完成です。強度を確保するために内側に缶スプレーのプラ蓋を入れ、剥き出しになった部分はカレー皿を切り出した装甲で隠してデコレートします
胸の内側は外装をつけただけで空っぽ
▲胸の内側は外装をつけただけで空っぽです。このままだと小学生の工作止まりなので、メカニカルなディテールを詰め込んでリアリティ溢れる大人の工作へとアップグレードしてみましょう。合うパーツがないか? と探してみると、腰に使った掃除機の先端がいい具合に入りそうです。そのままだと高さが足りなかったので、その辺りに落ちていた適当な形が合う日用品を嵩上げ用に内側に詰めています
デコレーションしつつ、隙間を埋めていく
▲まだ空いている隙間を掃除機のホースやジッパー、コードやクリップ、電子部品などでデコレーションしつつ、隙間を埋めていきます。さまざまな素材を使うと結構隙間が開くのですが、そういった部分はコードなどの紐状のものを差し込んで動力パイプや配線としておけば、簡単に隙間を埋めつつ機械的な密度感も高められます
キャトルは腰の後ろに大きなバーニアがひとつあります
▲キャトルは腰の後ろに大きなバーニアがひとつあります。ヤクルトタンクの上の飲み口周りを切り出し、内側に化粧品ケースの蓋と大型ハトメを接着して多重構造のバーニアを作りましょう。ヤクルトタンクやハトメはフチが非常に薄いので、本物のロケットさながらのリアルなバーニアを簡単に作れます
四角いボックス状のパーツ
▲バーニアは四角いボックス状のパーツで囲まれているので、これを牛乳パックを切り出して作ってみましょう。牛乳パックの紙は頑丈かつ加工しやすく、100円ショップミキシングではプラ板の代用品として大活躍します。空きパックを3本くらいストックしておくと安心です
バーニア周りの完成状態
▲バーニア周りの完成状態。牛乳パックを接着剤で固定するのは難しいので、両面テープやガムテープを使って箱組みし、目立たない裏側からエポキシ系接着剤を使ったり、隙間に瞬間接着剤を流し込んで固定します。「紙をテープで止める」と、基本は小学生の工作とまったく同じです。バーニア上にはヒゲソリを入れて排気ダクトに、周りの隙間にはイヤホンなどを詰め込んでデコレートしておきます
頭部には大型のレーダー
▲頭部には大型のレーダーを作ります。小型の化粧ケースを基礎とし、右に突き出したパネルはダイソーのプラ製フォークの柄。そのままでは板すぎるので、裏側にカミソリの刃の保護部分を接着して支持棒とし、さらに歯間ブラシを2本外側に突き出すように接着しておきます。歯間ブラシは先端に細かい突起があり、これが第二次世界大戦で活躍したドイツ軍夜間戦闘のレーダーのように見えてきます
金属に小さいパーツを接着するのは結構大変
▲頭部は缶そのままだとのっぺりしていますが、金属に小さいパーツを接着するのは結構大変です。ここは子ども用の名札シールをペタペタと貼りつけてみましょう。これだけでパネルラインをスジ彫りなどの工作なしで簡単に再現できます。粘着力が低いシールだと浮き上がってきますが、逆にそれが外板のめくれのように見えてさらにリアルに見えたりするので、いろんなシールを試してみてください
最後にモノアイ周りを作ります
▲最後にモノアイ周りを作ります。キャトルのモノアイガードは中心部が少し内側に凹んでおり、そこに1本ガードがついて二重になっています。これを再現できそうなパーツを探してみたところ、ホームセンターで購入したオーム電機の結束バンド「ガーデンカラータイ」の先端部分のくびれがピッタリと合いそうに見えてきました
ガーデンカラータイを荒切り用ニッパーで細かくカットしてサイズを調整
▲ガーデンカラータイを荒切り用ニッパーで細かくカットしてサイズを調整し、モノアイガードとして四方に接着します。ナイロン製なので瞬間接着剤で固定できます。モノアイガードはズレると目立つ部分なので、この部分だけは左右対象になるよう「ちょっとだけ」気をつけると仕上がりが変わってきますよ
モノアイを製作します
▲モノアイを製作します。ジオン系MSの魂ともいえる部分なので、ぜひとも精密に作っておきたいところ。ここは「ビルダーズパーツHD 1/100 MSスパイク01」の基部をひっくり返して内側のディテールパーツとして使ってみましょう。ガンプラのパーツは超精密なので、ピンポイントで使用すると、全体の印象がグンと良くなります。MSスパイクのパーツをそのまま接着するのでは浮いてしまうので、ダイソーで購入したくるみボタンの中に入れてから本体に接着します
紙コップのフチを切り取ってこのようにはめて接着し、二重になっているモノアイガードを作る
▲モノアイが接着できたら、紙コップのフチを切り取ってこのようにはめて接着し、二重になっているモノアイガードを作ります。最後にモノアイの前にガーデンカラータイでモノアイガード支柱を接着したらモノアイ周りの完成です。ちょっと複雑な部分でも、工夫すると意外と使えるパーツが身の回りで見つかるものなので、ぜひともいろいろ探してみてください
100円ショップや身の周りのものでもこのように簡単に作れてしまう
▲本体が完成したら4本の腕を両面テープで本体に仮止めして最終チェックを行います。この時点で接着してしまうと塗装時の取り回しが大変になるので、腕は塗装後にエポキシ系接着剤で本体に接着します。まだ不自然な隙間などがあれば、この時点でコードなどを差し込んで接着して埋めておきましょう。キャトルは円筒形が繋がったシンプルな形状をしているので、100円ショップや身の周りのものでもこのように簡単に作れてしまうのです

