『仮面ライダー』千葉治郎氏、佐々木剛氏、『仮面ライダー龍騎』松田悟志氏登場! 「特撮アーカイブ」トークショーレポート【スーパーフェスティバル95】
2026.10.139月27日(日)東京九段下・科学技術館で「スーパーフェスティバル95」が開催された。毎回恒例、特撮レジェンドゲストを招くトークショー「特撮アーカイブ」は今回は「仮面ライダー」スぺシャル! 『仮面ライダー』滝和也役の千葉治郎氏と『仮面ライダー龍騎』仮面ライダーナイト/秋山蓮役の松田悟志氏のトークショーが二本立てで行われた! 千葉氏のトークショーには仮面ライダ号ー2号/一文字隼人役の佐々木剛氏も特別友情出演し、まさに仮面ライダーづくしの1日となった。ここではトークの様子を少し抜粋して、写真とともにお届けしよう!
『仮面ライダー』滝和也役 千葉治郎氏&仮面ライダー2号/一文字隼人役 佐々木剛氏トーク!
最初に行われたのは『仮面ライダー』で仮面ライダー1号・2号とともに戦ったFBI捜査官・滝和也を演じた千葉治郎氏のトークショー。
すでに俳優業を引退しており、自らの意向によりその後めったに公の場に登場することはなかった千葉氏。しかしこの日は自身の半生が綴られた書籍『千葉治郎 変身しなかった男の物語』(立東舎)の発売によって貴重なトークショーが実現。会場にはレジェンドの姿を目撃すべく、多くの観客が押し寄せた。
いよいよ現れた千葉氏が「滝和也です」と挨拶をすると、観客席からは割れんばかりの拍手と歓声。
近況について千葉氏は、現在古民家付きの山を所有し、人々が楽しめる森林を作っていると語る。「子供たちが自分で考えて遊びを作り出す場所を残しておきたいなと、そういう思いで作っています」
滝和也と言えば仮面ライダーと並び立って戦い、ショッカー戦闘員を生身で倒すほどの超人。演じる千葉氏の身体能力もすでに周知されている通りで、作中のバイクシーンはすべて自身で運転を行っていたとのこと。危なくなかったですか? という司会の問いにも「そうでもないですよ? バイクでケガしたことは一回もないです」とけろりとした様子で答える千葉氏。小学生の頃からバイクに乗っていた(!?)という氏は、一度転がしてミラーを壊したことはあるそうだが、バイクシーンでケガをしたことは無かったという。
ただ、京都撮影所で乗馬の練習中に派手に吹っ飛び頭から落ちたことはあるという。「ホントは曲がるところなんだけど、真っすぐ行ってやろうと思って(笑)。自分だけ真っすぐポーンって、けっこう飛びましたね」
それでも大きなケガをせずに済んだというのだから、流石は滝和也というべきエピソードだ。
そして今回のステージでは、『仮面ライダー』撮影の日々をともに振り返るべく「友情出演」するゲストがもう一人! 一文字隼人/仮面ライダー2号を演じた佐々木剛氏だ。
盛大な拍手とともに登場する佐々木氏。そして固い握手を交わす二人。ゴールデンコンビの並びに会場が沸き立った。
前回のスーパーフェスティバルでもトークショーを行った佐々木氏は「僕の時はこんなに人が入っていなかった。流石治郎ちゃん」と一言。続けて『千葉治郎 変身しなかった男の物語』について「この本は読んだ方がいいですよ。元々治郎ちゃんのことは大好きでしたけど、もっと好きになりました」と太鼓判を押し、二人のトークが始まった。
二人の対談は『千葉治郎 変身しなかった男の物語』の中でも行われており、こちらは佐々木氏の店「バッタもん」にて収録。
さらにさかのぼると1998年に出版された佐々木氏の著書『一文字隼人―仮面ライダー2号伝説』にて佐々木氏から千葉氏に呼びかける形で対談をしており、佐々木氏曰く本書での対談は「その時のお返し」だという。
「対談してる時にライダーを流しながらやるんですけど、(千葉氏は)ひとつも覚えてないんですよ」という佐々木氏の言葉を受けて、自分が出ている作品はほとんど見たことがないと言う千葉氏。「アフレコの時に画を見るわけですよ。だからもういいやって(笑)」
気になる『仮面ライダー』撮影当時の二人の交流について聞かれると、「治郎ちゃんにはずいぶん助けてもらったね。必ず『台本読んだ?』って聞かれて……」と佐々木氏。
「朝ロケバスに乗ってくるんですけど、酒臭くてね(笑)。ホン読んだ? って聞くと『うん読んだよ』なんて言うけど、後でこっそり『どんな話?』って聞きにくる(笑)」と、今も垣間見える佐々木氏のお茶目なエピソードが千葉氏から語られた。
『仮面ライダー』の前後にも数々のドラマに出演してきた千葉氏と佐々木氏にとって、『仮面ライダー』の現場は他と比べても楽しい現場だったという。
佐々木氏が『仮面ライダー』の後に主演を務めた『黒帯風雲録 柔』などでメガホンを執った、早撮りの名監督として知られる渡辺邦男監督の現場の際は、撮影の時間に少しでも遅れようものなら出番は即カット。当時は厳しい現場が多く、そんな現場に比べると『仮面ライダー』は楽しかったと語る佐々木氏に千葉氏も同調した。
ただ、「治郎ちゃんと一緒にやるのはしんどかった」とも語る佐々木氏。「身体のバネが違う。垣根を飛び越えるシーンもカッコよくこなして、『俺主役だよ!』」と、千葉氏の身体能力の高さに舌を巻いていた模様。
さらに滝和也が作中で披露していたバイクを止めてヘルメットを脱ぐキメのシーンは、佐々木氏もやりたくて嫉妬していたそう。当時かつらを被って演技をしていた佐々木にはそれができなかったのだ。
「楽しいですかね? 何か聞きたいことはありますか?」と千葉氏が観客に質問を募ると、立花藤兵衛役の小林昭二との思い出をリクエスト。「おやっさんは当時の我々からみてもけっこうな先輩だけど全然怖くなくて、本当に緊張させない普通の良い人でしたね。アフレコも上手いんですよ。流石ジョン・ウェインだ。アフレコはこうやってやるんだなあと、技術を盗みました。そんないいおやっさんでした」と振り返った。
トークの最後に佐々木氏は「(千葉氏は)ほんとに苦労して、ほんとに真剣に仕事に取り組んできたんだなあって。俺みたいにいい加減じゃなかったな。頭が下がります」と千葉氏へのリスペクトを示した。
そして最後の挨拶でも観客に対して「ありがとうございます。恥ずかしいです、人前に出るのは得意じゃないので……」と、終始謙虚な姿勢が印象的だった千葉氏。しかし現在に至っても若々しく精力的に活動を行う姿は、紛れもないレジェンドの雄姿であった。
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