HOME記事キャラクターモデルボークスがこだわりぬいた“KOG-AT専用カラー”で「ナイト・オブ・ゴールド・A-T」を高貴な黄金に輝かせる【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】

ボークスがこだわりぬいた“KOG-AT専用カラー”で「ナイト・オブ・ゴールド・A-T」を高貴な黄金に輝かせる【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】

2023.09.20

ナイト・オブ・ゴールド・A-T 【ボークス 1/100】 月刊ホビージャパン2023年10月号(8月24日発売)

ボークスがこだわりぬいた“KOG-AT専用カラー”で「ナイト・オブ・ゴールド・A-T」を高貴な黄金に輝かせる【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】
ナイト・オブ・ゴールド・A-Tの正面全体画像

K.O.Gの2番騎をF.S.Sカラーコレクションの専用カラーで塗る

 天照の手によって再建造されたK.O.G.の2番騎「ナイト・オブ・ゴールド・A-T」。王冠を模した放射状の装飾が施された頭部、長く伸びたスカートアーマーが特徴の騎体である。キットはIMS 1/100 ザ・ナイト・オブ・ゴールドをベースに形状の異なる部分を新規造形で再現したもの。作例はこのたびリリースされたKOG-ATの専用カラー、F.S.S.カラーコレクション05「KOG-AT ゴールド」と06「KOG-AT カッパー」を使用。ボークスがこだわりぬいたKOG-ATカラーとともにお楽しみいただきたい。

ナイト・オブ・ゴールド・A-Tのバストアップの画像

いろいろなゴールドを試し吹きしてみた

 ボークスF.S.S.カラーコレクションKOG-AT専用カラーがどこまで忠実に色味を再現できているのか、各種ゴールドを試し吹きして調べてみた。

Mr.カラースーパーメタリックのSM207番・スーパーリッチゴールドの色見本画像

Mr.カラースーパーメタリック SM207番・スーパーリッチゴールド(GSIクレオス)

Mr.メタリックカラーGXのGX209番・GXレッドゴールドの色見本画像

Mr.メタリックカラーGX GX209番・GXレッドゴールド(GSIクレオス)

ガイアカラーの122番・スターブライトゴールドの画像

ガイアカラー 122番・スターブライトゴールド(ガイアノーツ)

ボーンペイントの51番・ゴールドマイカの色見本画像

ボーンペイント 51番・ゴールドマイカ(トアミル)

F.S.S.カラーコレクション05のKOG-AT ゴールドの色見本画像

F.S.S.カラーコレクション05 KOG-AT ゴールド(ボークス、製造/トアミル)

 Mr.カラー、ガイアカラーはガイアノーツのT-09 メタリックマスターで希釈。ボーンペイントおよびF.S.S.カラーコレクションはトアミルのボーンペイントうすめ液スタンダードを使用した。希釈率はMr.カラー、ガイアカラーは塗料1:うすめ液1.5、ボーンペイントとF.S.S.カラーコレクションは1:1としている。エア圧の条件はどちらも同じとした。
 各塗料の良し悪しではなく、どの塗料がKOG-ATのイメージに近いかで判断するなら、やはりF.S.S.カラーコレクション05 KOG-AT ゴールドがもっとも近いのではないだろうか? Mr.カラー群は全体的に赤味が強く、ガイアカラーは黄色味が強い印象。ボーンペイントのゴールドマイカも輝きは素晴らしいが、こちらは黄色味が強く、どちらかといえばK.O.G.のイメージのほうが近いようだった。


ナイト・オブ・ゴールド・A-Tの右サイドの画像
ナイト・オブ・ゴールド・A-Tの肩の画像
▲ 肩のマーキングは赤い部分をマスキング塗装、白縁ラインはエナメル塗料で塗ったあと、はみ出した部分を専用溶剤でふき取るとよい
ナイト・オブ・ゴールド・A-Tのボディの画像
ナイト・オブ・ゴールド・A-Tの足の画像
▲ 腹部やふくらはぎはF.S.S.カラーコレクション06 KOG-AT カッパーを使用。吉村氏がK.O.G.塗装の際にも語っているが、カッパーのほうが色味が薄めで発色が分かりづらいため、ゆっくりと吹き重ねて発色を確認していったほうが厚吹きせずに済みそうだ
吉村晃範氏製作のザ・ナイト・オブ・ゴールドの記事はこちら
ナイト・オブ・ゴールド・A-Tの背面全体画像

■組み立てについて
 組み立てはいたって簡単ですが、細いパーツや鋭利に尖っているパーツが多いので、破損などに注意です! ゲート跡は太く残りやすいので、しっかり消しておきましょう。油断していると塗装してから結構出てきます。ヒケのあるパーツもあるので、できるだけ消しましょう。固定できるパーツは、長時間しっかりと自立させておくためにも接着して固定したほうがいいです。
■塗装について
 まず合わせ目などがあるパーツから塗装していきます。塗り直しがしにくいパーツ構成が多いので、この時点でしっかり合わせ目は消しておきましょう。
 下地は光沢のウイノーブラックを塗装しています。ボーンペイントからベースブラックも発売されていますが、ベースカラーは塗装面積が多く、結構たくさん使うので少しでもリーズナブルなほうがいいと思い、ウイノーブラックを使いました。
 乾燥後KOG-AT専用カラーで塗装します。まずフレームから。この塗料は吹き方によって色の出方が変わるような感じがしました。薄く吹くとシャンパンゴールドに近い色で、濃いめに吹くとカッパーになります。メインのカラーはさほど吹き方を変えても色の違いはなかったのですが、使用するうすめ液によっても変わるみたいです。ガイアカラーなどのシンナーを使用するよりは、ボーンペイントの専用うすめ液のほうが溶解力が強いため、メタリックの粒子も早く溶けて細かくなるので、どちらも使用して塗装した感覚としては、専用うすめ液を使用したほうがよいと感じました。
 乾燥後クリアーでコートしましたが、ここで落とし穴が待っていました。光沢度が高いと評判の水性プレミアムトップコートの缶スプレーで塗装しました。しかし、焦ったせいかコートしたクリアーが流れて、パーツの縁にクリアー溜まりができてしまいました。下地がラッカーでクリアーもラッカーなら、研ぎ出しなどで修正できるのですが、クリアーが水性だとリカバーがしづらくなります。アクリル塗料用のうすめ液を溜まったクリアー部分にエアブラシで流すように吹けば直せなくもなかったのですが……。少しクリアー溜まりの跡が残ってしまいました。
 ラッカー塗料で塗装したトップコートは、ラッカー系でトップコートしたほうがいいですね。ボーンペイントからHBフルグロスクリヤも発売されているので、そちらをおススメします。今回は改めて勉強になった作例でした。

ナイト・オブ・ゴールド・A-Tの右サイドの画像

ボークス 1/100スケール プラスチックキット
“INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”

ナイト・オブ・ゴールド・A-T

製作・文/小澤京介

IMS 1/100 ナイト・オブ・ゴールド・A-T
●発売元/ボークス●9900円、発売中●1/100、約27.3cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム

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小澤京介

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