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【ガンダムブレイカー バトローグ作例】「MSB-GH03 ガンダムヘリオス」強豪ファイターのガンプラを具現化【JUNIII】

2021.12.18

MSB-GH03 ガンダムヘリオス【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

ガンダムブレイカーバトローグロゴ
ガンダムヘリオス 扉

細部を徹底的に攻めて“強豪ファイターのガンプラ”を具現化する

 2021年10月より配信中のショートフィルム『ガンダムブレイカー バトローグ』より、早くもメイン級の機体である「ガンダムヘリオス」がHGでリリースとなった。ガンプラを題材にした作品らしい、ギミックに富む機体をスタイリッシュに立体化しているキットだ。JUNIIIによるキットレビューでは細かな隙まで徹底的にフォロー。仮にガンプラバトルに出場させた場合にも強力な性能を示すであろう、高い完成度で仕上げている。

ガンダムヘリオス
▲奏海高校3年生のフドウ・リュウセイが『バトローグ』劇中で使用するガンプラ。前身機のガンダムアレウス、ガンダムアルテミスと同じく複数のガンダムの意匠を併せ持つ。さしずめ本機はデスティニー+ダブルエックス+フリーダムの組み合わせであろうか
ガンダムヘリオス 後ろ
フェイスはマスク部をエッチングソーで切り離し後ハメ
アンテナを削り込みシャープ化
頭部beforeafter
▲アンテナを削り込みシャープ化、頬当ては下部の突起を削り設定画の形状に寄せた。フェイスはマスク部をエッチングソーで切り離し後ハメ。キットの目とメインカメラはクリアーパーツになっており、作例では切り出して裏からメッキテープを貼って光るようにした

胸部 素
ヘリオス胸部 首のポリパーツもプラ板で囲って塗装可能に
ヘリオス胸部

▲胸の青い部分の面積を減らして設定画の状態を再現。青パーツを削り白パーツにプラ板を継ぎ足している。首のポリパーツもプラ板で囲って塗装可能に

腰の中には隙間隠しのパーツをプラ板で箱組みして仕込んでいる
ダイナミックなポーズを取っても隙が生じない

▲腰の中には隙間隠しのパーツをプラ板で箱組みして仕込んでいる。ダイナミックなポーズを取っても隙が生じない

腰部アーマー裏や股関節軸はプラ板でディテールアップ
フロントアーマ

▲腰部アーマー裏や股関節軸はプラ板でディテールアップ。もともとしっかりディテールが入っているので、それをさらに引き立てるように加工している。フロントアーマーは軸を切断して独立可動化

先端のシャープ化は定番ながら効果大
▲先端のシャープ化は定番ながら効果大。ラインを崩さないようプラ板を継ぎ足して削り出しているが、強度確保のためV字に切れ込みを入れてプラ板を埋めるように貼っている。非常に汎用性が高く参考にしたいテクニックだ
ヘリオス 構え
ダブルサテライトキャノン
ライフルは腰部懸架用ダボを削り落として形状を整えつつ、磁石を仕込んでギミックも残している
各ビームエフェクトはフチを削り込みシャープに

▲ダブルサテライトキャノンのセンサー部はランナーからクリアー板をはめ込んだ。ライフルは腰部懸架用ダボを削り落として形状を整えつつ、磁石を仕込んでギミックも残している。各ビームエフェクトはフチを削り込みシャープにした

▲ヒザ関節は太モモ側の肉抜きを処理
割り切って接着、合わせ目を消し、塗装はマスキングで対応

▲ヒザ関節は太モモ側の肉抜きを処理。スネは関節を挟み込む構造のため、割り切って接着、合わせ目を消し、塗装はマスキングで対応。また各凹モールドにはスジ彫りを入れてディテールアップ

