HOME記事ガールズプラモ合わせ目処理や質感を重視した塗装でノワールをフィギュア調に仕上げる!デイジーオーガも簡単フィニッシュで製作【SYNDUALITY Noir】

合わせ目処理や質感を重視した塗装でノワールをフィギュア調に仕上げる!デイジーオーガも簡単フィニッシュで製作【SYNDUALITY Noir】

2024.01.10

ガールズプラモスタイル #01(11月30日発売)

何もできなくても、側にいていいですか…?

ノワールとデイジーオーガのメイン画像

質感表現を重視してセットで製作

 TVアニメ『SYNDUALITY Noir』より、可愛いけれど“ポンコツ”なメイガス「ノワール」をコボパンダが製作。合わせ目処理や質感を重視した塗装など、フィギュア的な仕上がりにこだわっています。また、せっかくなので同作品アイテムで並べるべく、HGデイジーオーガを簡単フィニッシュで製作しました。

ノワールの画像

Figure-rise Standard ノワール

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4620円、発売中●約15cm●プラキット


ノワールの正面全身画像
▲ カナタが遺跡で見つけたゼロ型メイガス。記憶を失っており、日常生活では服もちゃんと着られない“ポンコツ”だが、クレイドルコフィンでの戦闘においては高い能力を発揮する。キットはノワールの透明感のある雰囲気と、特徴的なずり落ちたジャケットを質感高く再現している
ノワールの背面全身画像 その1
ジャケットの右肩部分の製作過程の画像 その1
ジャケットの右肩部分の製作過程の画像 その2
ジャケットの右肩部分の製作過程の画像 その3

▲ ジャケット右肩部分の合わせ目は、面一ではなくやや段差があるので、瞬間接着パテを盛ってから硬化スプレーを吹き、硬化後に紙ヤスリで整形している。およそ10分ほどでできるのでオススメの工作だ

ジャケットの袖部分の製作過程の画像 その1
ジャケットの袖部分の製作過程の画像 その2
ジャケットの袖部分の製作過程の画像 その3

▲ ジャケットの袖のように複雑な形状のパーツや柔らかい素材の合わせ目処理にも瞬間接着パテは効果的。溶着系接着剤だとモールドがつぶれたり、硬化後にヒケができてしまう場合がある。こちらもジャケット肩部分と同様の作業で合わせ目を処理。ポイントは気持ち少なめにパテを盛り、足りない部分は上から充填していくこと

ノワールの背面全身画像 その2
▲ 腕パーツの差し替えでジャケットを脱いだ状態も再現できる。3種のフェイスパーツとタンポ印刷・水転写式デカールで再現された瞳で、多彩な表情が演出可能だ
ノワールのフェイス製作の解説の画像
▲ フェイスを可愛く仕上げる手順を解説。まずはタンポ印刷済みフェイスに細切りしたマスキングテープを貼って位置取りを確認する。これをガイドにして、無塗装フェイスパーツに水転写式デカールを貼り付ける。デカールを貼り終えたらツヤ消しコートを吹いてデカールを保護。口元はクリアーオレンジで描き、目元にチークを入れる。チークはメイガスであることを意識してやや控えめにしている。最後に瞳部分に水性クリアーを塗布して完成

デイジーオーガの正面全体画像
▲ キットの状態でも細かく色分けされており、特徴的なマーキング類は2種のシールで再現されている。マーキングシールは粘着力が強いので、いったん水に漬けて粘着力を弱めたうえで貼り付け、綿棒で圧着させつつ余分な水を拭き取っている
デイジーオーガの背面全体画像
▲ 2体をきっちり仕上げるのは手間なので、HGデイジーオーガは成型色を活かした簡単フィニッシュで製作。工作はパーティングラインの処理のみで、水性塗料を使用してスミ入れと部分塗装を行っている。塗料がはみ出た箇所は台所用洗剤で拭き取った
デイジーオーガのコックピットにカナタを搭乗させた画像
デイジーオーガのコフィンにノワールを搭乗させた画像

▲ コックピットとコフィンにはそれぞれカナタとノワールフィギュアを搭乗させることができる。キットは単色成型なので、ラッカー塗料の筆塗りで丁寧に塗り分けた

ノワールとデイジーオーガの画像
▲ Figure-rise StandardノワールとHGデイジーオーガを並べてディスプレイ。スケールが異なるものなので、劇中ではこのような並びにはならないのだが、あくまで同じ作品のプラキットを使用した模型的な遊びとしてはよいのではないだろうか。こうして並べてみるとデイジーオーガがノワールのお供メカのようにも見える

ポンコツかわいいメイガス
 AI搭載型ヒューマノイド「メイガス」、ノワールを製作しました! 劇中ではポンコツだけど実はできる子として描かれておりますが、キットは最初からとてもできる子です。作例では質感に注意しながら、各種合わせ目消しや塗装で完成度をアップさせてみました。

製作
 キットは大変出来がよく、モデラー泣かせだなぁと感じます。フェイスや脚、服にあるパーティングラインをスポンジヤスリ等できれいに消しつつ、ヘアパーツの先端をデザインナイフで少し鋭くしました。ジャケットパーツの合わせ目は、瞬間接着パテを盛りつつ、スポンジヤスリや小さくカットした紙ヤスリを折ったもので消しました。太ももパーツの合わせ目も意外と目立つので忘れずに処理します。

塗装
 肌パーツは透け感を活かすために無塗装で仕上げました。スポンジヤスリの高番手(4000番)できれいに磨いたあと、関節や服の際などにGSIクレオスのクリアーペールオレンジを薄くコートしてメリハリをつけています。フェイスパーツはタンポ印刷済みパーツを基に、細切りマスキングテープでガイドを作り、それに合わせて水転写式デカールを貼りました。

ツヤ消しコート後、チークや口元を描いて、もう一度コート。最後に瞳部分にクリアーをチョンと塗布しています。髪の陰になるフェイスパーツ上半分に蛍光ピンクを塗布して少しだけ明るくなるようにしました。顔全体やパーツの際に塗布してしまうと印象がかなり変わってしまうので、ほどほどでよいと思います。ジャケットはツヤ消し、白のトップスは半ツヤでグラデーション、脚部は光沢ブラックにしました。

おまけのデイジーオーガ
 パーティングラインが目立つ部分を消しつつ、水性塗料を使ったスミ入れで時短で作業します。細かい筆塗りも一緒にできるのでオススメです。シール貼り後、ツヤ消しコートで仕上げました。フィギュアはラッカー塗料でサッと筆塗りするだけで、立体的に見せることができます。

ノワールの正面全身画像

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“Figure-rise Standard”

ノワール

製作・文/コボパンダ

Figure-rise Standard ノワール

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4620円、発売中●約15cm●プラキット

ガールズプラモスタイル#01
2,420円(税込)

掲載号のご購入はこちら


▼ 関連記事はこちら


▲ 「ガールズプラモスタイル #01 特集:メガミデバイスの7年」の情報はこちらをチェック!
▲ 特設ページはこちらをクリック
この記事が気に入ったらシェアしてください!

ⒸSYNDUALITY Noir Committee

コボパンダ

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年2月号

ご購入はこちら

プロモデラー直伝!美少女プラモ上達の近道

ご購入はこちら

もっと作りたくなる!境界戦機プラモデル製作指南書

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー