ジャングルのディオラマ製作に挑戦!ガンプラに施す迷彩塗装や糸ハンダの動力パイプ製作法も合わせて紹介!【週末でつくるガンプラ凄技テクニック】
2023.10.12
週末でつくる ガンプラ凄技テクニック 懐かしのディオラマ編 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)
ジャングルをつくるテクニック(前編)
休日のゆったりとした時間に、じっくりとプラモデルを作る楽しみを体感しよう! がモットーの連載企画「ガンプラ凄技テクニック」。雪原の次のテーマはジャングル! 前後2回の前編となる今回は、ディオラマの主役であるジムとザクの製作を中心に、糸ハンダ動力パイプや迷彩塗装、ラッカーとアクリルを使い分けるリカバリー重視の地球連邦軍系MS塗装法について解説します。
講師/林哲平
レイアウトを考えよう
コクピットハッチを開ける
▲今回、コクピットの中身はフィギュアで隠れるためほぼ見えず、ぶっちゃけ中身を黒く塗るだけでいいのですが、前回のグフ同様にコクピット内部を作ります。100円ショップのミニカーのシートを加工してコクピットシートを追加し、壁はプラ板を現物合わせで適当に接着しています。目を惹く部分ですし、もしちょっと見えたら! と思うと気になってしまいまして。楽はしつつも、魂的な部分はこだわりたくなるのがプラモデルですよ
前回の記事はこちらから
糸ハンダで動力パイプを作る
ザクの改造ポイント
▲ザクの工作終了状態。脚を前に突き出して開いて座った状態とするため、スカートの前側を切り取り、脚を突き出しやすく加工。腕は真上に上げる必要があるため、肩はハの字にはせず、キットそのままとしています。胴体や脚部も頭部同様に糸ハンダ巻き動力パイプに変更。関節部をアルミ線やパテで繋いでポーズ変更する工作は月刊ホビージャパン2023年7月号のザクと同じなので、詳しくはそちらを参考にしてください
月刊ホビージャパン2023年7月号の記事はコチラ
ジムの改造ポイント
▲ジムの工作終了状態。わずかに足首に角度をつけた以外は、ほぼキットのまま活かしています。ジムはジャブローが初登場で、パイロットも慣れてはいないでしょうから、それほどダイナミックなポーズはつけず、あえてのぎこちなさを意識しました。頭部、手足は塗装しやすいように、ザク同様にエポパテとアルミ線を使い、塗装後に組み立てるように加工しています
ザクを迷彩で塗装する
▲まずはオリーブ部分から塗装します。いきなりベタッと塗るのではなく、最初に輪郭部分を描き、内側を塗りつぶすように塗っていくと迷彩パターンもコントロールしやすいのです
▲迷彩ザクの完成状態。フットミサイルはMr.カラースプレーのグリーンで塗装。全体のツヤ消し後、Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンで軽くウォッシングして迷彩を馴染ませつつウェザリングし、ホワイトを混ぜて輝度を落としたMr.カラーのシルバーでハゲチョロ塗装を施して仕上げています。パイロットは外に出ている、というシチュエーションであるので、モノアイは入れず、消灯状態としています。背面の迷彩パターンは設定画がないため、正面を参考にそれっぽく。設定でも迷彩は作戦地域により異なり、一定のものはないと書かれているので、自由に描き込むで全然OKだと思います
ジムを塗装する
▲水性ホビーカラーのレッドをイージーペインターで塗装します。ホワイトの上にレッドがはみ出した場合、下地の赤が透けるので修正は非常に困難なのですが、下地ラッカー、上がアクリルなので、強アルカリ系洗剤を染み込ませた綿棒で拭き取るだけで簡単にリカバリーできます。塗料を使い分けることで、複雑な塗り分けが必要な連邦系MSの塗装がグ〜ンと楽になるんです
今回はここまで!
次回の後編ではジャングルの製作法となります。多様な植物が生える地面や、倒木、樹木、ツタ、そして密林には欠かせないヤシの木の作り方などを徹底解説する予定です。引き続き、次回も「ガンプラ凄技テクニック 懐かしのディオラマ編」をよろしくお願いします♪
© 創通・サンライズ
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