お手軽SF塗装でリアルに仕上げる

Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックを吹き付け
▲ポリプロピレンや金属など、さまざまな異素材を使っていると普通に塗装しようとしても塗料が弾かれてしまいます。塗料の食いつきを良くするために、自動車用の塗料プライマーであるホルツのバンパープライマーを全体に塗って下地を作ってから、Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックを吹き付けて全体を黒く統一し、素材による光の透けを防ぎ、重量感を高める塗装下地を作ります
黒下地の上からMr.フィニッシングサーフェイサー1500グレー
▲黒下地の上からMr.フィニッシングサーフェイサー1500グレーを塗装します。これは全体均一に塗るのではなく、ある程度逆に下地の黒を残しながら、あえてムラになるように塗装しましょう。こうすることで黒が部分的に残ることで重量感を強調しつつ、シンプルな形状ゆえの面が単調になるのを防ぎ、全体の情報量を底上げすることができます
基本塗装が終わったらウェザリングに
▲基本塗装が終わったらウェザリングに入ります。まずは全体をMr.ウェザリングカラーのマルチブラックに少量のマルチグレーとグランドブラウンをまぜ、溶剤で薄めに溶いたものを平筆で全体に塗ってウォッシングしていきます。基本は筆先で表面に残った塗料を重力の方向性を意識しながら上から下に流すなどして雨だれ模様をつけつつ、塗料が溜まりすぎた部分はティッシュで拭き取ればOKです
関節部などのディテール部分
▲関節部などのディテール部分にはMr.ウェザリングカラーのステインブラウンとグランドブラウンを混ぜたものを溶剤で薄めて流し込みます。これは隙間部分に塗ったり、ちょっと流し込むだけでもかなりそれっぽく仕上がります。よりリアルに仕上げたい場合は、道路工事の重機やガードレールのサビなど身の回りの茶色い機械汚れを参考にしてください
パネルラインにはウェザリングカラーを段差にちょん、
▲名札シールを貼って作ったパネルラインにはウェザリングカラーを段差にちょん、と塗料をつけて流せばスミ入れやピンウォッシュと同様の要領で流れていき、簡単にスジ彫り風のディテールが浮き上がります。粘着力が弱めのシールの場合浮き上がってきますが、これも外板の剥がれのようで逆にリアルに見えるので問題ありません。どうしてもめくれを修正したいときは細切りにした両面テープを外から見えないように内側に貼りつけてください
火炎放射器の砲口に焼け表現を加える
▲火炎放射器の砲口に焼け表現を加えてみましょう。まずはタミヤウェザリングマスターAセットのサンドを砲口からすこし離れたところに擦りつけ、次にマッドをもう少し砲口に近いところに擦りつけてから、ウェザリングマスターBセットのススを砲口に擦りつけます。ブラウンからのグラデーションをつけておくことで、本物の煤汚れのようにリアルな仕上がりになりますよ!
キャトル 前
キャトル 後ろ

 近年の模型シーンにおいて、「このパーツが欲しいから」だけの理由でキットを入手するのもなかなか難しくなってきました。ですが、プラキットのパーツにこだわらなければどうでしょう? 100円ショップやホームセンターに行けば安価で買えるパーツはいっぱいありますし、ヤクルトボトルなど身近に使えるものもたくさんあります。今回紹介した製作法はぶっちゃけていえば誰もが小学生の頃体験した夏休みの自由工作と同じです。思いのままに、何にも縛られずになにかを作るってすごく楽しいことだとは思いませんか? どこかに行くたびに「これはあの部分に使えるかも!」と発見があり、この世界のすべてが模型店になります。童心に帰ってただ作ることを楽しむ「100円ショップミキシング」でぜひ自分だけのMSを作ってみてくださいね!

キャトル

スクラッチビルド

キャトル

製作・文/林哲平

※本作は模型オリジナルのものであり、サンライズ公式設定とは異なります。

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© 創通・サンライズ

林哲平(ハヤシテッペイ)

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