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『境界戦機 極鋼ノ装鬼』北米軍最新鋭機「アーロンライノ」をHGブレイディフォックスをベースに製作！
2023.11.16
NA15 アーロンライノ【BANDAI SPIRITS 1/72】●仲井望 月刊ホビージャパン2023年12月号（10月25日発売）
因縁の部隊
成長した知念と新たな機体、デュアルゴウヨウと相対するのは、かつて南海の孤島で激戦を繰り広げた部隊「ギガンティック・サンダー」。グレイディ・エリソン亡きあと、部隊はシェリル・ナイトが率いている。彼女が搭乗する北米軍最新鋭機「NA15アーロンライノ」を仲井望が製作。HGブレイディフォックスをベースに、スクラッチとHG境界戦機ウェポンセット7の組み合わせで再現している。
▲ブレイディフォックスの後継機にあたる機体。大型化された背部ホバーユニットにより、機動性がさらに向上している。目立つ頭部や胴体以外にも、各部にマウントラッチが追加されるなど、全身にわたって形状が変更された
▲キットを芯にエポパテで形状変更。庇部分と後方部はエポパテで自作。メインカメラは基部とカバーを別パーツ化し、複製して索敵モードを差し替えで再現できるようにした。頭頂のバイザーはキットにエポパテを盛って形状変更した原型をクリアーレジンに置換している
▲基部はキットを芯に変更箇所をプラ材＋エポパテと市販パーツで製作。前面左右装甲はプラ板＋プラパイプで製作して可動化。中央と背面のユニットはエポパテの削り出し。肩関節は接着して一体化し、裏面の肉抜き穴を埋めた。肩基部ブロックはプラ板の箱組みで製作
▲ホバーユニットはプラ板の箱組みと積層から製作。キットの構成を参考に肩基部ブロックに接続している。ホバー時の偏向パドルは差し替えで可動時を再現。ノズルは市販パーツの組み合わせで再現した
▲肩アーマーはキット＋エポパテでガードユニット接続部を製作。ガードユニットはHG境界戦機ウェポンセット7付属のものを使用。前腕は変更箇所にエポパテを盛って形状変更。丸凸モールドはプラ板で作り直し、チェーンガン砲口を開口した
▲武装はHG境界戦機ウェポンセット7からアサルトライフル、ブレード、ジャベリンを製作。ライフルは接続部の肉抜き穴を埋め、ブレードは先端を真鍮線で補強後プラ板を貼ってシャープ化。懸架パーツは丸モールドを設定画に合わせて凹型に変更した。ジャベリンはそのまま使用している
▲太モモ外装はキットを芯にエポパテを盛って形状変更。前面の凸部分はエポパテから自作。ヒザパッドはキットの先端をカットしてからプラ板を貼って形状を再現。アンクルアーマー側面の丸モールドはプラ板で作り直した
▲孤島での戦いでグレイディを失ったシェリル、三澤を失った知念。互いに因縁ある相手と呼べる存在であり、知念のゴウヨウカスタムともどもキット化を期待したいところだ
■北米軍の新型機
『極鋼ノ装鬼』および『SIDE STORIES』に登場する北米軍の最新鋭機「アーロンライノ」を製作しました。作例ではHGブレイディフォックスをベースに変更箇所をキットパーツ改造もしくはプラ板＋エポパテで自作して製作しました。なお、左右対称パーツは複製で対応しています。
■塗装
主にMr.カラー、ガンダムカラー、ガイアカラーを使用。ほぼ設定画に準じています。
緑＝ダークグリーン＋RLM82ライトグリーン＋ピュアホワイト＋ウイノーブラック（少量）
白＝ピュアホワイト＋ネービーブルー
グレー＝ピュアホワイト＋ウイノーブラック＋色ノ源イエロー
関節＝RLM82ライトグリーン＋マホガニー＋ウイノーブラック
武器＝ニュートラルグレーⅣ＋MSグレージオン系＋ウイノーブラック
頭部および胸部のセンサーはエナメル塗料のイエロー、細部のグレーはエナメル塗料の混色で塗り分けました。バイザーは基本透けない設定なので、GXクリアブラック→フラットクリアーでツヤ消し仕様にしました。仕上げにスーパークリアーⅢ＋フラットクリアーで半光沢寄りにツヤを整えて完成です。
BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット“ハイグレード”ブレイディフォックス改造
NA15 アーロンライノ
製作・文／仲井望
HG 1/72 ブレイディフォックス
●発売元／ BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2750円、発売中● 1/72、約14cm●プラキット
HG 1/72 境界戦機ウェポンセット7
●発売元／ BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1650円、11月18日発売●プラキット
©2023 SUNRISE BEYOND INC. ©2021 SUNRISE BEYOND INC.
仲井望（ナカイノゾム）
本誌を代表するスクラッチモデラーのひとり。その造形テクニックは現在も進化を続けている。
