スチレンボードとアクリルガッシュでブロック塀を製作! 終末世界を思わせる情景を完成させる!【水性塗料ペインティングLAB.】
2024.02.13水性塗料ペインティングLAB.●むっちょ 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)
フォルクスワーゲン タイプ2 マイクロバス “1963” 23ウィンドウ
1/24スケールのディオラマ風ディスプレイを完成させよう!
製作・文/むっちょ
安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
2023年8月号掲載の「フォルクスワーゲンマイクロバス」から、前回の道路標識&ガードレールなど組み合わせてディオラマを製作しました。ミニチュアゲームでのノウハウを活かしてオブジェクトを作り、味わいのある情景を目指します。
新春の水性ペインティングLABOは水性アクリルボーイ初挑戦のディオラマからスタートします!
今回使用している材料
●スタイロフォーム、スチレンボード、ギター6弦、
グリーンスタッフ・ワールド グラフィティデカール、
プラッツ 1/24 マンホール エッチングパーツ(東京都)、
三井理化学株式会社 布ヤスリ #80
みなさんこんにちは! むっちょです!
本コーナーで今まで製作した作例を全部まとめてディスプレイしてディオラマを作ってみます。
ワーゲンバスから始まり、1/24スケールのキットを作ってきたのはこのためです。もちろん、すべて水性塗料を使用してペイントしていますので、用途に合わせた使い分けも参考にしていただけたら嬉しいです。
■なにかあった都市部
ワーゲンバスの回で「いや、車ってそんなボロボロにはならなくないっすか?」からはじまったシリーズ。放置されてサビや泥にまみれた車がある景色ってなんだろう、と考えたところから話がスタートしました。
個人的に終末系の物語や風景が好きなので、ゾンビとか管理されなくなった置物を盛り込んでいき、エモいディスプレイを作り上げていくことになりました。ディオラマ製作は初挑戦なので、ドキドキしながら製作開始です。
■スチレンボードのブロック塀
元々ウォーハンマーユーザーだったこともあり、キャラクターを戦場で映えさせるためのスチレンボードはストックしてあります。
今回は1/24スケールということで、ひとつあたり8cm×16cmのブロックで出来たブロック塀を、ケガキ針で彫り込んで用意しました。ホットナイフを使い崩れた部分を作り、ギターの弦をむき出しになった鉄筋とします。リキテックスのモデリングペーストで下地を作りました。
■80番のアスファルト
モデリングペーストで作ったコンクリートのテクスチャーと差をつけるため、アスファルトの地面には80番の布ヤスリを使用しました。元から黒いので塗装の必要もなく、丁寧に切り出しを行うだけでいいので助かります。1/24~1/48スケールくらいまでなら80番がちょうど良いみたいです。
完成!
フォルクスワーゲン タイプ2 マイクロバス “1963” 23ウィンドウ
●発売元/ハセガワ●2750円、発売中●1/24、約17.5cm●プラキット
道路標識セット市街地用
●発売元/フジミ模型●2200円、発売中●1/24●プラキット
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むっちょ
“水性アクリルボーイ”。本誌およびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。年末に髪型を変えました。今年もよろしくお願いします。