ゴジラVS高雄の激戦をディオラマで再現!高雄を攻撃せんとする迫力満点の瞬間をご覧あれ!【ゴジラ-1.0】
2024.01.14ゴジラVS高雄の激戦をディオラマで再現!
今回はバンダイ“ムービーモンスターシリーズ”ゴジラ(2023)を使った海上ディオラマをお届けする。高雄は比較的スケールに違和感の少ない、1/700フジミ高雄 昭和19年デラックスを使用。ゴジラは大胆にも胴体中央で切断し海上に浮かせ、一部ポーズを変更。今まさに高雄を攻撃せんとするその瞬間を切り取っている。
海上の決戦
新生丸の決死の反撃で倒せたかに見えたゴジラだったが、急激に細胞を再生させて完全復活を遂げる。怒りを露わにした表情で手負いの新生丸を追い詰めるゴジラ。絶体絶命と思われたその瞬間、シンガポールから帰還した重巡洋艦 高雄が戦列に加わる。高雄の攻撃に一度は水中に消えたゴジラだが、水中を高速で泳ぎクジラのようにジャンプ、高雄に最接近し艦上構造物めがけて巨大な腕を振り下ろす!
『シン・ゴジラ』『ゴジラvsコング』『ゴジラ-1.0』と3作品続けて、登板させていただけるのは月刊ホビージャパンモデラーの誉れであり、応援いただける読者の皆様にも感謝です。
さて、今回は劇中でも奮闘を期待されていた旧帝国海軍の重巡洋艦高雄を、あっさり粉砕するゴジラの戦闘力の高さを誇示するシーンです。ゴジラはソフビフィギュア「ムービーモンスターシリーズ ゴジラ(2023)」を使用。水中からの登場なので残念ながら腰から下はナイフで切り離して配置します。
本体は艦橋に狙いを定めるため、首をいったんカットして角度変更後に再接着。本体のディテールはさすがによく再現されているのですが、製法上、背びれや爪などのシャープさが足りないと感じて、UVクレイジェルを使って盛っては引っ張りUVライトを照射して固めるの繰り返しで尖らせてみました。クレイジェルは少し弾性のある性質のためソフビとの相性も悪くないと思います。
高雄はエッチングパーツ付きのフジミ「昭和19年デラックス」を基本そのまま使用。主砲基部や舷側ラッタルにキャンバスシート代わりのティッシュペーパーを巻き付けて、木工用ボンドを溶かした水で固めて再現。空中線を伸ばしランナーで追加しています。
艦船模型に慣れていないコジマは、組み立て後の塗装でセオリーが分からずに、全体を後の汚しを加味して明るめのタミヤラッカー呉海軍工廠グレイでエアブラシ塗装。次にタミヤアクリルのリノリウム甲板色を溶剤で薄めて筆塗りで甲板塗装をしました。舷側のエッチングパーツの手すりを破損せずにマスキングする自信がなかったので、この手順で塗装しています。
ベースはスタイロフォームに手持ちの二クロムカッターで掬い取るようにして大きな波の形状を整えてから、石粉粘土を表面に塗り各種サイズがある計量スプーンなどでスタンピングを繰り返し、単調にならないように造作。波の凸部を明るく、凹部に濃紺~水色の濃淡が出るように塗装。最後にヘビージェルメディウムを塗布して歯ブラシで叩くと細かな細波を作ることができます。
ゴジラ周辺の水柱は、ジェルメディウムと水晶を粉にした珪石を混ぜたものをサランラップに塗り付けて、ラップごと雑に千切って水面に接着。高さもまちまちにすることでザッパーンという擬音を感じる配置を何層か重ねて作っています。
高雄の舷側の波も同じ材料をクルッとロールさせたものをベースとの隙間に差し込んで作っています。
バンダイ ノンスケール PVCモデル “ムービーモンスターシリーズ”ゴジラ(2023)+フジミ模型 1/700スケール プラスチックキット 日本海軍重巡洋艦 高雄 昭和19年デラックス 使用
海上の決戦
ディオラマ製作・文/コジマ大隊長
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コジマ大隊長(コジマダイタイチョウ)
セミスクラッチやディテールアップ、ディオラマ製作など、あらゆる手法に精通するベテラン。