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【ビルダーズノート】プロモデラーが選ぶ!ユーザー投稿作品レビュー!第2弾 ~林哲平、オトカワ編~【ガンプラ】

2024.03.01

ホビージャパンでも活躍のプロモデラーが、ビルダーズノートの投稿作品をレビュー!

 公式ガンプラファンコミュニティ「ビルダーズノート」に投稿された作品の中から、ホビージャパンにて現役で活躍するプロモデラーが作品をいくつかピックアップし、その作品にコメントをしていく本記事。

 現在開催中のイベント「SEEDガンプラミッション2 in ビルダーズノート」からピックアップしてレビューいたします!

 今回は、オトカワ氏と林哲平氏のお2人にコメントしていただきました!

「ビルダーズノート」とは?

「ビルダーズノート」はバンダイナムコエンターテインメントが運営する公式ガンプラコミュニティです。 ガンプラのファンが集まり、日夜さまざまな作品が投稿されています。

▶サイトはこちら

林哲平 氏ってどんなモデラー?

 モデラーとしても一流の腕前を持つホビージャパン編集スタッフ。How toページを主に担当し、ガンプラをはじめとしたあらゆるジャンルの模型に精通しています。週末だけでもカッコいいガンプラが作れる究極テクニックガイドのシリーズも好評発売中です!

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オトカワ 氏ってどんなモデラー?

 2022年の全日本オラザク選手権のガンダムAGE部門で金賞を受賞し、その後同じ年の4月号で電撃モデラーデビューを果たしたオトカワ氏。非常に丁寧で精度の高い基礎工作によって完成度が底上げされ、そこにオトカワ氏の繊細できめ細やかな塗装が施されると、清潔感に溢れ、雑味を一切感じないキット本来の魅力が最大限に引き立った作例が完成します。

 オトカワ氏の作例はビルダーズノートにも公開されているため、気になった人はこちらもチェックしてみてください!

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ピックアップ&レビュー!

ピックアップ! No.1

ストライクフリーダムガンダム オブジェ風

製作/ModelerT

■林哲平

 ものすごい迫力ですね! こう、アニメでは敵MSをビームサーベルで真っ二つにして撃破し、爆風の中画面の正面に飛び出してくるような戦闘シーンの演出がありますが、それがそのまま立体になったようです。壁に掛けると、角度的に正面には保持する棒が見えないので、本当に宙に浮いているようです……! SEEDのMSは飛ばしてこそ華だとも思っておりますので、レイアウトや発想が大変勉強になります!

■オトカワ

 写真だけではもったい無い、ぜひ実物を見てみたくなる作品です。特殊効果のアイデア勝負というだけではなく、ガンプラ本体は美しいパール塗装がされ丁寧で隙の無い仕上がりです。単体の立ち姿だけを見ても充分見応えのある作品だと感じます。

 投稿写真の順番が、こちらに向かってどんどん進んでくるように演出されているのも迫力を感じられて、SNSでの見せ方も上手だと思いました。

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ピックアップ! No.2

デスティニーインパルスA

製作/シト🦔PЯISMA

■林哲平

 私もデスティニーインパルス大好きなんですよ。背中を付ければ出来上がり……ではなく、アンテナや胸部、スネ部分などまでデスティニーにすることにより、デスティニーインパルスとデスティニーのミッシングリンクを繋ぐ機体のようで、設定的な説得力をすごく感じました。SEEDMSVに、デスティニーインパルスの強化版としてそのまま登場してきそうです。

■オトカワ

 HGキットをベースにデスティニーインパルスを作った人は少なくないと思いますが、本作品は各部に少しアレンジを加えることで、よくあるミキシングであっても個性を感じる仕上がりになっています。なかでも大きく目立つ翼はデスティニー本来の曲面形状から角ばったデザインに変更され、一目で「他とは違うぞ」と感じられるのもポイントです。

 また非常に細かい箇所ではありますが、肩装甲の内側や翼の内部がしっかりと影色で塗り潰されていることでプラスチック感が無くなると同時に、作品全体が引き締まって見え非常に効果的です。

