【蒼き流星SPTレイズナー】「1/100ベイブル」を徹底改修してフル可動化!【サンライズメカニック列伝】
2026.09.17サンライズ・メカニック列伝 第82回/SPT-BB-02U ベイブル【BANDAI SPIRITS 1/100】●田仲正樹 月刊ホビージャパン2026年10月号(8月25日発売)
SPT-BB-02U ベイブル
(『蒼き流星SPTレイズナー』より)
サンライズ作品に登場する数多のメカを模型作例で再現し、改めてその魅力を探る連載企画「サンライズ・メカニック列伝」。今回は『蒼き流星SPTレイズナー』より、スーパー・パワード・トレーサー(SPT)「ベイブル」の1/100作例をお届けしよう!
ベイブルは主人公エイジが奪取した小型輸送艦トライポッド・キャリアに搭載されていた3機のSPTのうちの1 機。レイズナー・バリエーションの1つとして開発された機体で、格闘性能を重視しているためキャノピーの面積が狭く装甲が厚いのが特徴である。劇中では第9話から登場。デビッド・ラザフォードが搭乗してロアン搭乗のバルディとともにエイジの危機を救ったシーンは、物語序盤屈指の名場面として今なおファンの間で語り草となっている。
作例は田仲正樹が私物を2セット投入して製作。各関節をフル可動化し、フォルムを重装甲タイプらしい重厚なものに調整。SMPと並べた際に違和感を生じさせないことを目標に、膨大な手間をかけて41年前のキットを徹底改修している。
▲チャーフィー本体はキットの素性を活かし、ディテールアップは機銃の開口とプラペーパーで作り直したライトガードにとどめている
[製作途中状態]
接着剤不要の簡単組み立て、当時300~400 円のお手頃価格でコレクション性抜群の1/100『レイズナー』シリーズだが、肉抜きや省略が目立ち、可動部がゆるみやすく可動域も狭いのはこの1/100ベイブルも同様。作例は過去に本連載で製作されてきたSPT作例群と同様、「SMPシリーズと違和感なく並べられるものにする」ことを目標に、劇中の印象的なポーズを再現するために可動範囲を拡大し、同時に重装甲・高出力の機体であることを表現するために全身のバランスを調整したもの。製作途中画像からは、製作過程における試行錯誤の様子と、完成までに費やされた膨大な手間と時間を読み取ることができるだろう…。
[頭部]
接着面で1mm幅増しして大型化するとともに丸みを強調。キャノピー後方のヒンジは削り取り、開閉ギミックはオミットしている。左側頭部のアンテナは先端を丸めた縫い針と真鍮パイプを組み合わせたものに交換してシャープ化した。
[胴体/バックパック]
首関節は2重ボールジョイント化。武器の自然な両手持ちを可能とするため、肩関節には30MMシリーズのボールジョイントを移植した。腹部はプラ板で作り直し、射撃ポーズや飛行ポーズに対応させるためにボールジョイントで腰部と接続している。腰部は各装甲を分割し、それぞれをプラ板で大型化したあと、HGCE インパルスガンダムの腰部フレームへ取り付けて可動化。股関節下部には各種ディスプレイベースに接続するための3mm径の穴を設けている。宇宙用バックパックSP-02Dは本体をブロックごとに切り離し、整形後に再接着してシャープ化。左右の球体はキットのまま。ノズル類はすべて市販のバーニアパーツに交換している。
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ⓒ サンライズ
田仲正樹(タナカマサキ)
中学校の修学旅行中、井上善勝氏と一緒に『レイズナー』のガシャポンを回し、見事にビル・コナーズをゲットした。




























