水性塗料「アクリルガッシュ」での金属の鋳造表面、ドライブラシによるハイライトの表現に注目!海洋堂ARTPLA「スレイプニール」を塗装
2024.12.12
ターナーアクリル通信 #11 月刊ホビージャパン2025年1月号(11月25日発売)
話題の塗料「アクリルガッシュ」について、塗り方からプラモへの使い方まで教えてくれるコーナー。アクリルガッシュのメーカー、ターナー色彩協力のもと、基本的な使い方、模型への活用方法をご紹介しましょう。
今回から2回にわたり、海洋堂ARTPLA「スレイプニール」の塗装をご紹介します。20cmを超えるサイズに有機的なパーツからメカモールドまで、多彩なディテールを楽しめるキットです。ここでは「ジャパネスクカラー」の粒子感を用いた金属の鋳造表面の質感と、ドライブラシによるハイライトと筆目を活かした塗装面の表現を行いました。
村尾ゴジラ
本誌では1980年代から活躍するベテランモデラー。怪獣や特撮メカなど現在も多くの作例を手掛ける
立ち上がったポーズに変更
▲ 無可動のスレイプニールを改造し、立ち上がり槍を構えるポーズに変更。蹄裏や腹側のディテールも1方向から見えるようにしている
下地はオリーブ系で明るめに
▲鎧の隙間に見える金属色の下地として、オリーブグリーンにセピアを加えて暗すぎない下地を作る。これにより金属色が鮮やかに発色する
鮮やかな金が発色
▲ジャパネスクカラーの黒金で塗装。粒径が大きいので1度塗りでも金に発色する
金属色の使い分け
▲ジャパネスクの黒銀で関節部分に見えるメカディテールを塗り分ける
▲通常のアクリルガッシュでハイライト部分を塗り分けることで、同じ金属色の中に差が出て深みが生まれる
▲青みががった体の塗装ではマゼンタ、コバルトブルー、ミキシングホワイトで薄い紫を作りベタ塗り。その上からホワイトを多量加えた同色でドライブラシを行う
下地塗装完了
▲ これでベースとなる下地の塗装が完了。次回は細かな塗り分けを中心にご紹介予定
ARTPLA スレイプニール
●発売元/海洋堂●9790円、発売中●約22cm●プラキット
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Ⓒ出渕裕/徳間書店