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ピックアップ! No.3

アストレイ リーラフレーム ネメシス

製作/OWEN

■林哲平

 同じミキシングビルダーとして、素直に、素晴らしい! と言わせてください。左右非対称と、上手くまとめるのが難しいモチーフながら、スケール違いのキットを巧みに使って仕上げた作品のオリジナリティに感銘を受けました。特に、顔を四つ目にするというデザインは、左右非対称の異形を強調するうえで、非常に優れたアイデアなのではないでしょうか? 塗装もこだわられていますよね。誤魔化しが効かないゴールドのラインのビシっとした塗り分けなど、見ていて気持ちがいいです。

■オトカワ

 スクラッチパーツも交え、スケールの異なるさまざまなキットのパーツを使いながらも非常に上手くまとめ上げられた作品です。「上手くまとめる」というのはとても大切ですが、下手をすると平凡でつまらない物になりかねません。かといって、見る人の心に刺さるようにと意識するあまりスパイスを効かせ過ぎてしまえばしつこくなってしまうのですが、本作品は配色センスや高いミキシング技術によってその匙加減が絶妙だと感じました。

 美しく平滑な塗膜や一切ガタつきの無いマスキングなど基本的な製作技術も非常に高く、率直に言って脱帽です。

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ピックアップ! No.4

ライジングフリーダム ブランネージュ

製作/T-self

■林哲平

 この投稿だけではなく、過去の作品も拝見させていただいたのですが、このホワイト&ブルーはT-self氏さんのパーソナルカラーだったんですね。私は黒赤の悪者カラーでよく塗るのですが、清涼感というか、精霊的な神聖なイメージを感じます。クリアーキットの透けを活かしたウイングのグラデーション部分や、下半身をイモータルジャスティスにしてつま先を尖らせて、シルエットの先端をすべて鋭角にしているところも好きです。

■オトカワ

 白と青の爽やかなカラーリングがパッと目に飛び込んできます。クリアパーツへの白のグラデーション塗装は階調の変化が非常になめらかで、作品の大きなポイントになっています。

 ボリュームのある武器を装備させたり、ウイングの取り付けに工夫をすることで迫力あるシルエットになり、美しいグラデーション塗装と相まって淡い色使いでありながらもインパクトがあり強く印象に残る作品だと感じます。

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ピックアップ! No.5

イモータルデスティニーガンダムspecV3

製作/morish/もりっシュ

■林哲平

 イモータルジャスティスとの悪魔合体で最強のデスティニーに! 完成写真と合わせて、製作中の写真も楽しく拝見させていただきました。可変機を作るときって、事前のすり合わせとかセッティング、大事ですよね。思わぬ部分がひっかかったりしますし……。これだけ最強なデスティニーであれば、動力パイプむき出しでも大気圏突入は可能だと私は思います。そして、すみません! 最後に出てくる、インフィニットアームズ君! モノアイ好きなので、ついこちらのほうにも惹かれてしまいました(笑)。

■オトカワ

 イモータルジャスティスとデスティニーを合わせた上半身に、脚部はまるごとグレモリーという組み合わせが不思議とよくマッチしている、見事な発想のミキシング作品です。おそらく脚部は延長などの調整はしていないと思うのですが、脚が長く整ったプロポーションでありながら上半身にボリュームのあるシルエットになっていることで、迫力あるアクションポーズがカッコ良く決まっています。

 また通常、ガンダムでは白の部分がライトグレーになっているデスティニーですが、青をメタリックブルーにすることでややアンダー調のカラーリングでも華やかさを感じられる仕上がりになっていますね。

この作品の投稿ページはこちら!


 いかがでしたか? 今回はオトカワ氏と林哲平氏による5作品へのコメントでした。

 本記事「プロモデラーが選ぶ!」は、今後もHJWEBにて連載する予定となっております。次回以降のホビージャパン現役モデラー陣によるレビューにもご期待ください!

 ぜひ皆さんもビルダーズノートにてトピック「#SEEDガンプラミッション 」をつけて、ガンプラの写真をご投稿ください!


 前回の「SEEDガンプラミッション in ビルダーズノート」企画で行ったレビュー記事も合わせてご覧ください!

第1弾 ~林哲平 編~

第1弾 ~木村直貴、オトカワ編~

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