タミヤ の「1/48 アメリカ軽戦車 M5A1 スチュアート」を組み立てた状態で筆塗り塗装!気軽にファレホでリビング塗装に挑戦しよう!!【スケールモデルの“神レシピ”】
2025.05.20
スケールモデルの神レシピ/アメリカ軽戦車 M5A1 スチュアート【タミヤ 1/48】 月刊ホビージャパン2025年6月号(4月24日発売)
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ぷらシバ式ファレホ筆塗り一気に見せます!!
下地の黒を活かそう!
▲手前半分を「オリーブブラウン[70.889]」で塗装した状態。下地の黒を隠蔽せずに、透けている状態でストップしているのが分かる
「1色目」はラフで問題なし!
▲完成までに数色重ねていく。1色目は全体に薄く塗料を塗って終わるイメージ。1色目で塗り込んでしまうと、この後の塗料を発色させる時にさらに塗り込まなければいけないので、より厚塗りになりやすい
こちらが
メインカラーになります!
▲2色目に登場するのが「アメリカ軍 オリーブドラブ[70.887]」。よく撹拌してから使用する
少しとろみがあるくらいの粘度に
▲1色目よりしっかりと発色させたいので、少しとろみがあるくらいの粘度に調整。こちらも水とフローインプルーバーを適宜加えながら塗装している
厚塗りしないように注意
▲先ほどよりも塗料が濃いので、発色力も強い。ここで一気に発色させようと1ヵ所を重点的に塗るのではなく、まずは全体に色を塗るというイメージで、筆塗りで模型を1周しよう
車外装備品の塗り分けなどは気にしない!
▲ぐるっと後ろに回ってくると、さまざまな車外装備品が登場する。ここは後から細い筆で塗り分ければいいので、まずは車体色を塗って、スムーズに全体の塗装を終わらせてしまおう
メインカラーの塗装が終了
▲「アメリカ軍 オリーブドラブ[70.887]」の塗装が終了。この状態でもまだ下地色の黒や1色目の「オリーブブラウン[70.889]」が感じられる。筆跡もしっかりと残っていて、まるで汚れが上から下方向に垂れている雰囲気にも見える
ハイライト効果を狙います
▲車体色の最後となる3色目は「カモフラージュオリーブグリーン[70.894]」を塗装。こちらを車体のエッジ部分や、光がよく当たる装甲上面に塗っていく
かなり薄めにします!
▲もっとも薄く希釈する。この塗料を筆に含ませたら、一度ペーパータオルで軽く拭き取り、筆をセミウェットな状態にしておく。ドライブラシほどカサカサにはしない
セミウェットな状態の筆で擦り付ける
▲ドライブラシよりも筆先がウェットなので、塗料が滑らかに角に残る。ドライブラシ特有のガサガサ感を抑え込みながら表面にハイライトを施せるのがポイント。明るいグリーンが発色しているのがわかる
3色のグラデーション塗装完成!
▲車体色が塗り終わった。筆のタッチを汚しの情報量としているので、ウェザリング塗料で表面を汚していなくても汚れが垂れているような雰囲気となっている。下地色と筆のタッチを活かすことでこのような表現が可能なのだ
通常塗料で砂&ホコリ汚れ
▲表面に付着した砂やホコリの汚れを通常の塗料「デザートイエロー[70.977]」で塗っていく。足周りに近い装甲にドライブラシで塗料を擦り付けていく
奥まった箇所は汚しポイント!
▲部屋の隅にホコリが溜まるように、車両の奥まった部分にも汚れやホコリが蓄積する。そういった部分にも塗料を擦り付けていく
装甲の角にドライブラシ
▲汚れが付きそうな箇所に優しくドライブラシ。車体すべてにドライブラシすると、メリハリがなくなるので、汚れそうなポイントを絞って塗っていこう
薄く希釈した塗料での汚し
▲ディテールが密集している部分にうっすらと砂埃を纏わせたい時は、薄めたデザートイエローを少量塗るとよい。乾燥するとうっすらと黄色に染まり、雰囲気が出る
足周りはハードにドライブラシ
▲もっとも汚れる足周りは、しっかりとディテールが浮き上がるくらいガシガシとドライブラシしよう
履帯を塗ります
▲黒のサーフェイサー色の上から「バサルトグレー[70.869]」を塗装
白が効果的
▲履帯はメタリック塗料でドライブラシすることが多いが、白も効果的。グレーに近い白「ホワイトグレー[70.993]」で軽くドライブラシすることで、通常塗料でもメタリック感ある雰囲気になる
錆色を塗る
▲履帯に錆色を塗る。見え方によっては泥が付着しているようにもなって一石二鳥。使用するのは「ブラウングレーズ[70.854]」。下地が透けるくらいの濃さに希釈しよう
ちょんちょんと塗っていく
▲面全体に塗るのではなく、塗料を置く感じでちょんちょんと角や面の中央に塗っていく
牽引ロープにも錆色
▲牽引ロープにも「ブラウングレイズ[70.854]」を薄く塗った
基本塗装完了
▲全体を組んだ状態のまま塗装が完了。戦車模型はこのように塊で塗装できる楽しさがある。黒を下地に塗って、ぜひ筆塗りを楽しんでほしい!
1/48 軽戦車のM5A1スチュアートをファレホカラーで筆塗りしました。今回は履帯もガッチリ接着して、全部組み立てた状態からです。
よし筆塗り行こうっ! とはやる気持ちを抑えて、水性のブラックサーフェイサーを塗り残しのないように吹きます。このとき厚塗りしないよう気を付けましょう。
車両メインカラーは、車両全体と最初のブラックが吹けていないところにUSAオリーブドラブを塗り、CAM.オリーブグリーンで塗装面上部などに明るい本体色で塗装。ホコリが溜まりやすい下部は、デザートイエローをメディウムと水で薄く溶いたカラーを砂埃&ハイライトのように塗っています。
上部オリーブグリーンと下部デザートイエローで真ん中のオリーブドラブをはさみ込むように、3色でグラデパターンを組んでモジュレーション的にはしていますが、デザートイエローを使うことで本体色2色のあとにウェザリングをする意識を持つほうがデザートイエローを置く位置を判断しやすいかもしれません。
このままだと単調に見えるので、バーントレッドとブラウングレイズを混色し、デザートイエロー同様に薄め、入り組んだ箇所や溶接ビード周辺を染めました。グリーン地にレッド系のピンウォッシュであえてくすむ雰囲気にしていますが、引きで眺めるとデザートイエローの砂埃も映えてよい雰囲気になるかと。履帯と転輪外周はグレーとライトグレー2色でドライブラシ後、ブラウングレイズで薄く染め、さらにライトグレーでドライブラシしています。今回は1/48戦車を粉物やウォッシュカラーを使わずにファレホモデルカラーレンジで仕上げてみました。あとファレホブラシ! 今回の作例ではじめて使いましたがとても塗りやすくてオススメです。「ファレホ専用筆の専用筆入れ」(?)を増やさないとですね。
タミヤ 1/48スケール プラスチックキット
アメリカ軽戦車 M5A1 スチュアート
製作・文/ぷらシバ
1/48 アメリカ軽戦車 M5A1 スチュアート
●発売元/タミヤ●2530円、発売中●1/48、約9.4cm●プラキット
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ぷらシバ
水性塗料をメインとした筆塗りでさまざまな模型を塗り上げる! 今回はプライベートでもよく使用しているファレホの筆塗りを披露。