HOME記事キャラクターモデル人気AT「ブラッドサッカー」の[PS版]が待望の再販!! ブルー寄りのダークブルー塗装と正攻法のウェザリングでブラッドサッカーの魅力を引き出す!【装甲騎兵ボトムズ】

人気AT「ブラッドサッカー」の[PS版]が待望の再販!! ブルー寄りのダークブルー塗装と正攻法のウェザリングでブラッドサッカーの魅力を引き出す!【装甲騎兵ボトムズ】

2026.08.21

X・ATH-P-RSC ブラッドサッカー【ウェーブ 1/35】●桜井信之 月刊ホビージャパン2026年8月号(8月25日発売)

ブラッドサッカー [PS版] (再販版)特写画像

人気のH級AT、久々の再販!

 ブラッドサッカー、言わずと知れたOVA『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』に登場する人気ATだ。ウェーブは2017年に1/35スケールのST版(スタンダード仕様)を発売し、2018年にはギミックを追加したPS版(プロスペック仕様)を展開した。そして今年、そのPS版が待望の再販。しかも単なる再生産ではなく、さらなるオマケパーツ(後述)が追加されている点が見逃せない。久々の再販を記念して、本記事では漆黒の機体を実力派モデラーが重厚なウェザリングで仕上げ、その魅力を存分に引き出している。

ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
パイロット 拡大
▲ PS版には操縦席パーツおよびパイロットフィギュアが追加されている。さらにヒザに引き出し関節が足され、降着機構を差し替えなしで再現できるのもPS版のよいところ。シンプルかつリーズナブルなST版も楽しく遊べるキットだが、フルギミックを味わいたい方は、箱に書いてある「ST」「PS」の表記を見て購入しよう
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
右肩アーマー
▲2026年再生産分のPSキットには、右肩アーマーやブレードを「蛍光成型色」で再現したランナーがもう一枚付属する(写真左側)。無塗装で仕上げるにはもってこいのオマケだ
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
正面
▲ブラッドサッカーは、スコープドッグの後継H級ATとして開発されていた機体<グラントリードッグ>を、秘密結社が改良したもの。デライダ高地の秘密結社アジトに潜んでいたレッドショルダー隊の生き残りが搭乗し、アジトに殴り込みをかけてきたキリコたちのスコープドッグ ターボカスタムと交戦した
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
背面
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
胸部拡大
▲PS版は、頭部の各種レンズと腹部のライトがクリアーパーツで成型されている。右耳の部分は角形と丸型の2種類を選んで装着できるが、今回は好みで角形を装着した
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
肩アーマーリベットモールド 加工様子
▲ここだけはこだわりたい! ということで、キットの肩アーマーのリベットモールドはやや肉薄な気がしたので、すべて削り落としてから流用パーツで再生した
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
モールド 加工
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
モールド加工②

▲左フロントアーマーにはレッドショルダー隊マークのモールドがあらかじめ彫刻されているのだが、マークは塗装されているものと解釈して埋めてしまった。デカールは別売の「1/35SCALE AT DECAL[1]」から流用

ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
ポージング
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
ポージング②
▲可動性能はST版から変わらず優秀で、腰を深く落としてのローラーダッシュなどのアクションポーズもしっかり取れる。専用形状のブラッディライフルはあらかじめ銃口が開けられているのがありがたい
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
脚部加工 比較 正面
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
脚部加工 比較 側面
▲こだわりポイントその2、太モモのリベット追加。太モモ側面にドリルで等間隔に穴を開け、市販リベットパーツを埋め込んだ
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
ポージング 変形 正面
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
ポージング 変形 背面

▲ヒザに収められていた関節を引き出すと、降着姿勢が取れる。毎度のことながら腰と足がぴったり設地できる点がウェーブの愛や意地を感じさせてくれる

ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
 脚部加工
ブラッドサッカー [PS版] (再販版) 脚部加工 背面
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
脚部 拡大

▲ヒザから下のスネやその周囲にも市販のリベットパーツを配置。足首の内側部分にはプラ板でディテールを追加した

ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
ターンピック 加工
▲ターンピックは裏側に肉抜きがあるので、忘れずにパテなどで埋めた
ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
ポージング③ 背面

 数年前から各メーカーからボトムズ関連のキットが連続でリリースされ、先日の静岡ホビーショーでは押井守氏が手掛ける最新作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』のメカデザインが発表されるなど、ますます盛り上がりを見せています。90年代から精力的にATをキット化してきた老舗ウェーブの1/35シリーズもかなりのラインナップが出揃い、待望の新作・ファッティーを心待ちにする日々です。
 しかし、その前にブラッドサッカーの久々の再販PS版が届いたとの連絡が入り、僕が担当することになりました。本キットのST版、PS版はいずれもかなり前に発売されたアイテムですが、長らく再販待ち状態だったがゆえに、今回の再販を待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか? キットのヒザから上の外観にST版からの変更点はありませんが、特典パーツで蛍光成型色の右肩アーマーが付属しており、成型色を活かした無塗装仕上げで楽しみたい方への特別なギフトとなっています。
 初版から時間は経過しているものの、形状的には文句のない仕上がりなので、今回はリベットを中心にディテールを追加する方向で仕上げています。新規設計のスネパーツはPS版の特徴である降着姿勢が取れる構造。同シリーズでは処理方法が分かれるスネ後方の分割ラインですが、今回は後々のメンテナンスも考慮して、この部分にスジ彫り処理を施し、ラインを消さない方向で製作しました。個人的にこのラインは毎回消して製作していたのですが、以前作例を担当したキットを修繕しブラッシュアップした際、やはりスムーズに分解できるほうが有益だと気付き、今回この方法で仕上げてみることにしました。
 塗装に関しては、以前編集部と打ち合わせした際「ブルー寄りの仕上げで」とのオーダーをいただいたので、限りなく黒に近いダークブルーで仕上げています。ブラッドサッカーの塗装は本当に頭を悩ませる色味で、あまりにも黒から離れすぎると、ブラッドサッカーとしてのキャラクター性が失われてしまいます。しかし黒に近ければ近いほど、ウェザリングの手段は限られてくるので本当に悩ましい限りです。1/24などの大型キットであれば、グレーやホワイトといった真逆の手段でスミ入れや汚しを加えたのですが、1/35というスケールでこれを行うと、まるで湿度が高い環境で塗装した“カブり”を起こしたように見えてしまうので、今回は正攻法で汚しています。
 年末に向けてますます盛り上がるボトムズ、今年の夏もまた暑くなりそうな予感です。

ウェーブ 1/35スケール プラスチックキット ブラッドサッカー[PS版](再販版)使用

X・ATH-P-RSC ブラッドサッカー

製作・文/桜井信之

ブラッドサッカー [PS版] (再販版)
●発売元/ウェーブ●6380円、発売中●1/35、約13.5cm●プラキット


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© SUNRISE

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桜井信之(サクライノブユキ)

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