つま先も同様に凹部にディテールを追加
さらに靴裏の肉抜きを埋め、市販パーツでディテールアップ

▲つま先も同様に凹部にディテールを追加。さらに靴裏の肉抜きを埋め、市販パーツでディテールアップ。さらにアンクルガードの発光部にもキットランナーから切り出したクリアーの板をはめ込んだ

ヘリオス 銃構え
ヘリオス 手
肩アーマー裏などの隙間はパテで埋めている
腕部各パーツ
パルマフィオキーナは透明アクリル棒を削り出したものを差し込みレンズ状に

▲パルマフィオキーナは透明アクリル棒を削り出したものを差し込みレンズ状に。肩アーマー裏などの隙間はパテで埋めている。特にパネルカバー裏の肉抜きは目立つので押さえておきたい箇所だ。武器持ち手はスペーサーを追加し握り拳らしくした

ダブルサテライトキャノン
▲ダブルサテライトキャノン、両手のパルマフィオキーナ拳部ビーム砲、翼のバラエーナプラズマ収束ビーム砲をすべて展開し、必殺の「ヘリオスセステットキャノン」を発動。名の由来どおりの迫力あるシルエットになる。四肢のカバーからパネルが展開するのはダブルエックスを彷彿させるポイント

■ガンダムブレイカー バトローグ
 久しぶりのガンダムタイプ作例で緊張気味のJUNIIIです。お題はサテライトキャノン2本背負いながら機動力もあるという、反則的でカッコいい機体です(どれだけの破壊力が…ぐはっ!)。キットは脚も長く見映えがよいので、大きなプロポーションの変更はせずシャープにするところはシャープに、埋めるところは埋めるといった基本的な作業を中心に行っていきます。それではバトル(製作)開始です。

■頭部
 アンテナの安全用突起部を丁寧に切り取り、裏面を削り込んで厚みを調整。輪郭を削って先端を尖らせつつ正面を整形してアンテナ部をシャープにしています。

■胴体
 胸のクリアーパーツの内側にはこれといったメカパーツがないので、作例ではクリアーパーツの裏側から塗装して内部が見えないようにしました。

■腕部
 上腕と前腕のヒジ関節の開口部は削り込んで塗膜ぶんの逃げを作っておくと塗装面の剥がれを防ぐことができます(ヒザ関節も同様)。肩バーニアは内側にプラ板を貼り足し隙間を隠しています。パネルカバーの裏にもプラ板でディテールを追加しました。

■脚部
 太モモは外装パーツが1パーツ成型のためパネルラインで段差ができていたり、一部のパネルラインが省略されています。段差を削り込んで均し、省略されているパネルラインはスジ彫りで再現しました。

■武装類
 ダブルサテライトキャノンはスライド式で展開するので、塗装派は塗膜ぶんを考えてパーツのすり合わせをしっかり行うとよいでしょう。接続アームの肉抜きもパテ埋めしています。

■塗装
 塗料はGSIクレオスのMr.カラー、MSカラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラーを使用。
白=MSホワイト+ファンデーションホワイト
青=インディーブルー+スカイブルー+ホワイト+ニュートラルグレー
赤=モンザレッド+ディープレッド+ピンク
黄=黄橙色+ホワイト
関節等=ファンデーションブルー+ウイノーブラック
緑=クリアーグリーン+クリアーブルー+ホワイト
 一部のクリアーパーツは裏面から上記グリーンで塗装し透けを防止。表面はパールグリーンで軽く塗装し透け感を残しています。

■余ったパーツどう使う?
 このキットはいろんなキットの一部を流用しているので余剰パーツが結構あります。これらは整形や加工、塗装などの練習や改造に使えそうなので有効活用しましょう。あらゆる意味で「ガンプラ」を堪能できる商品ですね。

ガンダムヘリオス

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”

MSB-GH03 ガンダムヘリオス

製作・文/JUNIII

HG ガンダムヘリオス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2530円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

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©創通・サンライズ

JUNIII(ジュンゾウ)

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