HOME記事キャラクターモデル『魔動王グランゾート』の邪動神「ジャンモス1号」をタカラ「魔動コレクション」を使用して徹底工作! 各所のシャープ化や可動部の刷新などでフォルムを調整、より設定画に近づける!!【サンライズメカニック列伝】

『魔動王グランゾート』の邪動神「ジャンモス1号」をタカラ「魔動コレクション」を使用して徹底工作! 各所のシャープ化や可動部の刷新などでフォルムを調整、より設定画に近づける!!【サンライズメカニック列伝】

2026.08.19

サンライズ・メカニック列伝 第81回/ジャンモス1号【タカラトミー】●田仲正樹 月刊ホビージャパン2026年9月号(7月24日発売)

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田仲正樹製作「ジャンモス1号」アイアンバー構え

[脚部]

田仲正樹製作「ジャンモス1号」脚部アップ
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中脚部
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中靴

 左右2パーツの脚部はまず太モモ、スネ、靴部に3分割。股関節はEG νガンダム、太モモは形状変更したHGスコープドッグ、ヒザ関節は前後の幅を詰めたHG ドムトローペン、足首関節はPC002ポリ部品を使ったHGガンプラのボールジョイントにそれぞれ交換。スネは前後と上下に延長して大型化したのち、前面と側面のバルジを作り直し、形状を設定画に近づけた。ヒザ装甲もプラ板で幅増しし大型化。後部のノズルは市販のものに交換。靴部は1.5mmプラ板で上下と前後に幅増しし大型化。軟質樹脂製の爪はレジンに置き換えている。

[腕部]

田仲正樹製作「ジャンモス1号」右腕
田仲正樹製作「ジャンモス1号」右肩アップ
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中右腕
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中右肩
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中腕部

 右腕は肩の球体部をHG レイダーガンダムの破砕球に交換。2本のスパイクが付いた部分がスライドしてミサイルランチャーが現れるギミックを新造した。スパイクは旧1/144ガズアルのビーム・サーベル刃を削り込んだものに交換。上腕は適当なタンク部品の輪切りと市販のノズルパーツに交換。ヒジ関節部は市販の球体ジョイントに交換し、いわゆる「大河原曲げ」ができるようにした。前腕はプラ板で大型化し、各ディテールをプラ角棒と市販のリベットパーツ、ノズルパーツで作り直し。手首関節はボールジョイント化し、拳はHG ビルドハンズとHGガンプラの丸指のものに交換した。

[アイアンバー]

田仲正樹製作「ジャンモス1号」左腕とアイアンバー
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中アイアンバー
田仲正樹製作「ジャンモス1号」製作途中左肩アーマー

 左腕の鉄球アイアンバーは、キットのスプリングによる射出とタコ糸を巻き取って鉄球をたぐり寄せるギミックをオミット。ネオジム磁石を内蔵させて、左前腕および鎖(100円ショップで購入したアクセサリーチェーン)で接続できるようにした。鉄球は「ちょうどいい大きさの球体がこれしかなかった」ということで、可動戦士NEWマテリアルモデル ターンAガンダムに付属のガンダム・ハンマーを加工。スパイクを削り、市販パーツを加工し量産したレジン製のスパイクを植え直した。うち1本を取り外すことで各種スタンドとの接続が可能だ。

田仲正樹製作「ジャンモス1号」ポージング例

■象がモチーフのメカを10体言ってみよう
 私の知り合いの保育士さんは『ガンダムSEED』シリーズのファンなのですが、「キラ君が乗っていないモビルスーツはザクもグフも全然区別がつきません! わたしには全部同じに見えます!!」と仰っていました。言われてみれば自分も、いわゆるヒーローロボット作品を観ていた幼少時は、主役以外の「今週の敵メカ」にそれほど強い興味を持っていなかったので、キャラクター主体で見ているとそんな感じなんだろうなと納得したものです。 
 ひょっとすると、大地やラビが好きで『グランゾート』を見ていた方々もまた、闇の9邪動神が「全部同じ」に見えていたかもしれません。しかし「チラノザック2号を作る際は陸戦型ガンダムの上腕が使えるんじゃないか……?」と四六時中考えているサンライズメカファンの皆さんならご存知の通り、実際はどの機体も個性的でユニークでカッコいい奴ばかり。魔動コレクションシリーズには、そんな「1回しか登場しないやられメカ」たちを如何にして主役の3魔動王に匹敵する魅力を備えた商品にするかという、開発陣の創意工夫が詰まっています。
 ジャンモス1号の一番の売りは左腕アイアンバーの射出・巻き取りギミックでしょう。今回は涙をのんでオミットしましたが、代わりに鉄球の大型化とスパイクのシャープ化を行い、迫力を出したいところ。MGのガンダム・ハンマーでは小さく、HG ドラッツェの球体では大きすぎるので、NEWマテリアルモデル ターンAガンダムのポリカーボネート製ハンマーを投入しました(他にも何かあるとは思うのですが)。軟質部品製のスパイクやツメはすべてレジンやプラ材に置き換え。ほぼ左右2パーツで構成される腕と脚は関節ごとに分割、可動部を新造して自然な立ちポーズがとれるようにしました。壊れにくくするためにプラの肉厚が1.5mmもあり、特に上半身はかなり重いので、ヒザ関節はポリキャップを使わずHIPS樹脂製のジョイントで強化しています。ジャンモスノーズ(鼻)はより立体感が欲しかったので節ごとに切り離し、前後をプラ板で塞いでつなぎ直しましたが、あまりおすすめできない工作でした。でも某獣戦機から流用ってわけにもいかないしねえ……。
■象といえばピンクである
 キットの箱と新紀元社刊「魔動王グランゾート メモリアルブック」に掲載のカラー画稿を参考に塗装。本体色は箱に掲載のセル画(作画用に線を減らした設定画の、その前の段階のデザイン画)を参考にピンク寄りにしました。なお、この絵では左ヒジ関節と右上腕の色が本編と異なりますが、作例は本編に準じて塗り分けています。
本体=クールホワイトにピンク、純色バイオレット、スカイブルー、コバルトブルーを各少量、オレンジ微量
腕、脚=自作の紫系グレー
赤=ハーマンレッドにピンク少量
牙=クールホワイトにパワーグリーン少量
 目はGXホワイトシルバーの下地にクリアーブルーを上吹き。胸のモストーンは同じ下地にクリアーブルー+クリアーグリーン。ミサイルの弾頭はライトブルー。金はエルドランゴールド。スミ入れ後につや消しと半光沢を混ぜたクリアーで塗膜をコートして終了です。
 次回は「物語の後半でも活躍してほしかった……!」と視聴者の誰もが思う、あのメカの作例が登場します。

田仲正樹製作「ジャンモス1号」

タカラトミー ノンスケール プラスチックキット“ 魔動コレクション”

ジャンモス1号

製作・文/田仲正樹


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