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【ウォーハンマー作例】大型キット「キルリグ」をブラッドアックス氏族仕様にペイント【むっちょ】

2021.11.24

AMAZING WARHAMMER 月刊ホビージャパン2021年12月号(10月25日発売)

キルリグトップ画

キルリグを自分の軍勢に加える前提でペイント

 月刊ホビージャパンでは久々となるウォーハンマー作例は、「オルクが大好き」と宣言するむっちょによるキルリグ。前回でもご紹介したこのキルリグはオルクのミニチュアを6体以上搭載できるほどの大型キットだが、形状変更は一切せずペイント技術のみで仕上げている。氏はプライベートにおいてオルクはすべて「ブラッドアックス氏族」として製作しており、今回はその特徴である迷彩を各所に施してもらい「ブラッドアックス氏族仕様」としている。細かい箇所まで塗り分けた上に、オリジナル要素も用意しているので、隅々までご覧いただきたい。

キルリグ
キルリグ  後方
むっちょのオルクたち
▲むっちょがウォーハンマーを始めた頃から製作してきたオルクたち。みな「ブラッドアックス氏族」の迷彩を施している
キルリグ スクイッグ
キルリグ オルク

▲装甲にあたる部分にはすべて「ブラッドアックス氏族」の特徴である橙と黒の迷彩を施している

合わせ目処理
合わせ目処理

▲合わせ目は流し込みタイプのセメントを流し込み、乾燥前にならして消していく。ペイント時に目立つので、パーティングラインもスクレーバーを使用してしっかり処理した

スクイッグ黒サフ
スクイッグ 塗装後
スクイッグの腹
▲スクイッグの肌は、黒サフ→ドゥームブル・ブラウン→イービルサンズ・スカーレットで表現。体の内側などの部分をキスレヴ・フレッシュ→ウシャブティ・ボーンの順に塗装。最後に色の境界を、トロールスレイヤー・オレンジを使って馴染ませた
スクイッグの瞳
▲瞳もしっかり描き込んでいる
車体塗装
ストームホスト・シルバーで全体をドライブラシ

▲車体は黒サフの上からドゥームブル・ブラウンをまんべんなく吹きつけたあと、アイアンブレイカーでシルバーに塗装。仕上げとしてストームホスト・シルバーで全体をドライブラシ

オルク 黒サフ
オルク 塗装後

▲オルクたちは黒サフで立ち上げたあと、エリシアン・グリーンをメインで塗装を行った

ウールボゥイの住む「朦朧タワー」
朦朧タワー

▲ウールボゥイの住む「朦朧タワー」はインキュビ・ダークネス、ダークリーパー、サンダーホーク・ブルー、フェンリシアン・グレイの順にドライブラシ。最後にブルーホラーをエッジの際に乗せ、妖しく光っている感じに仕上げた

グレッチェン
▲オルクたちにコキ使われている「グレッチェン」も塗り分けた
ウールボゥイ用のベースをコルクボードから自作
▲オリジナル要素として、ウールボゥイ用のベースをコルクボードから自作
素組み比較
▲素組み(左)との比較
車輪周辺
ペイントのみで重厚感や鋭利感を表

▲形状こそ変わっていないものの、ペイントのみで重厚感や鋭利感を表現している

キルリグ
▲今回オルクの固定には接着剤を使用せず真鍮線を活用。ウールボゥイを排除したハンタリグも再現可能

■キルリグ/ハンタリグ
 みなさんこんにちは! ウォーハンマー復帰計画真っ最中のむっちょです! 今回は「オルク神輿」こと、キルリグをペイント! キルリグは、ウールボゥイと5人のボゥイを載せたスクイッグからなる、めっちゃ情報過多な陸上戦艦。また、輸送できる人数をより増やせられるハンタ・リグとして組み立てられるキット。オルクは自分がウォーハンマーをはじめるきっかけになった種族なので、プライベートでも使用できるようにペイントしました。

■改造なし! どっちでも遊べる!
 ウォーハンマーのキットは、何種類かのユニットの中からどちらかを選択して組み立てるコンパチブル仕様のものも多く、どちらも使えるようにしようとすると改造が必要になることもしばしば。でもこのキットはなんと、パーツの差し替えのみでどちらのユニットとしても遊べるように設計されている珍しいキットでした! テンアゲです。

■ブラッドアックス氏族
 多くのオルクは「氏族」と呼ばれる大きな社会のようなものに属していて、氏族ごとに戦い方のポリシーが違ったりします。どの氏族に属しているかによって、ゲーム中に使えるルールも変わったりするのも面白いところ。
 僕のオルクたちは、迷彩服や軍隊的なノリを好み、偵察や奇襲攻撃といった汚えやり口で敵をぶちのめすことが流儀の、ブラッドアックス氏族。今回はブラッドアックス氏族仕様のキルリグを製作すべく、超ワルな不良である彼らのシンボルの迷彩っぽい模様を施しました。

■ちょっと流行りにのってみる
 オルクの象徴であるグリーンスキンですが、最近は「黄色みがかった肌」がトレンドになっている感じがしたので、ちょっと意識してみることに。
 エリシアン・グリーンのベタ塗りからスタートし、影を描き込みつつ、オグリン・カモとクリーグ・カモでハイライト。ケイディアン・フレッシュトーンとキスレヴ・フレッシュを1:1で混ぜたものに、オグリン・カモを少し加え、唇やヒジの先など突出している部分だけ、少し肌の質感が変わっているような演出をしてみました。
 ゲームをするとなると何十体もこの肌を塗ることになるので、なるべく「手順は少なく、再現性を高く」がモットーでしたが、まさかこんなことに…。クタクタにはなってしまいましたが、気持ち良くペイントすることができました! しまい込んでいたオルクたちも含めて、戦場に出る準備を着々と進めていこうと思います! グァァァグ!

キルリグ

ゲームズワークショップ プラスチックキット “ウォーハンマー 40,000”

キルリグ

製作・文/むっちょ

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むっちょ

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