HOME記事キャラクターモデルカーモデルのツヤ、タイヤのゴム感を塗装で表現! Figure-rise Standardの「仮面ライダードライブ タイプスピード」を塗装表現で魅せる

カーモデルのツヤ、タイヤのゴム感を塗装で表現! Figure-rise Standardの「仮面ライダードライブ タイプスピード」を塗装表現で魅せる

2023.11.12

仮面ライダードライブ タイプスピード【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2023年12月号(10月25日発売)

仮面ライダードライブ タイプスピード イメージカット

 Figure-rise Standardに、2024年10周年を迎える仮面ライダードライブ タイプスピードが登場! 先日発表された仮面ライダー鎧武、そして予告されている仮面ライダーキバを以てついに平成主役ライダーキット化計画「HEISEI RIDER PROJECT Beginning」が完了間近。ゴールに向けてギアを上げていくアイテムとなっている。
 本作例はRikkaが製作。ドライブ特有の、車のボディのようなツヤとタイヤのゴム感を分けた質感表現にこだわりつつ細部まで塗装を行った。
 スタート・ユア・エンジン!

仮面ライダードライブ タイプスピード 正面
▲今回も造形には手を加えず、その代わりに塗装に注力。キットには「鏡面磨き加工」がされており赤いボディも素組みでツヤが出るように調整されているが、塗装でよりツヤ感を強調している。一方でタイヤはマットに塗装しゴム感を演出した
仮面ライダードライブ タイプスピード 背面
頭部アップ
▲車やヘルメットをイメージしたディテールが詰まった頭部。今回の作例の一番のポイントとも言える部分で、パイプのヤケをクリアーブルーとクリアーイエローで表現したほか真ん中を走る白いラインをハセガワのフィニッシュシートで再現している(製作文参照)
背面 肩から太ももまで
▲背面は劇中のスーツを参考に、ディテールを浮き立たせるようにシルバーでドライブラシをかけている。緻密なモールドが映える!
腰のホルダー アップ
▲ホルダーにはミッドナイトシャドー、マックスフレア、ファンキースパイクのシフトカー。ひとつひとつ緻密な造形で、付属シールでカラーリングも再現可能。今回は気合いを入れて全塗装!
両肩の黒いシールが貼られる部分にカーボン柄フィニッシュシートを貼り付けてアレンジ
▲両肩の黒いシールが貼られる部分には、今回カーボン柄フィニッシュシートを貼り付けてアレンジしてみた
肩アーマーの裏側のフチをマスキングして黒く塗りつぶしてブラックアウトさせた
▲肩アーマーの裏側は最後にフチをマスキングして黒く塗りつぶしてブラックアウトさせている
ポージング画像1
シフトスピード
▲シフトブレスから取り外したシフトスピードを、各武器に取り付け可能。必殺技が再現できる
ポージング画像2
頭部裏側のアゴの辺りを0.5mmほど削ってほんの少しアゴを引けるように調整
▲頭部裏側のアゴの辺りを0.5mmほど削ってほんの少しアゴを引けるように調整。削りすぎるとモールドに当たってしまうので様子を見ながら削る
首軸の後部にあたる部分に1mmのプラ板を接着して前下がりに可動するようにし、視線が少し下がるように調整
▲首軸の後部にあたる部分に1mmのプラ板を接着して前下がりに可動するようにし、視線が少し下がるように調整した
ヒザ関節の肉抜き穴は瞬間接着パテを使用して埋める
▲ヒザ関節の肉抜き穴は瞬間接着パテを使用して埋める。一度に注入すると表面だけが乾燥して中はドロドロのままになってしまうので、何層かに分けて硬化させている
ハンドル剣の裏の肉抜き穴はマジックスカルプを使用して埋めている
▲ハンドル剣の裏の肉抜き穴はマジックスカルプを使用して埋めている
ポージング画像3
▲武器はハンドル剣とドア銃が付属。ハンドル剣はハンドルが可動。ドア銃はドライブ特有のC.A.R.システムを採り入れた構えでディスプレイしたくなる
ポージング画像4
▲スピードロップを発動! 同スケールのトライドロンも欲しくなる…!

■スタート・ユア・エンジン!
 早いもので「HEISEI RIDER PROJECT Beginning」も終わりが見えてきましたね。ドライブはクルマがモチーフのライダーですので光沢仕上げで製作しました。
 それでは製作内容に「ひとっ走りつき合えよ!」

■行くぜ、ベルトさん!
 改修ポイントはマスクのアゴ下をほんの少しだけ削り込み、視線が真正面から少し下げ気味にセッティングできるようにし、その他の部分はスタンダードに製作しています。
 このキットを仕上げる上で大変悩ましいのは、商品ではシールで表現される「頭部」および「胴体側面のライン」かなと思います。ここの処理をどうするか結構悩みまして、最終的には「考えるのはやめた!」でハセガワホワイトフィニッシュシートの切り出しによるライン貼りにすることにしました。
 線幅はキットのデカールから採寸し、極力真っ直ぐに貼り付けてマスパーでカットする方法にしております。
 頭部の手順は、
 ①基本色レッド塗装
 ②額部ブルーのラインをマスキング塗装
 ③エンブレムを円形マスキングシートで保護して銀塗装
 ④裁断したフィニッシュシートをエンブレムのサイズでポンチ抜きして円形を作り、エンブレムを丸く避けるように貼り付け
 ⑤貼り付け後に余剰をカットという方法で製作しました。
 実際に思いついてやってみたものの工数があるので大変でしたが、製作の参考になりましたら幸いです。

■脳細胞がトップギアだぜ!
 一番悩ましかったところをどうするか決めたらあとは塗装するだけ! ということで、今回使用はフィニッシャーズのシルクレッドをメインとし、光沢ブラックはGSIクレオスウイノーブラック、シルバーにはガイアノーツEx-シルバーを使い、最後はEx-クリアーをかけて仕上げていきます。
 フィニッシュシートは元々ツヤ消しのような表面になっているため、統一感を出すために最後に貼り付けてここにトップコートがかからないようにしました。
 あとは劇中のスーツの背面にあるスミ入れかエッジハイライトのような効果をエナメル塗料のクロームシルバーで描き込んでフィニッシュです。オツカーレ!
 また仮面ライダーが製作できる機会があればと思います。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “Figure-rise Standard”

仮面ライダードライブ タイプスピード

製作・文/Rikka

Figure-rise Standard 仮面ライダードライブ タイプスピード
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4070円、発売中●約15cm●プラキット

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Ⓒ石森プロ・東映

Rikka(リッカ)

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