ハセガワから「リガード(偵察型)」が登場!生物感あるテクスチャで不気味さを強めた作例を製作【マクロス】
2023.09.13異星人のメカらしさを強調して表面に生物感のあるテクスチャを加える
ハセガワ『マクロス』プラキットシリーズ、リガードバリエーション第2弾として発売された「リガード(偵察型)」。胴体に長距離センサーやレーダーアンテナなどを搭載しており、これらを新規金型パーツで再現している。本アイテムをひさびさの月刊ホビージャパン登場となるわたなべしげのぶが製作。“地球に攻めてきた異星人のメカ”という観点から、表面に生物感を感じさせるテクスチャを加え、より不気味な印象を強めている。
リガード偵察型の作例を担当させていただきましたわたなべです(ご無沙汰しております)。キット自体は標準量産型のバリエーションアイテムになるので、渡辺圭介さん製作による標準型のレビュー作例を大いに参考にさせてもらって進めていきます。
■どんな風にしたい?
宇宙人の兵器なので、VFとは違った表現ができないかと徹夜で寝て考えます。目の前に有名な怪獣のソフビがあったので、怪獣みたいなゴツゴツした表面にできないかとぶっつけ本番で工作します。
■後ハメ加工と発光工作
スネは装甲で隠れる部分をガッツリ削り落として多少緩いくらいにします。胴体J1パーツをF14、F16に挿すダボの上で切断。これで青と白の部分を別々に組み立て可能になります。最終的に下からR11で押さえ付けるので強度的にも問題ありません。上部のG9は青装甲ごと一度組み、パーツが重なる境目のラインにアタリを付けて、ギリギリで切り落とし後ハメ化します。
複合探知システム右上にあるセンサーを光らせたいので、BANDAI SPIRITS製LEDユニット改造し、ケーブルを取り付けて延長。背部のコックピットハッチを開けたら電源のON-OFFができるように埋め込んでいます。センサー部は接着し、真ん中に穴を開けてLEDを通しました。
■表面加工と塗装
一度パーツにサーフェイサーを吹き、ザラザラした感じにしたいところに再度サフを吹きます。サフが乾く前にポリパテの削り粉をまぶしてさらにサフを吹くことでザラつかせています。
本体青=グレーサフ下地に、ギリギリ吹ける濃度と圧力でジャーマングレーをまだらにわしゃわしゃ塗り、適当に赤鉛筆で血管を描いてスカイブルー(70%)+フタロシアニンブルー(30%)の青をわしゃわしゃ塗ります。
本体白=下地にキャラクターフレッシュ2を塗り、上記と同じようにグレーを塗装。こちらは青鉛筆で血管を描き込み、クールホワイトにMSファントムグレー数滴を混ぜたものをわしゃわしゃ塗ります。
本体グレー部=下地にレッド、上掛けにMSファントムグレー(95%)+ホワイト(5%)
デカールを貼り、一度ツヤ消しでコートして、エナメル塗料で汚しついでにスミ入れします。再度ツヤ消ししてでき上がりです。
表面拭き取り用の綿棒の繊維がすごく付着して、それを取り除くのに苦労しました。
ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット
リガード(偵察型)
製作・文/わたなべしげのぶ
リガード(偵察型)
●発売元/ハセガワ●3960円、発売中●1/72、約25cm●プラキット
※現在、店頭在庫のみの状態です。
©1982 BIGWEST
わたなべしげのぶ
工作レベルが高く、キット同士のミキシングからハードなスクラッチなどの改造作例を得意とする。